ほまげの部品二次加工も佳境か。(ウソつけ)
新しいトリマーも入手して、新しい傾斜トリマーベースを使い、45度以外の不定斜度でバッフルをカッタウェイするという、自身でも新しい試みです。
果たして巧く行くのだろうか?
今回のカット斜度は40度と50度です。別に45度でも30度でも良かったと思うのですが、なんとなくオリジナルのMX-1=鉄男センセに敬意を払ってその角度もオマージュした、という感じです。
要らん板を使ってまずは練習だ
だいぶアホですが、さすがに新しい工具、新しいジグで経験値もなしに本番を施工するほど阿呆でもありません。まずは要らない板でも使って、練習と行きましょう。

高儀の新古トリマーに刃(ビット)を取り付けます。
取付時に気づきました。傾斜ベースに取り付けるということは、通常よりも刃を突出させないと、削除対象物に刃が届かないのです。いつもより刃を出した状態で装着するのですから、刃のフレ(軸の歪み)に弱くなります。
これがビックリしたことに、この高儀、中国製のトリマー、まったくフレが無いんです。非常に安定していて、刃の揺れや振動を感じません。

まずは本番板ではなく、練習用の端材に刃を当ててみます。
予想していたようなフラツキや不安定さはなく、刃が非常に安定しています。

本当にラクに、スッと斜めにカットできてしまいました。
ただし、通例のトリマー加工と同様で、一挙に深堀りはやめたほうが無難そうです。少しずつ彫り込んでいけば、フリクションも少なくキレイに面取りできそう。


分度器って、意外と役に立つんですね~。けっこうしっかりと削った角度を測れました。2度ほど足りないみたい。

結局、4回ほど試し掘りして、ようやく「40度」という角度を出せました。せっかく角度のアライメントが出来たので、このまま本番の板も削ってしまおうと思います! 思ったより全然楽そうだし。
左右傾斜バッフルの切除


本番のバッフル。裏側を削ってゆきます。
少しずつ掘りを深くしていきます。だんだんフリクションが大きくなっていきますが、とても安定しており、全く問題ありません。角度が揺らがないし、フレも無い。
やるな、高儀。やるな、中華製の傾斜ベース。



50度の方は、40度よりも一層傾斜角が深くなるのでちょっと大変。
実のところ、この傾斜トリマーベースでは傾け角が不足。47度くらいが限界でした。「とりあえず」限界の47度で掘ってしまいました。

もう1枚。

いったん出来ましたが、やっぱり47度じゃ足りませんね。接合面がぜんぜん合いません。
47度を50度に拡張するにはどうしたら?

こういう話。この傾斜トリマーベースは、傾斜角に限界があるのです。
公称45度まではイケることになっている。さらに限界まで傾けると、47度。あと3度、足りません。その3度分をどうやって拡張するか。
「直角の何か」ジグがあればよいのですよね。
部材が直角の状態で刃を当てれば、40度の傾斜角で50度の掘り込みができます。
つまり、こういうこと。

そんなに都合よく、正確な直角の出て適切な寸法のブツなんてあるのか?なかなか見つかりません。
日を改めてチャレンジしました。
適当なジグが見つからないので、手持ちの端材などを組み合わせて、それっぽく組んでみました。

こんな感じで。(良く分からないと思いますが)
これに40度で刃を当てれば大丈夫。

3度ほど、傾斜を増やせました。正確にジグを組むのは大変だが、削るのは本当にカンタンでした。


だいぶ良い出来です。
傾斜角の誤差は40度、50度、それぞれ±1度未満。


ついでなんで、バスレフポート導入口もフレアード加工を行いました。

出口のポートも開口をやや拡げ、サンドペーパーで馴染ませて、キレイにします。
これで入口/出口ともにフレア加工が完成しました。
二次加工もあと僅かとなりました。
ありがとう~、NEW工具

今回購入した、写真の高儀トリマーと傾斜トリマーベースは、本当に大活躍してくれました。期待に100%応えてくれた。スロースタート機能とか、振動の安定感とか、穴寸法が業界デファクトとか… 手持ちのRYOBIを超えているんじゃないだろうか。
ただ・・・たかだか傾斜加工するためだけに、約6000円の投資。。。。高いんだか安いんだか。いや、やっぱ高いだろ。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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