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パーツも着弾したし、体調が少し戻ったので、6chアンプのビート低減実験をリスタートします。

 

中継用のファストンです。オスとメスのセット。

 

いくつかの短絡ケーブルを作ります。
14-10awg。

これまでの経緯を模式図で復習しましょう。

 

まずはこのtype1から始めたわけですね。
教科書的なスターサーキット。これだけ見ればループはできていません。(しかし、この外側でRCAによるループが出来るわけですね。)
ただ、最初は平滑C中点からケースアースは落としていませんでした。
アンプ製作で有名な安井章さんの説によると、信号系とシャシー系はアースを分離せよ。なので、アース落としは直接導通するのでなく、10オーム程度の抵抗を介して落とせと教科書にありました。

今回の私は、抵抗どころか太いラインで直接シャシーへ接続しました。
でもケースアースだけでは効果なかったですね。これは本格接続前の予備試験でも明らか。

次に試したのがこちら。
(線の太さはそのままケーブルの太さ感を表現しています)

 

RCAのGND側をケーブルでショートしてみると、効果がありそうだったので、銅板のショートパネルを作り、RCA-GNDを共通化してしまいました。これはゼロではないが、劇的に効きました。
一見するところはループが出来てしまうのですが、ループの距離が短くなったところに何か秘密があったかもしれません。

で、今回試したのが下記 type3, type4 になります。

 

type3はメッシュアースというのですかね、ベタアースに近い考え方です。
GNDループを短くして効果があったのなら、何処もかしこも繋いでしまえばノイズが減るのではという考え方です。

 

type4は、スターサーキットを諦めて、1本線でGND給電するというパターン。
このとき、ループが切れるように、RCA入力のGNDを切ってしまうというのも試しています。(かえってノイズが増えてしまいましたので却下)
上記、いずれの場合も残り3chは結線をはずして影響のないようにしています。

 

 

残念ながら、type3, type4とも効果はありませんでした。ノイズ量がどう変遷したかですが、type2, 3, 4でほとんどノイズレベルは変化が感じられない状況です。ただ、RCAのアースを外してしまうとノイズは増えました。
また、いずれの場合もRCAをショート or オープンした場合のノイズはゼロです。

結論として、RCAに電流が流れない状況にするとノイズはまったく無く、給電系のGNDラインの取り回しでは影響が出ないということです。もはや、教科書的なアース結線とはにても似つかない状態ですが、結果が良いものを是とします。

効果のアリナシをまとめると:

◯:入力をオープンする

◯:入力をショートする

 (しかしこれらは音が出せないので却下として。)

×:ケースアースを落とす

×:ケースアースに銅製ビスを活用する

△:入力RCAを銅板でショートする

△×:入力に高抵抗を介す

×:基板の給電GND間をケーブルでショートする (type3)

×:基板の給電GNDをスターではなく1本だけでシリーズ接続する

××: RCAのGND側を結線しない

 

△はパーフェクトではないが著しい改善が見られたモノです。
最後のRCAを外すとノイズが増える点は着目すべきかと思います。ノイズを”拾ってる”のは長いRCAケーブルのみ。
RCA-基板間のインピーダンスが限りなくゼロに近づくようにするとか、RCAケーブルを換装すると改善が見られるのではなどの期待が持てました。シールドも見直しすべきかな。

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投稿者

KeroYon

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