MX-1000H (5)箱の組立手順

ほまげの設計です。
部材が出揃うのはまだまだ先ですが、エンクロージャーの部材の組立手順を記しておきます。
LEGOの組立図みたいなもんですね。

組立手順

カット／加工したパーツを順に組み立てていきます。
中途の塗装工程は端折っています。
当然内部を塗ったり外装を塗ったりの工程が途中にはさまっています。

サブウーファーブロック

先にサブウーファーブロックから作っていきます。
複雑なまずはポート経路からです。

22番はちょうど前面ポートと背面ポートを間仕切りするセンター部分になっています。

17にケガキをしておいて、17と24は位置合わせをしながら同時接着します。
ここは初心者にちょっと難しいかも知れません。
各ポート間隔は21.25mmなので、21mmの板と厚紙のジグを挟むと綺麗に寸法が出ます。

これでポートの全体構造が出来上がりました。

次に、微妙にはみ出しているはずの部分（●）をトリマーで平坦に均します。

あらかじめ17に位置をけがいて、21と29を接着します。

側板などを当てながら、直角を保って16を接着します。

付くとこんな感じ。

フロントバッフル15も同様に接着します。
15を取り付ける前に、ポート部の内部塗装をすると良いでしょう。

ここまで来ればもうカンタン。
14を取り付ける前に、あらかた内部塗装をしてしまいます。

天地板で挟んで出来上がりです。

20の穴からサブウーファーを挿入して取り付けします。
当然、ターミナルの配線もこの時点でやっておきます。

先にアンカーベース[18][19]の加工を終わらせ、[18]+[19]を接着しておきます。

本体+アンカーベースは塗装が完了してから底へねじ止めをします。
ここのビス穴から空気が漏れるとノイズになるので、取付精度とリーケージ対策には留意します。
[20]と[18]の間には紙のスペーサーを挟んでガスケットにします。

これで下部のブロックは出来上がり。次はヘッドを作っていきます。

マトリクスヘッドブロック

小型ですが、精度は難しめです。一点も精度に妥協できるところがありません。

[2] や側板を仮止めして参考値にしながら、[12]を取り付けます。

つまり、12のセンター出しが重要ということです。

先に[2]を仮組みしてガイド値にしながら、先に[4]を接着し、最後に[2]を接着するのが良いです。
ここが一番の高難度かな。

逆サイドの[5]は後から止めます。

あらかじめスラント加工しておいた[6]と[7]を接着します。
ここまで来たら、もう足掻いても補正はできません。

この段階で、内部の塗装・湿度対策を行います。

天板[1]を被せます。

上図の赤い部分は（わざと）少し余っているはずですので、この段階でトリマを使って削り落とします。
多少の誤差はここで吸収するわけです。
天板の裏側はべたべたに塗装を塗って目止めします。

ヘッドが完成したら、1本の接合ねじでサブウーファーとマトリクスブロックを接合します。
サブウーファーとマトリクスの間には紙を挟むと良いでしょう。塗膜癒着を防止できます。

先に裏板[29]にパッシヴラジエーター、クロスオーバーパーツ、スピーカーターミナルなどを取り付けます。準備ができたら、ネジ止めして完成です。

あとはフロントのドライバーを取り付けるだけの状態。

【2024/05/09】
㉙㉑の取付寸法、やや改訂。