MX-1000H(ほまげ)最終塗装フェーズ。
今回は、前回のマーブル塗装後の研磨と、補正をやっていきます。
まずは、アンカーベースを研磨して、付着した糸くずを除去します。

糸くずを除去した部位が若干キズのようになっていますが、このくらいなら許容範囲。
この上から軽くクリアーを吹いていきます。

まったいらではないが、まずまずといったところ。
今後はこれを研磨剤で適度にポリッシュします。
問題はこちら。六角ヘッドです。

#2000研磨後です。
ジグの除去が遅れたので、糸くずが大量に付着。その糸くずが除去された跡が、白い擦り傷のように大量に出てしまいました。少々の傷なら味だから容認できるが、さすがにこれはな~。
なぜ、こんな事が起きるのでしょうか? 作業ミスです。
ジグを除去する際に、ジグを切除するニッパーが手元になく、部屋のなかの家人に取ってもらう隙に塗料が融着しました。また、今回のジグは絞り込んだ構造なので除去するのにやたらと時間が掛かり、その時間で塗料が乾燥してしまいました。加えて、ジグの表情を作る際に塗料と撚りが不足しており、余剰の細かい糸くずが独立していた。
今回のヘッド塗装は、天面と底面から最初に吹き始めました。このため、最初に塗料が乾き始める天面と底面が最も糸くずダメージが大きかったというわけです。塗面の順番と、糸くずによる塗装荒れがほぼ比例しています。
ANDROMEDAのBeta、あるいは今回の裏板は塗面が一面であることに加えて、塗装後に瞬時にジグを除去できました。このため、塗装と糸くずの融着は一切なく、美しく仕上がったというわけです。
まとめると、今回の大理石風塗装は大失敗と言えます。
反省点もまとめておくと:
- ジグは塗装後に瞬時に除去する
- 糸くず残りは絶対に許されない。表情を諦めてでも、糸は徹底して撚っておくべき
- ジグを瞬時除去するためには、一度の塗面は2~3面にとどめ、ジグ形状を単純化するのが吉
まー、あとの祭りです。もう、将来的にマーブル塗装もしないだろうと思うし。
単純塗装なら、何度やり直してもいいんですよ。リカバリーは可能です。
だけれども、マーブル塗装で「塗り直し」って最悪です。もういちどホワイトから吹き直すっていうならアリかもしれないけれども。
このキズだらけの天面を、このまま放置しておくというのも気持ちが悪い。思い切って、部分再塗装をすることにします。

レンジフードフィルターを細く千切って、柄に合わせて貼り付けておきます。
あまり細かい一部の柄は、消失してもやむ無しとします。

そんで、上からグリーンを軽く吹きます。軽くです。
実はこのときも少々ヤラカシていて。
スプレー塗料は一旦吹いて、時間を置いてから再度吹くと、霧状にならないダマが吹き出すことがあるんです。それを防止するには、毎回少しだけ別場所で空吹きをしてから本塗装に入るのがちょっとしたコツなのですが、このときは慌ててそれを怠り、再吹きのときにダマが吹き出て凹凸ができてしまいました。まあ、後日少し研磨してこと無きを得たのですが、全体的に失敗/リバートの多い塗装になりました。
アラを隠そうとすると、さらにボロが出てドツボにハマるという…典型です。![]()

というわけで、なんとか事無きを得ました。
再塗装して小キズのない天板が一番キレイに見えたりして・・・。こうなってくると、もう一箇所のアラ。一部バッフルの荒れも気になってきました。
ついでだから、えーい、ココも再塗装しちまうか!!

この、コーナーのところに糸くずが集中していたので、研磨したらキズだらけになってしまいました。
塗りたくない処をレンジフード等々でマスキングしています。
さながら重症入院患者。

再塗装、し終わって乾きかけているところ。
柄は少し減ってしまいましたが、キズが減って許容範囲の外見になりました。完璧とは言えませんが、今回はこんなもんで勘弁してやるか~。(笑. これからクリアー塗装、数日間寝かせ、そしてポリッシング… と長い工程を挟むので、この連載は少しお休みです。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

シリコンパワー ノートPC用メモリ DDR4-2400(PC4-19200) 8GB×1枚 260Pin 1.2V CL17 SP008GBSFU240B02
Synology NASを拡張した時に入れたメモリーがコレ!永久保証の上、レビューも高評価。もちろん正常に動作しており、速度余裕も生まれて快適です。

フィリップス 電動歯ブラシ ソニッケアー 3100シリーズ (軽量) HX3673/33 ホワイト 【Amazon.co.jp限定・2024年モデル】
歯の健康を考えるのならPhilipsの電動歯ブラシがお勧めです。歯科医の推奨も多いみたいです。高価なモデルも良いですが、最安価なモデルでも十分に良さを体感できる。