ほまげの制作がジリジリと牛歩進行中。
今日は、W3-2141(フルレンジ)用のフラッシュマウント加工をやっていきたいと思います。
ドライバフラッシュマウント加工のプロセス
前回もトゥイーターでフラッシュマウント加工をレビューしました。
プロセスを箇条書きで整理すると、下記になります。

- 予め、バッフルのドライバー中心にΦ6.0mmのセンター穴を開けておく
- トリマーを回転ジグに取り付ける。
- トリマーの深さを調整し、フランジの厚みに近づける *1
- 回転ジグの軸の外周間を、フランジの半径+3mmに調整する。(3mmは回転軸半径)
- 回転ジグをバッフルに差し込み、トリマーをONし、自重で刃が落ちきるまで待つ
- 回転ジグをゆっくり回転させ、フランジ経の溝を切る。
- 利用するドライバーの数ぶん、1~6を一挙に作業してしまう;今回なら4本分
- 次に、トリマーの半径を少しだけ小さくして、フラッシュマウントの均し面積を増やす
- 同様に、ドライバーの数ぶん、回転ジグを回転させて、フラッシュマウント面積を拡げる
ここまででフラッシュマウント工程が完了。次に、ドライバのマウンティングホールを開ける。 - 回転ジグの軸の外周間を、マウントホールの半径+3mmに調整する。(3mmは回転軸半径)
- 刃の突出量は、3~4mmくらいにしておく
- 回転ジグをバッフルに差し込み、トリマーをONし、自重で刃が落ちきるまで待つ
- 回転ジグをゆっくり回転させ、フランジ経の溝を切る。
- 一周切り終わったら、また刃を3~4mm突出させ、少しずつ溝を深くしてゆく
- 以下、板を貫通するまで少しずつ刃を突出させ、同じ工程を繰り返してゆく。
- 利用するドライバーの数ぶん、10~16を一挙に作業してしまう;今回なら4本分
こうしてリスト化して書いても、何のことやら??と思いますが、さらにポイントを抽出すると:
- フラッシュマウントのざぐり過程が先
- 風穴を開けるのはその後
ということです。理由は・・・判りますよね(笑
今回も、この工程の記述に従って作業していきます。

これがW3-2141の加工メモです。
つまり、ジグの軸間は49.5mm, 40.5mmに合わせれば良い。フランジの掘り込み深さは、3.5mm+αです。
加工作業の実際


まずフラッシュマウントの外周部(=フランジ直径)を調整します。
軸外周の調整値は49.5mm。実測値は49.6mm、ちょい広めなのでベストです。これでまず仮板でテストしてみます。

前回は、予め、溝の深さ分をざぐってから作業をはじめました。しかし、3mm程度なら刃が暴れずに自重で落ちるだろ。ってことで、直挿しでチャレンジしてみましたが、トリマーはまったく暴れずに問題なく沈みました。
早く作業したいという思いはあると思いますが、トリマーはストレスを掛けないよう、ゆっくりゆっくり回転させます。押し付ける力などは要りません。脱力します。逆に、注意しなければいけないのは加工対象の脱落です。回転させるとつられて対象物が回転してしまいますので、むしろ板に力をかけて抑えましょう。上級者になると、トリマではなく加工対象の方を回転させる(つまり調整卓)のですが、我々はアマチュアなので、トリマーを回転させればよいでしょう。

空いた溝の直径を測ってみました。実測93.5mm。フランジとのクリアランスが片側+0.25mmです。これならフランジは無問題で収まりそうです。そのままのアライメントで、本番の板も加工していきましょう。
今回利用するW3-2141は4本。せっかく良いアライメントに調整できたので、セットアップを一切変えず、4本分を一挙に加工します(途中に再調整を噛ませないことがポイントです)

本番板。

本番板。

もう片方も完了。

観てください。このギリギリの、アライメント。スキマの左右が揃ってる。キモチいい~(笑
ドライバーの間隔をできるだけ狭くしたいのです。
このままだとMDFが欠けちゃいそうだから、あとでウレタンニスで補強しましょうかね。

4本ぶん、同じ半径で加工が完了しました。
しかしこのままマウンティングホールを開けてしまうと:

こんなふうに平滑面積が足りないので、エッジが少し残ってしまいます。ですので、現状の半径を少し小さくして、出っ張っている部分を切除します。

ハイ、これで本当に、フラッシュマウントの落とし込み:平滑化が完了です。
工程でいうと、9番までが終わりました。
次に、トリマーの軸外周を40.5mmに調整して、マウンティングホール(丸穴)を開けていきます。
刃の突出量は毎回3~4mm程度に抑えて、段階的に削っていけばフリクションが少なく、キレイに出来ます。
一番最後、板を貫通して穴が抜ける瞬間はちょっと注意が必要。油断していると、外周部を彫り込んでしまいますので、少し内側に力を掛けながら最後を打ち抜きます。
開口がキレイに抜けました。

このように、一番最後に停めた端面で少し出っ張りが残ります。でもこれは後からガイドつきトリマーでキレイに切除できるから、無問題です。なんなら、サンドペーパーでやする程度でもイイ。

抜いた後は、抜き板がジグ側に残ってしまいます。(笑
当たり前。
成果

4本分の穴が開きました。・・・ということで、W3-2141の全工程が終了。
丸穴加工としては、サブウーファー用の穴が残っているのですが、集中力が持たいないし日も暮れてきたから、そちらはまた後日。
今回のフルレンジは「見えるところ」「一番目立つところ」なので、一番神経を使いますね。パーフェクトな仕上がりになったので、超気持ち良いです。
ところで、ドライバーはしっかり収まるのでしょうか?

良かった、バッチリですね! クリアランスほとんど無しでピシャリと収まります。
ほんの僅かに沈みが深いのは、ペーパーガスケット分です。これで枕を高くして眠れます。
自作スピーカーだからといって、フラッシュマウント「無し」はダメ出ししますよ。振幅/位相周波数特性上に顕著なリプル/乱れが出ます! 特性だの理屈だの、すべてがどーでもい~よ って方なら大丈夫ですが。
そうだ、機会があればフラッシュマウント有り/無しの特性差も見てみましょう。


今回「お疲れ様」だったトリマービットは、CRCを塗って研磨、養生しておきます。使用後のこうしたお手入れが、地味に道具の長寿に寄与し、次回も活躍してくれます。大日商のビットとか、1本で2千円以上はするもんね~ おいそれとは買えない。

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