MX-1000H(ほまげ)もいよいよ最終フェーズへと突入しています。
とはいえ、私の場合は出来上がってからがこれまた話が長い?なかなか音が出ない?ので(笑)油断は禁物です。
またまた最終塗装調整
ボディ部は糸くずがつき、再三にわたる再塗装で、塗膜を重ねて塗ったところが顕著になってしまいました。そこで、

これです。コンパで磨いて、柄をなじませます。
「極細」と描いてある方でも、けっこう削れます。

問題の天板は最初の頃に比べるとだいぶ柄が減ってしまいましたね~(笑)。しかし、馴染ませゴマカすことができました。


この後、わざわざこの為に新規購入した電動ポリッシャーを使って、コンパとワックスで研磨してゆきます。あんまり濡れ艶の完全鏡面にしてしまうとかえってアラが目立つから、ぼちぼちにするかな~。
ボディの天地を研磨する
久しぶりに、ボディ=サブウーファーブロックを戸外へ持ち出して、最終加工です。


天/地に貼り込んだマステを剥がします。バリバリっとひっぺがすのではなく、ゆっくりと引っ張ります。引っ張る方向も重要です。塗膜を一緒に持っていってしまう可能性もありますので慎重に。

マステを貼り込んでいたとはいえ、その外周に砂目の塗料が盛り上がってしまっています。
この突起を残しておくと、ベースプレートやボディと密着して嵌合できません。よって、突出を水研ぎで削り落とします。
水研ぎには#2000の耐水ペーパーを使います。それも、ゴリゴリ研ぐのではなく、軽く優しく外周を研いではペーパーを水洗い、少し研いではペーパーを水洗い、を繰り返します。なぜでしょう?この塗料には「砂」のような硬い粒子が混入しているから、それを混入したままガリガリと研磨なんかしたら、せっかく平らな底板・天板がキズだらけになってしまうのです。だから、砂粒を洗い流しながら研磨するわけです。

まあ見えない処なんだけれども。

それと、スピーカーターミナル周辺も密閉度が良くなるように少しだけ研磨しておきます。
とはいえあまり研ぐと、砂目の塗面が荒れてしまうので、ホント最小限ですが。最終的には接着剤を併用して密閉度を確保します。

反対側(底面)です。
こちらも#2000でのフラット化研磨が完了しました。1ヶ月ぶりに、マステを全部剥がしますか。

ご開帳~。久しぶりに内部が見えました。この穴に対して背中向きでウーファーを取り付けします。

塗料避けに、穴にティッシュペーパーが突っ込んであります。この向こう側の鬼目ナットに塗料が及ばないようにです。
これも除去しないとね。

さて、ハコの研磨が終わったので。
天板・地板に対して軽~くWAXを塗っておきます。

艶出しが目的じゃないんです。ちょっとしたハウツーです。
WAXを少し塗っておくと、滑りが良くなるだけでなく、少し塗膜による融着を防げるんです。
ここにも薄い紙パッキンは使いますが、紙さえも融着しないようにという保険です。

こちら側にもワックスを塗り塗り。もともと、研磨キズが残っているのでワックスを塗ってもツルツルにはなりませんな(笑)
ちなみに、この天面に空いたネジ穴にネジを通して密閉すると、MX-1000Hではなく、単体のサブウーファーとしても機能できるんです。おそらくそんな利用機会は無いでしょうけど…。
フックアップとドライバの取り付け
箱の準備が完了しました。いよいよお待ちかねの(?)配線等を行っていきます。
・・・が、こっからが長いんだ
飽きた方はここで離脱してください。

事前にターミナルとインダクタに配線をしておきます。
ターミナルは接着してしまい、後日の手出しが出来なくなるのでファストンではなくてハンダ付けです。
インダクタはクロスオーバー目的ではありません。必ずしも必要のない部品ですが、これを挿入して中域でのインピーダンス低下を防ぎ、パワーアンプの負荷を減じます。


周辺にエポキシが垂れるとヤヴァいから、保険で軽くマスクします。

素早く接着&ネジ止めしました。接着に使ったのは、二液性エポキシ+外周部はGクリアーボンドです。
次に吸音材を挿入しましょう。第二空気室には吸音材を設置済ですが、第一空気室はまだ空っぽなのです。

正確な寸法でカットしたニードルフェルトに、極少量の接着剤を塗って、

接着剤が半乾きになったくらいでインサートします。
接着剤が他の部位に付着しないように。

当然ながら、第一ポート入口(右下)は塞がないように。それからドライバ装着部位に干渉しない位置に接着します。


ウーファーの背面(マグネット裏)にも少量の吸音材を接着してみました。
目的は、組立中にインダクタがガリガリ当たるときの傷防止と、定在波防止です。


紙パッキンを先に投下し、その後にウーファーを突っ込んでみる。入りました。が、何も見えん!!(笑)
ビス穴の「アタリ」をメクラで付けるんですが、紙パッキンが邪魔して、穴にネジが入っていきません。真っ暗で位置出しなんてムリ。詰みました。

そうだ、先にネジを通しちゃえばイイんじゃん。紙パッキンを2点接着剤少量で軽くウーファーへ仮止めし、ネジを通した状態にし、この状態を保ちつつ、投下してみました。

よっしゃ。入ったよ。
・・・あれ?でも、これってターミナルにファストンが挿入できなくない??
そうなんです。+端子は何とかなりそうですが、ー端子にファストンが刺せません、狭すぎて指が全く入らないのです。また詰んだ。

そんなこんなで、ドタバタ。3~4回は入れ直したでしょうか?
先にウーファーマイナス端子だけを結線してインサートし、事なきを得ました。ぶらぶらしている+側ファストンにはインダクタが繋がります。

このインダクタは何処にも固定されず、ブラブラなのです。理由は、取付できるスペースなんて無いから(笑)
このままアンカーベースで縫合し、重力でベース板へ落ちてくる仕掛けです。振動でノイズが出る可能性もあるから、ぶつかる場所をフェルトで養生しようかな。


いや~、この鼻、マジでいいわ。音響的な意味もあるんですが、それよりなにより中華的デザインですよ

よし!
少しまごつきましたが、ウーファーブロックは完成です!
記事にすると瞬間的ですが、上記一連の工程でざっと2周間は浪費しています。
しかしまだまだ。ヘッド側はクリアと研磨がまだし、ドライバーが7本もあるから結線も取付もタイヘンです。のんびりやりますよ~。冬になる前に音出ししたいけどな~。
【この連載の目次】
- 次のスピーカーは奇行種を作ってみたーい
- チビ鬼ウーファーの再設計:MX-1000
- マトリックス用の板をオーダーしちゃった!
- MX-1000H (1)コンセプトと構造のご紹介
- MX-1000H (2)基礎設計
- MX-1000H (3)システムトポロジ
- MX-1000H (4)ボード加工図面
- いろいろなモノ、ぞくぞく着弾~
- MX-1000H (5)箱の組立手順
- MX-1000H (6)エンクロージャー材料も到着
- MX-1000H (7)木材にナンバーを
- MX-1000H (8)設計変更と木材ケガキ
- MX-1000H (9)中華パーツ着弾するが買物失敗
- MX-1000H (10)ボード二次加工開始~穴開け
- MX-1000H (11)トリマーで角穴を空ける手法
- MX-1000H (12)トゥイーターを選定するよ
- MX-1000H (13)バッフルのフラッシュマウント加工
- MX-1000H (14)フラッシュマウント加工の2
- MX-1000H (15)内部板材の二次加工
- MX-1000H (16)ミッキーさん耳加工
- MX-1000H (17)ミッキー耳貫通とバスレフポート
- MX-1000H (18)最大の角穴とマグネット干渉部のザグリ
- MX-1000H (19)ミッキー板の完成と、トリマー選びの大失態の話
- MX-1000H (20)左右スラントバッフルの切除加工、新トリマーよ頼む
- MX-1000H (21)スピーカー端子の穴!…とチョイ斜め削り
- MX-1000H (22)鬼目と爪付きをひたすら打ち付ける
- MX-1000H (23)仮組みをしてみる
- MX-1000H (24)マトリクスヘッド-組立開始
- MX-1000H (25)組立手順をチョイ変更
- MX-1000H (26)左右スラントバッフルを接着
- MX-1000H (27)面取り、ガスケット制作など
- MX-1000H (28)底板接着とインナー塗装
- MX-1000H (29)サブウーファーポートの成型
- MX-1000H (30)ヘッドのエッジカットと整形
- MX-1000H (31)ヘッドの下塗装、サブのボディ組立
- MX-1000H (32)サブの側板と、小鼻
- MX-1000H (33)ボディの組立完了
- MX-1000H (34)ボディとベースの下塗装開始
- MX-1000H (35)ひたすら研磨塗装研磨塗装研磨塗装…(以下略
- MX-1000H (36)サーフェイサーで塗装工程も佳境
- MX-1000H (36.2) 用のスピーカーベース
- MX-1000H (37)塗装の下処理がすべて完了
- MX-1000H (38)ボディをザラザラ・コンクリート調へ
- MX-1000H (39)ボディ仕上げとパッキン制作
- MX-1000H (40)マーブル塗装のジグ準備
- MX-1000H (41)鼻カッパー
- MX-1000H (42)大理石塗装:アンカーベース
- MX-1000H (43)大理石塗装:ヘッドブロック
- MX-1000H (44)大理石塗装:完了
- MX-1000H (45)研磨と塗膜補正
- MX-1000H (46)サブウーファー=ボディがほぼ完成
- MX-1000H (47)塗装と表面処理が佳境
- MX-1000H (48)表面加工が全て完了
- MX-1000H (49)トゥイーターの取付、フックアップ
- MX-1000H (50)アンカーベースにスパイクを
- MX-1000H (51)やらかした!ドライバー挿入不能
- MX-1000H (52)又やらかしたか! 今度は…!?
- MX-1000H (53)プレ実測用のXoverを組む
- MX-1000H (54)遂に姿を現した?
- MX-1000H (55)大きさ感を比べてみよ~
- MX-1000H (56)アメイジングな超低域
- MX-1000H (57)2way Xoverアライメント
- MX-1000H (58)アンプが燃えても工作はできる!
- MX-1000H (59)利用スキームについて解説する
- MX-1000H (60)インピーダンス計測
- MX-1000H (61)ついに始動 Ver.A音出し
- MX-1000H (62)ソースによる音質差が
- MX-1000H (63)剣の峰を歩くだと?
- MX-1000H (64)VerA-Rev01の測定
- MX-1000H (65)Xoverを改良してRev03へ。
- MX-1000H (66)低域改良して年越しだぁ
- MX-1000H (67)音質改良:VerAのFIX
- MX-1000H (68)VerAの空気録音
- MX-1000H (69)で好ましく鳴る録音
- MX-1000H (70)再始動、今度はネイティブマルチアンプにチャレンジ
- MX-1000H (71)裏蓋をバラす~ドライバ直結型へ
- MX-1000H (72)5ch分のケーブルを配線する
- MX-1000H (73)MTMのXoverを考察する
- MX-1000H (74)全体的なジオメトリを補償する
- MX-1000H (75)Ver.Bの確定、Ver.C, Dへの展開
- MX-1000H (76)Ver.Eの実力とフルレンジ単体の性能
- MX-1000H (77)最終回、けっきょくMX-1000Hとは何者だったのか?
- MX-1000H (78) Reboot! 久々のパッシヴXover Ver.A
- MX-1000H (79)パッシヴXoverの最終調整
- MX-1000H (80)サブウーファーフィルター後の最終特性

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