MX-1000Homage =ほまげは組立の最終フェーズ中です。
本日もしくじり先生なお話を。(こればっか)
人のしくじりは、三度の飯より旨いという。もう少しお付き合いください。
鬼目ナットが届いたので
先日のドライバー装着では、ツメ付きナットがつかえてドライバーが入らなかったのですよね。
で、代替である鬼目ナットが到着しました。

最近の納品は早くて助かりますねえ。ありがとう、ムラコシさん。
で、さっそく換装してみました。
元の爪付きナットを外すには、
・長めのM4ボルトを挿入し、
・上からゴムハンマーで軽く叩けばカンタンに外せます。
・ナットが落下しないよう、マステで仮止めして叩けば回収も楽です。

鬼目ナットの挿入には、M4ネジを使います。ドライバー非装着の状態でボルトをぎゅーっとトルクを掛けていけば、鬼目がジリジリとインサートされていきます。
ただし、あまりめり込ませると、MDFのバッフルを割り入れてバッフルが破壊される可能性が高いです。(元からハンマー打ちとの違い)私が鬼目ではなく爪付きを多用する理由もそこにあります。
このため、鬼目は全長の半分くらいをインサートできれば十分、と決めました。ようは、背後に落下しない最小限で良いのです。

4本中2本を替えればドライバーは入りますが、けっきょくほとんどを鬼目に変えてしまいました。
ドライバーのインサートに成功

ただ。。。ここで新たな問題が。

購入していたM4のプラスティックねじ。これが、ナットに噛まないのです。
長さ不足です。また買物失敗です。
えええ?
バッフル厚15mmで、しかもフラッシュマウントで、どうして15mmのビスがナットに噛まないのよ。理由は、爪付きを鬼目に換装したことでしょうね。インサートもハンパですから、届いたものが届かなくなったのでしょう。
というわけで。またネジを追加オーダーです。(泣)
プラビスは納期がかかりすぎるので、妥協して若干納品の早い鉄製ビスにしました。それでもまた2日間の実装遅延、日程ディレイです。どんどん先延ばしになっている。本当だったらもう音が出てるはず。もう、ええ加減にせえよ、という感じでミスが続きます。なにより、またまたコスト +1200円。これも痛い。。。
制作コストってどうなってるのよ
そういえば日程ディレイもさることながら、これだけミスによる追加オーダーが嵩むと、制作費って一体どうなったのでしょうね?
驚かないで聞いて下さいね。
主なパーツを構成している「メインコスト」。

あれ、当初7万円くらいだったハズでは?
次に、塗料や吸音材や研磨剤をはじめとする「雑費」。

29727円。
以前のお見積りから、ざっと1万円ほど嵩増しされている!
この段階で、このスピーカーの制作費は11万円を超えています。
ええっ。。。11万円?? この程度のモノが??
(じつは持ち出しも5万円以上、かみさんにはナイショ)
誰ですか、自作スピーカーは安いとでも思っているそこの貴方。それは幻想ですからね。
驚きのコスト試算の甘さ。こういうのをコスト割れと言います。でも、大昔は試算が甘くてコスト割れで売るほど赤字、なんて商品ありましたよね~?
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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