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百均部品で造る、1000円予算の天変地異なラウドスピーカー・プロジェクト。
MX-0001Λ(らむだ)は低域を拡張すべく、Logicool Z4のウーファーブロックを改造中でしたね。パーツが全部届きましたのでこちらの作業は佳境です。一挙に進めたいと思います。今日も写真満載でゲップが出るほど長大です。
メモ&記録なので仕方ないのです。ご容赦ください。

ギボシでハコと回路を繋ぐ

永年使ってきたギボシが在庫切れになってきたので発注しました。これを待っていた。
私はACラインのようなヤバそうな箇所はいつもコレです。エーモンのギボシ。金具に厚みがあってガッチリして、容易に抜けないのです。引き抜きトルクにバラツキが無いのも魅力。ファストンなどは金具調整してもどうしてもトルクにばらつきが出てしまうものです。

ウーファー箱側にオスのギボシを付けていく。けっこうこれが大変で。入口が狭いうえにケーブル長が凄く短いので、電工ペンチが上手く入っていきません。カンと手探りで慎重に作業しました。
 

まあなんとか全部付きましたね。ACや電源ラインなんかは、受け側がオスが基本です。なぜでしょう。万が一に振動ですっぽ抜けた際に給電側がメスならギボシカバーで保護されていて、ショートが絶対に起きないからです。前回、ウーファードライバーは5インチくらい、と報告していましたが、良く見れば3.5~4インチくらい。凄く小さいです。パッシヴラジエーターが7.5インチくらいですから、かなりの口径差があります。(ウーファーよりPRsの方が面積が大き目なのは正しい設計です)
 

また、内部にポートを持っていることも着目してください。
私はこれを単なるPRsの4次系だと思い込んでいたのですが、実は6次系だったのですよ。
こうです。

絵を描くと、このような構造になっています。6th Orderです。
ウーファーのFsで1極、内部ポート共振で1極、PRsの共振で1極。全部で3極です。つまり6th Orderになります。6th Orderといえば、私が最近MX-1000Hで6次系サブウーファーを作ったのが記憶に新しいところですね。

これは本当に偶然ですが、MX-1000HもMX-0001Λも、低域を補助する系がどちらも6次系になってしまいました。6次系は低域が凄く下まで伸びるが、群遅延が大幅悪化するという特徴があります。
 

脱線でした。作業をつづけます。

反対側、つまり回路側にもギボシを付けて接続可能とします。
オリジナルよりは線長を長めにして、検査や調整を容易としました。
 

ボリューム・スイッチの配線

ボリュームの配線にはリボンケーブルを用いました。10線のケーブルを6本ぶんに裂いて配線します。
 

こんな風にニッパーで抑えながら、一線ずつ慎重にはんだ付けします。老化とアル中で手が震える~(笑)
 

なんとか付きましたねえ。手先の細かさが要求されます。
 

電源スイッチの2線も配線します。このボリュームスイッチには計8本のケーブルが集まっています。リボンケーブル以外では綺麗に配線はムリですね。
 

うまくはんだ付けが出来たら、ヒゲが出ているところをデザインナイフでこそげ落とし、絶縁を確保します。確実な接続と絶縁が確認できたら、エポキシでケーブルを補強します。ケーブルの接合部は脆弱ですからね、断線原因の宝庫です。こうしておくと、工作中の不用意なケーブル断線やショートを防げます。

もうひとつのボリューム、低域レベル用は3線ですからかなり楽でした。
同じようにはんだ付けしてエポキシで補強します。
 

出来上がったらPCB側に配線をはんだ付けします。ボリューム配線はボリュームが小さくラインが多く、今回の工作ハイライトでしたが、問題なく結線ができました。
 

親PCBと子PCBを合体

いよいよ、親基板と子基板を合体して配線を行っていきます。

以前採ったこのメモが役に立ちます。

メモ通りに結線できました(笑) 早い。

こんなんなってます。
 

パターン面はこんな感じ。
 

ここまで出来たら、端子カバーとシールド放熱器を被せていくんですが。この端子カバーは穴が空いていないので、今回のカラーケーブルを通せません。そこで、
 

ホットナイフの出番です。(ハンダゴテとも云う)
 

今回、ホットナイフ+プラスチックの極意を習得した気がします。すごく楽に綺麗に穴を開けられた。

ガラクタ倉庫を漁っていたら、これが出てきた。まだ持っていたんだな。放熱用のシリコングリスです。昨今では滅多に出番が無くなってしまった。たいがいシリコンシートですもんね。
 

パワーICへべったり塗ります。
このICってマイカシートによる絶縁が要らないみたいです。楽でいいや。

放熱板も取付完了です。
ところで、先日エポキシで接着したPCBボスが力を入れたら取れてしまったんですよ。接着力ゼロ。AIの嘘つき。
 

しょーがないから、「雨どい用」接着剤で再接着中。
 

できました。だいぶ形が整ってきましたね。

さあ、次はリアパネルの加工だ。

リアパネルへ接合

リアパネルは鋼板製でした。
大昔のプリメインアンプなどに使われている部材と同じです。
その前に、RS232C端子の穴をどう塞ぐか。これだけ大きな穴を開けっ放しにすると、ウーファーの背圧がここから漏れてしまいます。
結局、RS232Cそのものを使うことにしました。

目止めしておいて、エポキシを穴へたっぷり盛るのです。

乾いてからテープ除去したところ。綺麗に平面で穴が塞がっています。これをそのままリアパネルへ取り付ければ穴塞ぎは成功です。これを密閉蓋として使います。
 

ばっちり穴が塞がりました。

スピーカー端子も取り付けていく。

そして、基板とボリュームも取り付ける。
 

裏から見たようす。
ボリュームのケーブル長はいい加減&適当でしたが、ほぼピッタリでした。逆に、これ以上短いとストレスが掛かってヤバかったかも。。。

スピーカーケーブルも結線します。

ツマミも付けてみる。このツマミはClova WAVE用に買ったアンプにくっついて来たものです。一挙にキレイに整ってきましたね。
 

ACケーブルはこの部分のケーブルカバーが硬くて、ねじ込むのに苦労しました。逆にいえば幾ら引っ張ってもこのケーブルは抜くことが出来ないです。
 

回路側、すべて整いました~。
 

そうそう、この基板スイッチを押し込んでおくのを忘れずに。
これをONしておかないと、ツマミで電源ONしても音は出ません。

音出しテスト

本体、ウーファーボックスと回路を接続します。ギボシを押し込むだけなので本当にラクです。

ケーブルは長くしたつもりですが、テストにはぎりぎりというか丁度良かったみたい。

いきなりフタを閉じるようなことはしません。バラックの状態で電源を入れ、各chから正常に音が出るかテストしていきます。

テストには今回もWiiM Miniを用いました。ほんと、小さくて役に立つやつ。
ボリュームツマミを最低レベルからパチンと少し時計方向へ回せば電源が入ります。

 サブウーファー:問題なし

 Lチャネル:問題なし

 Rチャネル:問題なし

問題ないですねぇ。綺麗な音が出てきます。B1kΩをB20kΩへ換装してしまったため、ウーファーの扇動ノイズが心配でしたが杞憂でした。
 

じゃ問題無いようなので、フタを閉じましょうか。
キレイに仕上がりました。自己満足です。

設置と視聴:Λコンプリートシステム

そうそう、こういう姿を夢想していたのですよ。
今回のLogicoolのサブウーファーは、まるでΛ専用に設計されたかのように幅がシンデレラフィットです。まるで最初からセット設計されていたみたいにデザインも相性が良いです。

また、Λ単体だと少し背が低すぎて、ソファに座ると具合が悪かったのですが、このサブウーファーに乗せることでちょうどヘッドが耳の高さ辺りになり、音響効果も最大化されます。

少しだけですが、音楽視聴もしてみました。
問題無いですね。Λの低音が自然に拡張されて実によい塩梅になっています。ただ、自作パワーアンプのような凄い音場感は無いです。圧倒的な広がりやギョッとする定位感はMOSアンプに比べると少しおとなしめになった??

・・・と、この辺でおかしいことに気づく。
PinkFloydのOnTheRunで、当然聞こえてくるはずの音が聴こえない。これ、片ch断線してない?? ビンゴです。Lchから出力がありません。音場感が薄いのもそのせいかも。おかしいですね、テストのときは音が出ていたのに。

ひとつ思い当たる事が。リアパネルを閉じる際にケーブルがつかえて入りにくいのをグイグイ力で押し込んだ。その際に、キャパシタ出力のランドごと、ケーブルを引き剥がしてしまったのでは?? やれやれ・・・やらかしたか。もう一回開腹ですか。

実はもう、この記事を書いている段階で故障箇所の特定はできています。次回はそこを治しに行くことになるかと。


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投稿者

KeroYon

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