延々と続くほまげの制作です。
それも、板材の「二次加工」だけで、これでかれこれ第8回か。
飽き飽きする同じ話が延々と続きますが、これは人に読ませるものでなく、制作工程メモですので、冷徹に記述を続けます。
なにしろ、この部材の二次加工が全工程の50%を占めるといっても過言ではありません。

穴を開ける。削る。斜めにする。丸める。
神経を使い、忍耐力が必要で、時間もかかるのです。
これはプラモデルの素部品を作っているようなものです。いったんプラモパーツさえ出来ちまえば、後は組み立てるだけ。組み立てなんかアッと言う間に終わってしまいますね、多分。
二次加工 50%
組立 10%
塗装 40%
比率はこんな感じでしょうか?
塗装工程はやっぱり時間が掛かります。Andromeda制作時の比率では、全体の実に70%が塗装でした。


前回は、ミッキーの耳部の輪郭カットが終わっただけでした。今日はここを直線で繋げていきます。
まず、現状のママではガイド付きビットのΦ10が入っていきませんので、トリマーを突っ込んで少し穴を拡げておきます。


直線部にトリマージグを当ててクランパーで止めます。ジグは部材そのものです(笑
実は部材もほんのわずかに削れます。だから、基本的に部材をジグに当てるのはNGです。ですが、この部材は「削れてもよい部分」をあてがっているので、大丈夫なのです。


まず一辺。溝が掘れましたね。
こんな感じで、四辺とも溝を掘ってゆきます。

掘れましたねー。ここまで来ると、もうジグが要らないので、外して大丈夫です。
あとはこの溝に沿ってガイドを当て、溝を深くしてゆくだけ。



ミッキー板(ベースアンカーボード)の輪郭、完成です。チョット大変だった・・・

同じモノをもう1枚、切り出します。1枚切り出せれば、コレの輪郭に沿って抜いていくだけなので、楽勝なのです。
ただひとつ、課題が。クランピングです。切り出すたびにクランパーを動かしていくと、輪郭が微妙にズレていってしまい、2枚の形状が合わなくなってしまいます。
ここで、はた、とアイディアが。
そうだ!先に接着しちゃえばいいじゃないか!!
2枚を接着してしまえば、厚板の掘り込みを深くしていくだけの工程になります。それならクランパーが要らないので、一層楽に作業ができそうです!ひとつ課題があるとすれば、ウッドグルーがビットの刃に焼き付くはず。な~に、たぶん巧く清掃できるでしょう。
というわけで、今日は2枚目を削らず、先に接着工程に行くことにしました。
バスレフポートの開口
本日の作業はもうひとつ。6OB(6th Order Bandpass)のポート角穴を抜きます。
15番です。


以前、ナレッジ公開したとおりです。
一箇所ずつジグをあてがいながら、1辺ずつ慎重に直線を出してゆきます。

四辺の溝が切れました。ミッキーと同じく、ここまで来れば楽勝です。



今度はコーナーRビットに切り替えて、フレアード加工をしておきます。

フレアーが出来ました。実に美しい。
これで終わりではなく、後日サンドペーパーを当てて、さらにフレアーの開口率を上げていきます。
でも、今日はココまで。作業は長くても1日1時間と決めてるので。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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