LS-11ES(20) 灯りを点けましょ、ウーファーに

KENWOOD LS-11ESを骨までしゃぶりつくすシリーズ〜
あれ？最終回じゃなかったんか？もうちょっとだけ、番外編・後日譚。
　

リニアライズ（特性補償）なしでクロスするとどうなるの？

今回のLS-11ESは、さんざん補正カーブを掛けた上でクロスオーバーしているわけです。それを抜いて、単純なLR24でクロスしたときの特性がどうなるのかを試しておきました。LS-11ESのドライバーはそれぞれが平坦ではないから、それを素のままで繋ぐと当然そんなに良い特性にはならないです。

薄ピンクが、LS-11ESに元々内蔵されていた、パッシヴクロスオーバーでの特性。つまりLS-11ES本来の特性。まあこれは問題外として。
グリーンが補正された最終特性です。そして、紫はドライバーの補償を全部はずし、素のままで、800Hz/6000Hzの-24dB/octでクロスしたものになります。グリーンが良好なのは当然として、紫も思ったよりも悪くはないですね。もっとズタボロになるものと思っていました。

• アクティブクロスだからドライバのインピーダンス変動がクロスに全く影響しない
• 遮断特性が急峻だからクロス周辺の位相振幅のまずさが表面化しづらい

この2つが好適に働いたのだと思います。しかし、やはり最適化されたものに比べれば問題ある特性になりますし、音も癖が出ます。
具体的には下記のような大昔のチャンデバを使うと、紫のような特性になってしまうわけです（まだお使いの方、御免なさい）

現代ラウドスピーカーに内蔵されているパッシヴクロスオーバーでさえ、ドライバーの振幅位相に最適化されているなか、決め打ちでスロープと音圧の調整ができる「だけ」のチャンデバでは、リアルなドライバーに太刀打ちできません。また、例えばDCX-2496辺りを使い正確な実測なしで、メクラ打ちで調整した場合も同様の結果にはなります。
　

灯りを点けましょ、ウーファーに♪

そういえば、もうすぐひな祭りです。ウチもそろそろ灯籠に火を入れないといけません。
今年の灯籠は、このLS-11ESに決めました。L,Rで男雛と女雛を再生します。

黄昏時に、光り輝け、KENWOOD。

ということで

ウーファー裏側に、テープLEDをセットします。（なんでやねん）

前にもお伝えしましたが、このケブラーウーファー、ダイアフラムが半分透けているのです。

DC電源は何処から通そう？
迷いましたが、どうやらアッテネーターの穴がそのまま使えそうだ。
DCジャックをここへ取付できました。なんという僥倖。

最初、スマホ等のDC5Vをインサートしたのですが点灯せず。。。。

「Alexa、ハローGPT。」「テープLEDの電源電圧は何V?」

「さまざまな規格がありますが、一般的には12Vです。」

なるほど、で、事なきを得ました。（使った経験があっても忘れてしまうものですね）
で、点きました。

いやーバカ丸出しですね。。。（笑）

カメラで撮ると、露出調整されてしまうので点灯がよく分からないです。
肉眼だとハッキリ判る明るさです。

直接光ではなく、反射光を使っているせいか、ギラギラせずちょうどよい光量が染み出してきます。バカみたいに光り輝くのかと思っていたら、ケブラーのイエローが暖色を演出することとも相まって、かなり良い雰囲気です。

露出を落としたり、部屋を暗くすれば判るかな。

暗い中だと、かなり光ってますね。

クラブ・バー気分ですかね。イイじゃないか、結構。

これが実際の目視に近いですかね。

間接照明にすると雰囲気サイコー。
けっこう気に入りました。

こんなアホな自己満足、真面目なオーディオメーカーやオーディオファイルは相手にしてくれません。だったら自分でやるしかない。ノリとしてはドン・キホーテ辺りで売っているピカピカスピーカーに近いと思いますね。パリピには絶対オススメできます（何をだ）。
ケーブルやLEDが鳴いたりするかも知れませんから、音質至上主義にはオススメできません。

手放すときには、これを撤去しなければいけないというのが断腸です。ぜったい灯りが有った方が良いと思うんだけどな。。。

アホなくだりをもって、KENWOOD編、めでたく校了です。