Roon Rock (Server) を制作すべく、中古のNUC11を購入しました。
到着していますので、早速なかを開けて検証していきます。
intel NUCとは?
NUCは、いわゆる「ミニPC」に分類されるもの。
外観は◾️117x112mmと、手のひらに乗るようなサイズ。
ミニPCと言われて想像するのは、N95などが乗って1万円内外でも入手できる安物の製品群…。対して、intel NUC、特に高性能CPUを載せたタイプは規格化された存在であり、人気とともにかなり「割高」です。
このNUC11も、販売当時の価格が5万円内外であったのに対して、中古で4万円台というのはかなりの割高。それでも新古品では10万円を超えてしまう。新世代のNUC15では15万円オーバー。世界的な半導体急騰の煽りをくって、NUCは簡単に手の届く存在ではなくなってしまいました。そこで中古です。

本体は実にコンパクトですが、アダプターがデカい。本体よりアダプタの方が重いし大きいほど。
このアダプタはDC19V 6Aというもので、単純計算でも120Wクラス。さすがは高性能CPU用。と頷けるものがあります。i5ですがブーストはなんと最大4.2GHzですから…。(ブースト動作されても困るんですが)
海外では、このNUC=Roon Rock用に、19V5a以上のリニア電源というものも売られており、将来的には電源のアップグレードも期待できます。私はリニア電源/スイッチング電源になんら幻想を抱いていませんが、それでももしや・・・と期待はしてしまいますね。ディジタル機器の音質劣化要因の多くが電磁輻射とそれによるGND揺らぎと言われている以上、影響皆無ではないはず。

到着した中古の外観は、目立った傷や汚れもなく、外観だけならかなりの「アタリ」個体だったと思います。
まぁ、、、でも決して安くは無いんですけどね。
なぜ intel NUC?
なんでNUCなのか?この辺りに関してはChatGPTと長時間にわたる検証を行い、NUC一択にしたのです。
Roon Rockを仕込むだけなら、他のPCでもいいんでしょ? ある意味では、その通りなのですが、一言でいえば「トラシューしたくなかった」のと「最高性能が出したかった」からです。
まず、一つ目に関してはintel NUCがRoon公式の「Rock動作保証対象」だから。ROCKとは、Roon Optimized Core Kitの略で、Roon Coreを動かすためだけに生まれた、Linuxベースの専用OSです。汎用PCとは異なり、RockをインストールされたRoon CoreはRoon以外の余計な処理を一切行いません。このため、余計な負荷分散がなく、ライブラリ処理も信号処理も安定する=音質向上が見込めるというわけです。
ところがこのRoon Rock、おおよそどんなPCにもインストールは出来る。しかし、「動作するか」というと話は別。たとえば、BIOSやドライバ周りがRockの動作環境が想定と異なる・・・場合には起動しなかったり、正常動作しなかったりします。
特に問題になるのは以下の部分:
- LANチップ
– intel NIC以外だと動かない報告多数, Realtekや2GbE新型は不可 - BIOS UEIF周り
– Legacy Boot / CSM = UEFIモード推奨
– SATA Mode = AHCI必須 (RAIDだと死亡ケースあり)
– Intel VMD
– Fast Bootでは稀にUSBインストーラ認識しない - GPU / Display周り
– 特殊GPUやAMD APUで起動失敗ケース - ストレージコントローラ周り
– 新しすぎるNVMe / Raid等でコケる
・・・とまあ、読んでいるだけでも怖くなりますよね。
では、なぜ intel NUC系が大丈夫なのかというと、「ROONが動作検証してOKを出している個体だから」です。
intelNUCならば上記のようなハードウェア・ドライバ条件が平準化されており、まず間違いなくOKなのです。
動作保証以外のPCを買ってしまった場合、BIOS調整で奔走したり、どこまで行っても起動できなかったりと、トラシューに多くの時間を費やす。はたまた、本当に詰んでしまってゴミになる可能性すらある。これらが嫌だったのですね。
もうひとつは、音質上の最高性能です。上記のようにドライバ相性などにより、Roon自身が動作検証し、性能保証できる動作環境そのものになっていれば、音質上も盤石であると考えられます。
Roon Coreに求められるPC性能とは?
検討の結果、端的にまとめると以下になります。
- 5万曲のライブラリで破綻しない、十分なCPU性能とメモリ容量
- しかし極端に高い性能は不要、むしろ有害
- 音楽再生中に発熱量が十二分に低いこと
- マルチコアで高性能より、どちらかといえばシングルスレッドの性能が高め
もともとの契機が「Synology Roon Coreの破綻」、でしたので、性能の底上げは必須。かといって過剰性能で常時ファンがぶん回るのも困る。ちゃっぴーと合同で、長い時間を掛けて選定したのがこれ。NUC11のi5でした。
i3でもi7でもない。また、NUC10ではダメで、NUC12でもダメでした。今回の「これ」がいいんです。
例えば、
NUC10のi7も性能は良く安いです。ですが、11のi5とさして性能は変わらない。その割には発熱が多いのです。
また、NUC12のi5。コア性能は向上したのですが、それはマルチコア化。なおかつ、発熱量が11より極度に上昇してしまった。性能、発熱量、それからシングルでの性能、そして何といっても入手価格。これらを絶妙にバランシングする必要があるんです。今の私には、型落ちのNUC11が最適解でした。
”Nucleus”とは、Roon本家が出しているRoon Rockハードウェアです。
「RoonからNucleusが出ているじゃないの。そっちの方が音質が良さそうだし、どう?」
とチャッピーに質問もしています。ちゃっぴーからは「無駄。過剰投資。意味なし」と一刀両断されました。まず、一番安いやつは中身がプアー。CPU性能なら今回の私のNUC11の方が圧倒的に上だという。ゴージャスでオーディオライクな「外観」を別にすれば、導入投資のメリットなし、独自NUCで自分で工夫していった方が音質面でも展開余地が広い、との見解です。
中を開けてみる
早速ですが、NUCを開けて中身を確認していきましょう。

現状は何が刺さっているのかな? →あわよくば流用 →と考えて開けたのですが・・・あらあら。本当に空っぽだ。(笑)
NUCはいわゆる完成PCではなくて、「ベアボーンキット」なのです。中古だから、元から使っていた状態で何か入っているかなと想像しましたが、当然のように抜かれており。最低限を残して、殻の状態でした。

例えば、ここのスロットにはM.2のSSD(システムが入るメインストレージ)が収まるはずですが、何もありません。

それから、ここは2段のメモリースロットですが、空っぽです。
したがいまして、最低限はシステム用のSSDとメモリーは買わないと動き出しません。
これら以外に、ストレージとして使える 2.5′ SATA SSDのスロットが準備されています。
intel NUC – Roon Rockでの重要ポイント:
最初は、NUC背面のUSB端子に大きなストレージをぶら下げて使う、ことを考えていました。
ところが、そうしてしまうとそのストレージは「ネットワーク上のドライブとして認識されない」らしいのです。NUCというよりは、Roon Rockの癖。一方で、ケース内に内蔵されたSSDだけがネットワーク越しに見えると。ここが見えないと、楽曲ファイルの追加コピーなどで著しく使い勝手の劣化が生まれます。
しかたがない。更に財布は痛みますが、内蔵のストレージSSDも導入することにしました。
ちゃっぴー曰く、これはシステムのSSDと合同せずに分けた方が無難とのことでした。(速度負荷分散)
購入したデバイス一覧
中が空っぽだったので、慌てて諸々を入手しました。
なんと・・・! 蓋を開けてみれば
構成部品のすべてが中古。
まあ〜、嫌ですけどしょうがないですね。全世界的な半導体の枯渇と急騰。特に、メモリーやストレージは(いっときに比べて)目ん玉飛び出るほど高価格になっています。
その代わりといってはアレですが、利用履歴が非常に少ないもの、新古に近いものを選びました。
| Device | Product | Cost |
|---|---|---|
| Roon-Server | Intel NUC11PAHi5 Corei5-1135G7 | 43,000 |
| SSD (System) | WesternDigital M.2 NVMe Gen4 SSD 512GB 2280 TLC | 11,000 |
| RAM | Patriot 16GB DDR4 3200MHz 8GBx2枚 | 8,000 |
| SSD (Storage) | Samsung 860 EVO 4TB | 38,000 |
| 概算合計 | 100,000 |
そして中古で揃えたにも関わらず、トータル金額は10万円・・・! 想定に無かった痛い出費だ〜。
ただ、Roon Rock Serverは「大昔で言うなら」CDプレーヤーのような物なのです。大昔は、新品プレーヤーに平気で30万だの50万だの大枚叩いていたのだから、20万円のCDプレーヤーを中古10万で買ったのだと思えば安いもの。そう、自分を納得させることにしました。
そして、こうした単体の Roon Rock 導入は音質も良くなるという。そんなの俺は信用せんぞ?とは思いつつ、少しだけ期待も高まりますね。
例えばいまは、Synology から Roon Core がM4 Macに移って聴いているわけですが。音質の変化はな〜んも感じません。「先入観で音が変わったと思いたい」程度の差は感じますが・・・。たぶん気のせいでしょう。

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