ほまげの制作です。
パーツの二次加工が延々続きますが、だんだんゴールは見えてきています。
パッシヴラジエーターの穴

27番。単純Φ94mmのバカ穴です。フラッシュマウント加工は不要。

ベースアンカーボード加工
次はいよいよ18番、ミッキーさん。耳の部分をカットしていきます。
今回の二次加工のなかでもトップレベルの難しさなのか?
こんな形状加工は経験がない。

ベースアンカーボードです。2枚重ねで30mmに達します。
私は他の何処を鳴らしても、エンクロージャーの底板だけは一切鳴らさない主義なので、このようなものを準備します。ただ、本底板と合わせてもたかだか45mm。全く鳴らさないのは無理でしょうね。
ちなみに、AndromedaとXbassは結構な音量で鳴らしている最中にベース天然石を触ってみても、指先に微振動を感じません。グランドアンカリングが巧く行っているときはそうなります。


外周に補助板を敷いて、円形に外周をくり抜き =ミッキーさんの耳の部分を先に円加工していきます。
これが難しい。けっこうなフリクションで。

ようやっと耳1個だけ抜けた。
これは1回で抜くのではなく、他と同様に、3~4mmずつ深さを削っていくのです。
それでもどんどんトリマーの抵抗が増えてくる。これはつまり、刃が鈍化してきているのです。
耳を一個抜くたびに、トリマービットの刃先をオイルで磨くはめに。もうビットがダメに為りかけています。磨いても板の焦げ付きが取れなくなってきています。

本当に、ちょっぴりずつしか刃先を深くできません。集中力の限界だ。

刃先の劣化が激しい。
もうダメだ~。 焼付きだ
販売履歴を見てみると、やっぱりコレは大日商の6×6、つまり高級品です。
大日商でも焼き付くのか~。 あと少しだ。もう少し持ってくれ~
こんな高価なビットはおいそれとは買えないのだヨ。

なんとか4個所抜けた~
あと、直線部分を切除しなければなりません。でも、本日は私の胆力と集中力の限界。この状態で作業継続すると失敗事故しそう。今日はここまでとしましょ~
1枚抜けば、それがガイドになるから2枚めはラクだけど、トリマービットの負担という視点では、2枚めもシンドそうだな~。大変な切除粉量です。黒焦げがこびりついているビット。擦っただけではまったく取れませんが、後で磨いてみます。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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