
先日の多摩CRの経路途中ですね。
昼時になって小腹も空いたので、

またおひとり様ラーメンです。
この日は生田駅近くにある「拉麺 友」さんにお邪魔しました。
生田駅はその名の通り、生田スタジオの近く。生田緑地の近く。そして、近隣には明大生田キャンパスなどもあります。閑静な住宅街の一角に「ぽつん」という感じの立地。目立ちません。平日の時間帯もあったかもしれませんが、昼飯時でも人通りは少なめでした。
この界隈、「ラーメン屋が並んでいる」というわけでもないのですが、近隣に名店が多く、ちょっとした激戦区となっています。登戸駅周辺にも多数店舗がありますし。先日ご紹介した「小麦と鈴」もこの2km圏内です。周りが旨い店ばかりだと、必然的に各店のレベルが上がりますね。
さて、このお店。
スープは「煮干し」または「海老」の出汁が売りのようです。迷いますが、迷った時ほど「左上の法則」にしたがい、「エビ友」¥850をオーダーしました。これにチーズをトッピングすると100円上がります。そして、替え玉が100円です。この物価高騰の折。頭がバグっているのかもしれませんが、この内容(後述)で850円は「激安」と感じてしまうのですね。ここが学生界隈ということも少しあるのかもしれないけれど。

ご覧のとおり、着丼は美麗。見た目も配慮されています。
具はチャーシュー、きざみねぎ、きざみたまねぎ、そしてきざみ海苔です。チャーシューは煮豚ではなくてスモークでしょうか。あまり油分を感じません。出しゃばらない脇役感がすごい。
ここのスープは二層構造です。
ガラなどの動物ベースに加え、魚介出しも使った旨みたっぷりのスープベース。このベースの温度はかなり高めです。そして、その上面を海老から丁寧にとったであろう、温度のかなり低い出汁・・・ここでは「海老ムース」と呼びますが・・・が覆っています。質量配分のせいでしょうか。この2層は交わることなくレイヤーを形成しています。
そして、この上層を覆っている海老ムース、魂がこもっているというか。息を呑む美味しさなのです。
私はエビベーススープのラーメンも無数に実食してきましたが、「実は」海老ベースのラーメンって、意外に難しいのですよ。そう。弱点は「臭み」。どうしても生臭さ寸前の芳香が漂ってしまうのです。スープに海老みそ(内臓)を使いますよね。これは間違いない。だって、内臓こそは旨みが凝縮されているのだから。みそを使わないならエビを使う意義は低くなる。でも内臓を使うが故に生臭さが前面に出てしまうことが常なのです。それから、エビの殻を炙って香ばしさを出し、それをスープに使う。これも常套です。しかしこれも、「嫌な匂いを乗せてしまう」パターンになる場合があります。
ここのエビスープは、そうした海老の潜在的な弱点を一切感じることがなく、完食してしまった。これは初体験に近いです。いや、弱点を感じるどころか、弱点は抑制しつつ海老、殻、内臓の本来持っている「旨み」「香ばしさ」はむしろ凄まじいのです。この海老ムースの研ぎ澄まされた味覚と完成度は、心底まいりました。
この上層と、下層の熱いスープ層を混ぜると、絶妙の味覚バランスとなります。繊細さ、旨み、ふっくらとしたまろみ、ガツンとしたパワーが絶妙に並列します。そして、スープにねぎ、のり、たまねぎを少しずつ混ぜながら啜る。まさに至福の一時。薬味をぐちゃぐちゃに混ぜたりしてはいけません。それぞれ異なるエフェクトがあるのです。
麺は中太ストレートの自家製麺。美味しいですが、麺の印象がまるで残っていない。それくらい、このスープは鮮烈な印象を残しました。

店主(なのかな?)は、まだお若い様子。接客は「奢り」とは無縁。控えめな配慮と謙虚ささえ感じられ、ほぼ満点。
そしてこの「なかなか出逢えない」海老ラーメンです。
交通の便が悪く(自転車最適)、かつ、「ついで」の少ない地域。私に再来は難しいかもしれません。しかしそれでも、ここのラーメンは高く評価します。
評価: ★★★★(/★★★★★★)
ごっつぁんでした!

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