ほまげの制作です。
梅雨と多忙でなかなか進みませんが、ぼつぼつやってます。
本日は、トゥイーターの穴開けの練習と本番。ジグ無し、のトリマー加工で、果たしてフランジのフラッシュマウントは巧く行くのか~?の巻。
美しく破綻のないフラッシュマウント加工こそは、素人臭さの排除と、高級感溢れる美観の鍵を握っていると言って良いでしょう。
私としても丸穴コミコミの全加工h初体験なので、まずはジグ用の板を使って試作+練習から始めてみたいと思います。

まずは、練習用の板にケガキをします。カッターコンパスを使って、トゥイーターのフランジ直径を描きます。プロも言っていますが、罫引き、ケガキはナニよりも重要。正確性が求められます。
外周部は見やすいように、鉛筆で墨入れも追加しました。この外周までをトリマーで削るわけです。

次にそこへ、Φ6.0mmの穴を開けていきます。
とはいえ、いきなり6.0mmから始めるのでなくセンター一精度を担保できるようにΦ2.5mmあたりから4段階を踏んで、徐々にΦ6.0mmへ拡げていきます。そうすることで、センターオフセットのずれを防ぐことが出来ます。


切れ味の鋭いΦ6.0mmのストレートビットが欲しいな。
危うく新規に発注してしまう所でした。既に良さげなビットを持っていました。何処のだかは分かりませんが。
次に、フラッシュマウントの深さを当たります。
3.0mmくらいのDepthが良いようです。ところがそれが、意外に計りにくい。

一番良いのは、こうして実際に削って、削り高さを計測することです。
正確に測りながら調整したところ、ご覧のように何度も何度も削る羽目になりました。

フラッシュマウントの落とし込み高さを調整できたら、その状態で、円の外周ギリギリまで、掘り込みを作っておきます。こんなふうに。トリマーの歯を空中からいきなり板に当てるのはNGです。振動で絶対にうまくいきませんし歯が踊って大事故に繋がります。先にトリマーをインサートする穴を開けておくのが基本です。
円の直径を正確に出す方法を考えました。ココを測ればよいのです。


模式図を描くとこんな感じ。
センタースピンドルの直径がΦ6.0だから、その半分の3.0mmを減算したのが円周半径になります。
ノギスで測ったのが31.5mmなら、半径は28.5mmとなり、ザグリ直径は57mmになります。
このトゥイーターの外周直径は57mm。

半径の調整ができたら、さきほどザグった穴に治具をインサートします。
歯の深さは、さきほどザグった深さと同じくらいへ調整します。
電源を入れたらトリマーをゆっくり、慎重に回します。


実測した溝の深さは、57.2mm。(大きい分には無問題)
誤差0.2mmという感じです。問題なさそうなので、このアライメントのまま、本番の板にも穴を開けてしまいましょう、



次に、トゥイーターを挿入するための穴を開けていきます。こちらは寸法を出したら、少しずつ少しずつ歯を出して深堀りをし、最終的には貫通します。


ぴったりトゥイーターがハマりますね。
一番難しいであろう、トゥイーターのフラッシュマウント過程が終わりました。ちょっと落とし込みが深い感じですが、スペーサーと接着剤で調整するので少し深い位の方が良いのです。
これと全く同じノリで、フルレンジやウーファーのフラッシュマウントも進めて行きます。ナニをやってるんだか全然判らないと思うんですが、ドライバーを正確にフラッシュマウントするには決まった工程がある、という事なんです。Andromedaの時は治具を潤沢に容易しましたが、今回はジグなしでゼロから切り出していますので、かなり工程が異なっています。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- Matrix: MX-1000の構想その2
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- MX-1000、圧迫感はどんな感じ?
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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