MX-1000Homage(オマージュ)、
長い制作期間でしたが本日遂に、一挙にその全容を現します。
このため、本日の記事は長編になります。
大理石のザブトンを準備
ほまげの下に敷く天然大理石です。
床面養生のため、大理石の裏側へ厚紙を貼っていきます。

いつもなら裏側は極薄のコルクボードを貼るのですが、手抜きとコストカットでボール紙にします。これでも十分に養生にはなるのです。これナシで床を擦ると床が傷だらけになります。


本当はリスニングポジション真正面がよいが、ココしか置けないの。

さすがは大理石プレート。
ふらっふらのMX-Λもコレの上に乗せれば超安定。座布団に錘でも乗せれば実用になりそう。
ボディ(サブウーファー)にアンカーベースを装着

巨大なインダクタの要所をフェルトでマスク、さらに外周をフェルトで軽くくるんで養生します。ウーファーの超振動によるインダクタのビビリ音の防止策です。
見えづらいですが、薄紙のパッキンを制作して挟んでいます。

パッキンがずれないよう注意してアンカーベースを乗せ、M5のボルト6本で締め上げます。

このとき、下に何か敷いておかないと床に穴が空きます。

慌ててスパイク皿を持ち出して、早速大理石ベースへ乗せてみました。
おっ。。。重。これだけでもなかなか質量があります。


案の定、4点設置なのでガタがありました。右手前と左奥のディッシュを1/4周ずつ廻すと・・・ あら不思議!ガタがゼロに! 調整機構は大成功です。

マトリクスヘッドの組立
届くねじが到着しましたので、フルレンジドライバーを装着します。



できあがり。鬼目でスムースにインサート出来るようになりました。

ほとんど使っていなかったTV用バッフルから換装します。これで死蔵ドライバーではなくなります。

マグネット周辺はファストンを絶縁するための絶縁テープ貼ってます。



裏蓋をインサート。素晴らしいフィット感です。緩くなく。キツくもなく。入れるとハフっと空気の圧迫を感じます。
ところで、ここでまた「やらかしていた」ことが発覚。接合用のボルトが入っていかないのです。どうやら、穴を開けた状態での「上」「下」を間違えたみたい。でも、柄を印刷しちゃったので今更上下入れ替えはできません! どうしたのかっていうと、バッフル側の穴径を少し拡げて(笑)事なきを得ました。誤差があるといっても1mm以内なので、難なくリカバリーに成功しました。
ヘッドとボディを接合
いよいよ、頭と胴体を接合します。
頭と胴体は、たった1本のボルトで接合されます。

この日の為に買っておいたシリコーングリス。
なんのために使うかっていうと、ネジ部の密封のために使います。
サブウーファーの気圧は凄まじく、ねじ山の僅かなリーケージでも漏れ出してきます。(具体的にいうと、ヘッド容積の中へ。)

安全作業のため、背の高い台座が必要です。
今回はこちらのテーブルを使いました。


結局、ボルトのグリスは最小限に塗り付けました。
良く考えるとこのボルト直下にはウーファーのメンブレンがあって、万が一垂れると嫌なので。

位置合わせをしながら、慎重に載せる。。。
このヘッドも相当重いので、脂汗の出る瞬間です。


左側:上部フルレンジ 右側:センタートゥイーター
へ結線されています。間違えないようメモしておきましょう。最初はフルレンジを1本のみ、トゥイーター1本のみを個別に計測するわけです。それをXoverで空間嵌合します。



PRs、左側も装着完了。ここまで演ってから、工具を片付け始めたんですが、アーレンキーに1本欠品がある。ん?どこへ行った? ここで記憶を辿ります・・・。
わかった。
ブラックペアンだ!!

やっぱり!臓器の中に、ペアン残しっぱなしじゃないか!! あ危ねぇ~。
ここで脳内に例の音楽が流れたのは言うまでもありません。ただし、渡海センセのようにカッコよくはない、情けない。どちらかといえば小泉孝太郎寄り。
そんなこんなで、3~4度はボルトを付け外ししたでしょうか?もう指も腰も疲れました。
うわぁぁああああ ナニコレ
記録を掘り返すと、
構想開始が 3月24日~。
制作開始が 5月1日~。
制作だけでも半年以上掛かってしまいました。・・・引っ張りすぎだ。
ガタイは小さめなものの、ドライバーが多いこと、構造が複雑なこと、塗装に工夫したことなど重なり、進捗は遅めでした。しかし本日、とうとう3D映像の中だけだったこのスピーカーの全容を拝めます。
正面を向きなさい、MX-1000Hよ。出撃の時間です。
おっ。。。。重っも!向きを変えるために全体を持ち上げて、想像と違う質量感に少し汗りました。体重計での実測質量は17.8kgでした。あら、持った感じより軽いのね。ベースを入れると22kgくらいかな。

完成です~ (外観だけね)

想像と違った。もう少し小さくて可愛らしいものを想定していたが、想像を絶する威圧感、圧迫感、押出感。。。というより、オラオラ感?
幅はANDROMEDAより2cm広いだけです。高さはずっと低い。
なんだけれども、外観デザインが
オラオラオラオラオラオラオラオラオラ
という感じなので、こういう印象になったのかな?と思いました。
とにかく傍らにチョコンと可愛く居ます、という感じではなく、私はココですとデカいツラ感がハンパないです。(つまりジャマ。)

印象だけなら、スタンドに乗ったDS-1000ZXと同じくらいの圧迫感はあるのではないでしょうか。

ANDROMEDAの真正面にどーんとジャマをするMX-1000H。もう、しばらくANDROMEDAを良い音質で聴くのはムリですね!だってココにしか置けないし!

マトリクススピーカーはただでさえ蓮コラ寸前のキテレツなルックスを持っていますがコイツは特に異様。これもひとえにデザインセンスの無さが成せる技。
気持ち悪い柄とも相まって、さながら進化した外来宇宙生物のよう。はたまた、人工知能の手先となって人類の掃討を担う殺人ロボなのか? どちらにせよ邪悪なイメージしかなく、女性に生理的拒絶を示されてもなんら申し開きができません。
頭でっかちなのも良くなかったと思います。脳ばかりが進化した宇宙生物に見えるのも、圧迫感も、頭が大きすぎるアンバランス感から来ている。もう少しアタマをちっこく造れば、可愛げもあったのに?
持ちあげてみて思ったこと。もしこれが倒れ込んだら大事故です。ケーブル引っ掛けたり身体を当てないよう、家人に注意させないとね~。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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