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今日は(も?)長文です。

我が家に新しい

  中古

アンプが到着いたしました。

じゃじゃ〜んん。

YAMAHAのAX-10でございます。

コンパクトなプリメインアンプ。
1994年発売だからもう30年選手か〜。
コンパクトといっても、かなり大きめ。幅280x高さ119x奥行389mm

小さいからって、ナメてると腰、持ってかれます。こんな小さいのに8.2kgもあるのです。届いたときに、「別の品物が届いたのか」と思いましたよ、あまりの重さに。同じヤマハのA-6がフルサイズで9.4kgだったことを考えれば十分立派な質量。

さて。

KENWOOD A1001に続いて、2代目のコンパクトアンプですね。これを入手したことで、KENWOODは不要になりました。

なんでこんなものを買うの? どこで、何に使うの?

実は、「サービスルーム」と呼ばれている書斎っぽい部屋を改造して、ビジネスルーム兼書斎にしたい。このアンプをその書斎へ置きたいのです。そして、このアンプは徹底魔改造を加えて、2.1chアンプとして生まれ変わらせたい。

2.1chアンプを生成するために、さまざまな要件がありました。このAX-10はほぼその要件を満たしているのです!(満たしていないかもだけど)

  • サイズがコンパクトで、しかし内部には十分なデッドスペースがあること
  • 電源電圧(内蔵トランスによる)が±30V内外であること
  • できればスピーカーターミナルが2×3本以上生えていること
  • ボリュームを除いた調整ツマミが4つ以上付いていること
  • 主電源と別に+12〜+15V付近のDC給電が得られること
  • 元々の2chの素の音質が良さそうであること

EIAJ仕様で100W@6ohmと書いてある。ってことは、電源電圧は±35V付近が出ていると想像します。これだとちょっと高すぎるんですが。まあなんとかしましょう。

ご覧のとおり、シーリングドアを開けると、ずらりとノブが4つ並んでいるんです。ちょうど良い数。

これを全部潰して、別回路での

  TREBLE , BASS, Sub-Level, Sub-Frequency

へ置き換えてしまいます。

このアンプを選定するにあたっては、内外の先達の「分解写真」を穴の開くほど読み込んで、アタリを付けています。先達のみなさま、本当にありがとう。内部コンストラクションや回路推定、機構推定は内部分解写真がないとどうにもならないのです。

かなり綺麗な個体でした。埃の堆積はあるが、傷らしい傷は見当たらず。くすみやかすれもなく。利用頻度の低さが伺える機体で、一見したところはアタリです。さっそく中を開けてみましょう。

まず全体像。このコンストラクションの素晴らしさ。アンプを見慣れてくると、設計者がなにを狙ってそうしたのか、設計思想まで見えてくるようになります。こちらはもう「本物」。同じく私が所有しているKENWOODとはモノが違います。放熱器2枚を挟んで綺麗な左右対称レイアウト。そして、立派な大型電源トランス。その電源トランスからのリーケージから遠ざけるために、

  • 入力段・入力回路
  • パワーアンプ初段への入力位置

はパワートランスから遠く隔離されています。

この時期のYAMAHAプリメインの実装で、特徴的なのがこの部分。

パワー出力段から、保護リレー〜スピーカーターミナルへ向けて、基板が細〜く狭くなっているんですね。そのまま素直にパターンを這わしたら、パワー供給ラインもスピーカーラインも細いプリントパターンになってしまいます。それを補うため、極太のジャンパーラインを多数這わせているのです。

周囲の「普通のジャンパー」と比べると、その太さが分かります。なんとこのジャンパー、一般的なケーブルに換算すると2スケ(sq)に該当するというのです。大変な容量。これは「ジャンプの必要があるから」挿入しているのではなく、所謂「バスバー」的な使い方をしているジャンパー線だと言えます。プリントパターンに頼らない構造は間違いなく低インピーダンス化に寄与します。また、配線材でセット内がぐちゃぐちゃになり見栄えや輻射が悪くなることも抑制しています。

実はこの極太ジャンパーでバス実装するツクリ。この時期のYAMAHAプリメインに共通なのです。AX-1200とか、AX-590とか。AX-590に至っては、基板も放熱フィンまでくりそつで、「590の回路そのまま乗っけてトランスだけ小さくした??」と疑いたくなる程似ています。

パワーブロック部分の接写。質の良さそうなフィルムキャパシタが多数投入されています。(といってもディップマイカ級の超高級Cはありませんが。)

出力段は と のペアでした。

平滑キャパシタ中点に銅製の星印が実装されています。裏面を見ていませんが、おそらくこの星へスターサーキット的に配線を集中しているでしょう。安物のアンプでこれか?ちなみに当時実売が50,000円です。

バッファを除けば、入力〜出力まで完全なるディスクリートアンプで「真面目」の一語に尽きるツクリ。

一方、このプリメインは非常に「多機能」です。一見すると良さそうに感じてしまう機能性ですが、良いことばかりではありません。たとえば、こんな風に多機能ということは、シグナルラインがいろいろな所を往来、または基板間を行ったり来たりして、音質劣化要因が多いことも示唆しています。

  • ソース・ダイレクト(これも劣化要因のひとつです)
  • プリアウト・メインイン(これも)
  • REC-OUT端子(これも)
  • トーンコントロール(これは当然)
  • バランスボリューム(これも公知)
  • スピーカーA/B切り替え(自明。百害)

できるだけ機能性は活かしたいとは思いつつ。しかし害悪部分は排除しようとも考えています。

この天板近くで裏返っているのがおそらくPhono EQ回路。慣れてくると、プリントパターンを見るだけでイコライザかな?などと瞬時推定が可能になります。惜しいところですが、このPhono回路を排除して、新しい回路への「ダイレクトルート」にしようかとも考えています。他のLINE入力切り替えも担保したうえで。

ジャンパー線にはよく見れば腐食も浮いている。また、埃もびっしり。埃レベルは「最悪」とはいえず軽微。「最悪の環境ではないが、しかし経年により自然堆積はあり。」こんなところでしょう。私にはむしろ好印象。

逆にあまり綺麗だったり不自然だったりすると、ははーん、誰か屠ったなと確信します。誰も触っていない方が、なにかあったときのリカバリ率は上がります。

天板近くがフォノイコだとして。側板をずら〜っと覆っている2枚の基板は、「入力制御基板」と言えます。入出力バッファ回路が載っていたり、入力段の電子スイッチがあったり、選ばれた信号をフロントのボリュームまでパターンで引っ張ってきたり、はたまたPRE-OUT/MAIN-INの信号を長々とリアパネルまでパターンで戻してきたり。入力切替のコントロール信号をリア近くまで引っ張り回してきたり。

な〜んてことをこの2枚の基板でやっている様子。だから、多量のシグナルが3枚基板の間をリレーされて行ったり・来たり往来が激しいです。

たとえばこのフォノイコライザー基板。よーく見ると、回路だけではないんです。入力制御基板Aー入力制御基板Bの間を、多量の信号がリレーされていて、それをこのフォノイコ基板が「仲介」しているのが分かりますか?

そのパターンラインの数を数えてみると、6本。そこで私はははーんと思うわけです。このアンプの入力選択肢はちょうど6種類。だからこのパターンは、入力切り替えの制御信号です。もしこれが音声シグナルなら、ステレオで12本になるはずですよね? そんなに多数のシグナルをフロントパネルまで引っ張り回すのが嫌だから、入力端子付近にセレクタIC(または半導体)を置いて、それでスイッチングしているのでしょう。

だから、入力制御基板Aを伝って最終的にフロントパネルへ到達する音声信号は、LRのたった2本(GND含めると3本)だけです。ただし、プリアウトーメインイン端子があるため、ボリューム〜トンコン等のプリ回路を通った挙句、またシグナルパスはリアパネルへと戻っていくのです。つまり=最短でも1.5往復。

せっかくショートシグナルパスを狙った実装なのに、それが台無しになるイメージ。プリアウト・メインインは大きな音質劣化要因になりえます。よくあるプロセッサ端子なども同様です。まーそのへんが極端になると、現代型設計の、音量調整も入力切り替えも入力端子近傍になるのですよね。あるいは私の装置のように電気的接点すら持っていない(劣化のしようがない)。

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1 件のコメント

  1. アンプの構造にお詳しいですね。
    これから、改造するのですね。
    2.1ということは、サブウーファーの
    追加ですか。

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投稿者

KeroYon

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