MX-1000Homage(ほまげ)は組立の最終フェーズ中です。
本日はしくじり先生なお話を。
アンカーベースが完成した


巨大で厚みが3mmもあるスペーサーも届きました。
これでアンカーベースの作業が進む。



ちょっと分かりづらいですが、天皿は1~2mmほどフロートできています。
このクリアランスを使って、微妙な高さ調整ができるというわけ。

メインスピーカーのAndromedaをはじめとして、私は3点スパイキングが好きで、それを基本としています。原理的にガタが出ないし、機械的なアースを明確化できるからです。ただ、Xbassのように100kg近いもの、それから今回のMX-1000Hのように形状的に不安定なもの、そういう特殊品は怖いので4点を使います。4点の場合、問題になるのはガタです。ガタを完璧に追い込まないと生理的に気持ち悪いのです。
それでこうした調整機構を創ったわけです。私がオリジナルという訳ではなく、ハイエンドの世界でもこうした高さ調整機構は標準機能となりつつあるようですね。
フルレンジの装着~っ… が出来ない!?
周辺がほぼ整いましたので、いよいよヘッドにフルレンジドライバーを装着しようかな、と。

ヨカッタ。4本共にミントなままです。シミやヤケも見られない。

ウチのW3-2141は微妙に入手時期が異なります。そしてこのドライバーは製造時期によって、オーバーハングとアンダーハングの2タイプのモーターシステムが存在するんです。
混ざっちゃったらどうしようと不安でしたが、私の手持ちは奇跡的に全部がオーバーハングタイプでした。
正直、音だけならアンダーハングのほうが良いんですが、双方の得/失はそのうち機会があれば触れます。
で、ドライバーが出揃ったので喜び勇んで結線、装着~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~できな~~~~~~~~~~~い(笑

原因はコイツです!!

ホールの4隅についた爪付きナット。こいつらの爪が少しバッフルホールから突出しているでしょう。このツメにマグネットがつかえて入らないのです。もう少し正確に言うと、以前は入ってた。ドライバーだけなら、入っていくことを確認しているのです。(でなきゃ爪付きにしていないです)
ファストンを付けたケーブルを結線したら、入らなくなった(笑![]()
ファストン付きケーブルが予想以上に太く、それが圧迫してマグネットがガリガリ引っ掛かるようになったのです! 惜しい、後少しなのに。。。力任せに入れようとしても入らない。しまいにゃケーブルが外れる。
こういう口径がミニマルかつマグネット径がでかいと、こうした事故が起こり得ます。Thiel Audioのミッドハイもケアしなければヤバい処だった。
いや~~・・・最初からコレが判っていればー。
爪付きじゃなくて鬼目にしてましたよ。
あるいは、

ターミナルの部分をザグって干渉しないようにしていました。(左下のバフルみたいに。)
工作していると「なんか」必ず有りますねぇ。しくじりが。そこが、計算づくの工業製品ではない、DIYならではというか。
なんとかネジ込む手段を…
詰んだままかというと、そんな訳にも行かんです(遺憾です)。
何とかインサートできる手段を見つけなければなりません。
とはいえ、最終塗装まで終わったのに。今更トリマーでザグリは入れたくありません。エンクロ内部も吸音材も粉だらけになりますし、表面の塗膜も荒れそうです。
・・・となると、やっぱり爪付きナットを辞めて、鬼目ナットへ換装するのが無難です。実は、一言に鬼目といっても2種類あります。

ヘキサが切ってあって、アーレンキーで回転させながらインサートするタイプと、

逆行防止の爪が付いていて、ハンマーでインサートするタイプ。
今回の場合は、表側からでも締め上げてインサートできるハンマータイプが好適だが、私の手持ちで有ったのは「回転タイプ」のみだったのです。ダメ元ですが早速試してみましたよ。案の定ムリだこれ。
地獄のような工程でした。裏側で見えないところを手探りでヘキサをインサートして、ようやく探り当てても1回に少し(一回に30度くらい)しか廻せない。10分掛けてもほとんど入っていかず、手指がつりそうになりました。
やめやめ!やっとれんわ!
しかしこのチャレンジで、4本全てを鬼目にしなくとも、2本だけ鬼目に換装すればドライバーが挿入できることを確認できました。
・・・
そんなこんなで、

こんなモノでも、海外発注でないと地味に高いのです。品質のよいムラコシのを4セット買ったので、1600円超えてしまいました。うぅ痛恨。。。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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