ほまげの組立進行中。
マトリクスヘッドが完成しましたので記事を上げます。組み立て工程は、マトリクスヘッドが完成直前まで来ています。
ヘッド +1


接着する前に、組立後では手の届かなくなる場所を裏塗装しておきます。

Andromedaの場合は巨大なので、組み立て後であっても内部塗装が可能でした。
(この写真、もう2021年なのですね、懐かしい~)
しかしながら、MX-1000Hは小型な上に開口部が小さく、中に手を突っ込んでの手塗りは難しくなります。スプレー塗装などを別とすれば。
裏塗装が乾いたら天板を接着します。

クランパーの本数がすごいので、ガチガチに締め上げているように見えるかも知れません。実は、最初はけっこう緩めです。位置が落ち着いてから徐々にトルクを上げていくイメージです。それでも極端に締め上げることはなく、最終トルクもほどほどです。

付きました。
暗くて見えませんが、既に左右の空気室にはニードルフェルトが設置されています。後からでは貼り込めないからです。

組み立て直後の接着剤のはみ出しの様子です。はみ出しの様子から、接着剤が最小限であったことが分かると思います。このままでも十分ですが、私の場合は爪楊枝で少し増し盛りをして補強しました。
増し盛りした接着剤が乾いたら、残りの部分を内部塗装して、組み立てとしては完成です。

組立が完全に終わったマトリクスヘッドは、殊にバッフルをはじめとする前縁付近の拳での打音は「カキカキ」に変わりました。この打音はなんとXbass(板厚60mm!)と同じ音です。内部の狭小な補強構造が効いて、強靭なものになりました。この箱の最も弱点部分は後方部、単独で取付されるリアバッフルです。しかし、そのリアバッフルにはPRsがあって、そこが力の逃げ場所になるので、問題なしと考えています。
ヘッドのエッジの切除と完成
組み上がったマトリクスヘッドを見ていただくと、丸をつけた部分がはみ出しているのに気づかれたかと思います。

実はこれ、意図的な突出です。
あえて板取りサイズを大きめに設定しておき、突出した部分を後からトリミングすることで、組立時の微妙な誤差をここで吸収することができます。実際、ここのサイズにマージンを加えたことは大正解でした。組み上げてみると、部分的にマージンがギリギリだったためです。



ガイドベアリング付きのトリマービットを当てて削ります。突出がバッフル面とほぼツライチになります。トリマーだけだと少しだけ削り残しがあるのですが、削りすぎよりは良いのです。残った数十ミクロンをサンドペーパーで更に均します。



お気づきかも知れませんが、少々ハミ出していた接着剤の片鱗もなくなってしまいます。

ついでに、サブウーファーのバスレフポートの突出部も削り落としておきます。



上図で丸を付けた辺りですね。こちらもキレイに落とせました。コマかいですが、こうした接合部をミクロンメートル単位で丁寧に均しておくことが工作精度を高める秘訣です。
マトリクスヘッドが綺麗に仕上がったので大満足です。
この先は、320番くらいでさらに均し、ウレタンニスで表面補強、プラサフで下塗り・・・などなど、いつもの塗装工程へと入ってゆきます。Andromedaより遥かに小さく軽量なので塗装は50倍くらいラクチン、でしょうか。
本日はここまで~。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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