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また粗大ごみを買っちゃいました。中古・ラウドスピーカーシステム。

今回は、ドフじゃないんです。セカストです。あまりにも安いので、買ってしまいました。ステレオペアで1,300円。

計画:
いつもの通り、徹底分解し、実測し、解析し、すべてをまるはだかにします。そしてその後は棄てます(もしくは売ります)。今回はLS-11ESのように「徹底改造」はしませんね。いじって屠って楽しむだけですね。手慰みに楽しめて1,300円は安いと思っています。

概要 D-N7XXとは。

ONKYO。D-N7XX。この型番をちゃっぴーに検証させてみる。どうやらこれは単品コンポではなくて、ONKYO X-N7XX(2012年頃発売)というミニコンポのセットスピーカーであったらしい。道理で情報が少ないし、売価も安いわけだわ。ただ、細部の造りを見ていくと素材としてなかなか良いものを持っている、単品スピーカーと相通じる設計の部分もある(だから買ったわけなんですが)。

このミニコンポ、息の長いシリーズだったらしくて、付属スピーカーは一貫してこのような設計だったらしい。これが何代目かは知らんけど。

ウーファーは130mmのケヴラー、コーンケーブ型。トゥイーターは30mmのファブリック・リングドームのようです。特筆すべきは、その周波数特性表記、かな。

 周波数特性:50 Hz – 100 kHz

100kHzは嘘つけ!って感じですよね(笑)そんな簡単に出せない帯域だけに。実際、少々の嘘はあると思います。ただ、ハイレゾにも対応してやるぜという”スペック的な”意気込みは感じますね。真実味はともかくね。
本家ScanSpeakやVifaが同等素材で40kHzと表記していることに対して、なにをどうすれば1Oct.以上伸ばせるというのか。

質量3.8kgは重くもなく、軽くもなく。ミニコンポ群のなかにあっては重めだったらしいですが、性能としての実態は果たしてどうか。

ターミナルはワンタッチ。何が”ワンタッチ”だよ。使いづらいったらありゃしない。発明者は死刑で良いと思う。
裏側から板厚を推定するに、エンクロージャーの構造強度はそんなに期待すべきでないと思う。実際、拳での打音はそれなりにします。

徹底分解と各部の解説

音を聞くまえに(笑)早速分解をしていく。配線極性を確認するため、写真を撮っておくことを忘れない。ケーブルの色。ドライバーの極性表記。一切信用はできません。なぜなら(製造工程での利便性を鑑みて)嘘をついている場合があるからです。単体ドライバーとは違います。

(スペーサーを用いるなどして)エンクロージャー各部の板厚を実測しました。

バッフル =21mm MDF
天・地・側・裏板 =10mm パーティクルボード

ブレーシング、補強材は無し。ただ、バッフル端に三角の接続補強財は認めらました。
バッフルだけ妙に奢られた設計であることは分かりました。効果からして巧妙な設計です。

バッフル以外はパーティクルボード、という所は感心しませんが、コスト的に仕方がありません。パーティクルボードの利点は「安い」という生産コストメリット以外に有りません。それ以外は全部ダメです。経年劣化に弱い、衝撃ダメージを受けやすい、音が悪いから駆逐されました。

パッキンはウレタンではなくフェルトで、こだわりを感じます。ただ、せっかくフラッシュマウントでもフランジがツライチになっていないんですよね。フランジがバッフルから1-2mm突出する。なので2点減点。(笑)

まずはXoverを確認します。えっ、嘘だろう?

うそだろぉおおおおお?

ちっちゃいキャパシタ一個だけです。そうです。これだけなのです。こんな所にもコストの軋轢が・・・。
 

本当にこれだけ。
ウーファーはスルーです。
(スルーというのは、クロスオーバーサーキットがなく、アンプ直結という意味です)

そして、たった一個きりのこのキャパシタの定数はLCRメーターで測ると2.3uFでした。(設計値は2.2uFなのでしょう笑)回路図を描いてみると:

な・・・なんという簡素な。まるでバックロードを使っているアマチュアビルダーの如しです。
コストダウンがこんな所に・・・これじゃ「良い音」ははなから無理ですね。同等品の単売スピーカーでは、立派な(もとい、プアーな)2次フィルターが実装されているらしいんで、これは「ミニコンポならではのコストダウン仕様」と言えそうですね。
 

使用ドライバーの詳細

2wayを構成しているドライバーを個々に分解して観ていきましょ〜

ONKYOさんは、製品やミニコンポといえど、ドライバーに型番を振っています。これは大昔からそう。ドライバーフェチ的には大変助かる。

Woofer : W1372A
Tweeter : TW3230A

それぞれのドライバー設計を観ていきます。

ウーファー:W1372A

実測質量1202g。ミニコンポ用ではぺなぺなで軽量のドライバーが多いなかでは、ほどほどにしっかりしている。
メンブレンはケブラー系です。私はケブラー系のドライバが好きではありません。独特の固有音がするからです。B&W自身も、ケブラーの独特の音色はケブラー繊維の擦過音が原因とみとめています。よって、B&Wの音も嫌いです。

フランジ外観は1307mm。一般的な表記では5″のウーファーということになるでしょう。N7シリーズのウーファーはほとんど伝統的にこのサイズみたいです。フロントは樹脂製の飾りフランジで、裏側は鉄製のバスケット・フレーム。安い造りです。

マグネットカバーはφ95mm。中には90φのマグネットが収まっていると期待したいところですが、80mmのマグネットの可能性もあり。このラウドスピーカーシステム、低能率なんですよね。83dB/Wだったかな?
このサイズにしてその能率ではワイドレンジ指向だと思います。

テンソルワイヤーはVCフォーマーから直だし。スパイダーには穴を開けて息抜き。ローコストで高級な造りとは言い難いが、工夫と配慮は見られる造り。

トゥイーター:TW3230A

トゥイーターは実効半径30mm前後。Vifa/Scanspeakに端を発するファブリック・メンブレンでのリングラジエーターです。実効振動距離を極端に短くしてft(ブレイクアップ周波数)を押し上げるという造りです。

メンブレンの造作は非常に良好です。

ただ、フェイスプレートは単なる樹脂製なので簡単にひしゃげてしまいます。くれぐれも強大なトルクで締め上げるのは厳禁。

マグネットはφ64mmx10mm + φ60mmx8mm のダブル。防磁構造です。このころにはブラウン管は死滅しているので、防磁に意味はなくどちらかといえば磁束密度増加が狙いでしょうか。

豪華で優れた指向性が見られるいっぽうで、そこかしこにコストダウンの形跡が見られる造りでした。

さて次回。いよいよ実測を交えながら、このラウドスピーカーの設計と実態が丸裸にされていきます。
つづく。

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4件のコメント

  1. やはり、廉価版はコストダウンされていますね。
    上はどこまでのびるんでしょう。
    100kHz表記はすごいですね。

    1. >hkhk321さん
      私の自宅環境では20kHzまでしか正確な計測ができないので、100kHzの検証はできないです。
      ちかぢか40kHzまで計測できる環境を買おうと思っていますが、それでも40kHz止まりです。
       
      もし100kHzまで測ろうとすれば、セットで300万円以上のラボレベル環境が必要となり、一般的ではありません。経営破綻寸前だったONKYOにそんな立派なラボ環境あったのかなと、疑ってしまいます。ファブリックで原理的にそんな帯域まで伸びっこないし、もし伸びていたら共振でしょう。売らんかなで「書いてみただけ」に近いんじゃないでしょうか?

  2. こんにちは~
    コンデンサ1つだけとは、昔のJBLみたいな構成ですね(笑)

    この機種か、似たような機種を使用したことがあります。
    ONKYOは似たようなものが多くて、型式はよく覚えていません。
    印象が薄いスピーカーは記憶も薄い(笑)
    買って1度聴いて処分しました。

    1. >うにさん こんにちは〜
      コメありがとうございます。
       
      あれ、JBLにC1個だけなんてありましたっけ?
      4311系はありえへん位にシンプルなの知っているけど、さすがにもう少しは素子があったような。。。
      そうなんです、ONKYOの「このへん」は見た目もつくりも似たようなのばっかりです。
      使い回しと焼き直ししか出来なくなったんじゃ無いかなと思います。
      だから経営破綻もしてしまいましたし・・・。
       
      印象に残らないブツはどんどん処分するに限ります。
      でないと(私のように)部屋がゴミだらけになってしまう・・・(爆

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KeroYon

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