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百均部品で造る、1000円予算の天変地異なラウドスピーカー・プロジェクト。
MX-0001Λ(らむだ)。

・・・って、最終回を迎えたんじゃ無かったか??

そうなのです。表題のΛに が付いているのを見のがさないでください!

まだほんの少し、話を引っ張るのです。 

ガラクタ道へ一目散

いつもの私はH/Oに行っても何も買わない。よほどの大当りを見つけて、年に1度か2度、買うか買わないかです。しかし今回に限っては、明快に目的があってH/Oへ「ゴミ」を探しに向かいました。

そのゴミとは・・・・ホームシアターセットのサブウーファーだけが迷子になっている商品です。

他者ブログさんの記事で稲妻に打たれたようにインスパイアされたのです。

  1. ホームシアターセットが揃ったものは高い。
  2. しかし稀に他は迷子で、ウーファーだけ単体で売られているモノがある。
  3. それは動作品であってもジャンク扱いでタダ同然投げ売りされている。
  4. そのウーファーはアンプを内蔵していることが多い。
  5. サブウーファーはウーファー用の1chアンプしか載せていないが、サラウンドセット用のそれは他に5ch分のアンプが搭載されて合計6chアンプであることが多い。
  6. MX-Λは100Hz以下の低音が不足
  7. MX-Λ専用にサブウーファーがほしい
  8. MX-Λ用に大袈裟にならない程度の2.1chアンプが欲しい

上記が稲妻のように一線に繋がったのです。
投げ売られているセットウーファーを買ってきて改造すれば、MX-Λ用のアンプとサブウーファーが一挙に手に入る。H/Oに行ったら、その手の候補ジャンクが3点みつかり、悩みました。

ひとつはこれ。
http://www.eu.onkyo.com/support/audiovisual/discontinued_products/htx22hd/index.htm
スキームは理想的です。だが少し高く、そして素晴らしく汚い。
関係ないけど、ONKYOって今どきhttpsじゃないんですね。オワってんなぁ~(笑)

もうひとつがこれ。
https://auctions.afimg.jp/171376377/ya/image/171376377.1.jpg
安い。が、ちょっと大きすぎるし重すぎる。そして凄く汚くてネットの清掃不能。
で、最後に生き残ったのは「ホームシアターセット」ではありませんでした。盲点の「PC用スピーカー」です。

実はこれと同じものを20年以上前に所有していました。LogicoolのZ4という商品です。大昔に叩き売った商品をまた入手するというのは心境複雑ですが、値段に負けました。550円。Λは1000円プロジェクトですからね、コストは掛けられないんです。

このウーファー足しちゃうと1500円プロジェクトということですね。
 

汚い。とにかく薄汚い。

買ってきたはいいけれど。いや~ん、触るのもはばかられるくらい、汚いですね。(汗)
ヤニ汚れかな~

550円だもんね、文句は言えません。
H/Oで550円とは、550=タダ って事です。
カンタンマイペットで死ぬほど磨きました。

完璧ではないにせよ、まあまあ見られる、触れるレベルにはキレイになりましたね。

これがZ4の全容です。
サブウーファーは磨きましたが、サテライトやリモコンは磨いてません。埃を拭った程度。だってどうせ廃棄するし。

2インチのフルレンジ+2インチのパッシヴラジエーターx2のメインスピーカー。サブウーファーは6.5インチくらいかな?でもこれ、ドライバはもっと小口径で、6.5インチで表に見えているのはパッシヴラジエーターです。トータル

  • 5″ ウーファー x1
  • 6.5″ パッシヴラジエーター x1
  • 2″ フルレンジ x2
  • 2″ パッシヴラジ絵エーターx4

という構成です。

早速、通電して少し鳴らしてみました。まったく問題ありませんね。普通に鳴ります。小型のクセに、低音がずんどこ良く鳴ります。ということは、これをバラして改造すれば、Λ専用機に化けることができます。
ハイ、ここで嫁からクレームが。

これじゃ集合体恐怖症寸前だよ

もういい加減にして

見渡す限りのマルで集合体恐怖症で気が狂いそう

だというのです。

う~~~ん?
そういえば、このZ4だけで7ツ目

Z4のすぐ横に、退避させているMX-1000H, MX-Λが居ます。
この2つで9ツ目
なるほどね~。

でも、全部合わせても16ツ目だよ。大したこと無いんじゃない??
それがね、違うというんです。正面向けば、今度はANDROMEDA。

ANDROMEDA Alphaは全部で16眼です。
そして、TVスピーカーのネットを外すと、5ツ目が待っています。
全部合わせると37個のヒトミ。か。

どこを見てもマル、マル、マル・・・逃げ場がなくて気が狂いそうだと言うのです。

なるほどね~
これはちょっと反省しないとダメだな。
ということで、少しでも眼を減らそうとZ4のサテライトは片付けてしまいました。どうせ使わないし、ちかぢか燃やせないゴミで廃棄しましょう。

バラして改造のアタリを付ける

Z4をそのまんま使うつもりは毛頭ありません。
バラして「アンプ」と「サブウーファ」だけが欲しいのです。徹底改造前提でバラしていきます。

アンプはサブウーファー筐体内に収納されています。
Z4はとても変わったセットでして。まず、音声入力に見えるRCAプラグは入力ではなく、スピーカー出力です。ここからLRのスピーカーへ接続されます。

音声入力はその隣の緑色のミニジャックからされます。そして、右隣にあるRS232C端子はリモート端子で、リモコンケーブルが接続されます。(それを接続しないと動作しません)
これら、端子のアサインからして気に入りません。ですので、端子の使い方そのものも替えていきたいです。

この裏蓋から開腹していきます。

開けたはいいけど、蓋が開けきらない。すべてのケーブルはギリギリでキチキチなのです。

Logicoolは分解されたり解析されたりするのを拒絶する作りになっています。故障修理なども考えていない様子です。万一保証期間内に壊れたら全交換という方針なのでしょうね。

ACケーブルが見えます。仕方がないので各種のケーブルを全部ぶった切ります。
切らないと開きませんので。
 

スピーカーケーブル、トランスへ伸びている電源ケーブルなどを断ち切って、なんとか開腹が出来ました。
 

ウーファードライバーが見えます。5インチくらいです。
表側から見えるドライバはやはりドライバではなくパッシヴラジエータなのね。
 

ACケーブルは接着剤等で補強されて分解不能にされています。
破壊しながら強引に引き抜きました。パネルに癒着した接着剤も根気よく除去しました。

中の基板とパネルの全容です。
内容にしてはよく纏まっています。エポキシや接着剤で基板の各所がマスクされており、改造や修理にはひたすら都合悪くできています。

改造/お戻しのために、高解像度の現状撮影は大変重要です。
この画像ものちのち役立ってくれるでしょう。

出力段・パワーICはペイントされて正体が判らなくしてあります。
でもねえ。そんなのパターンを追っかけていくと、何者だかだいたい解っちゃうのだな。

この石はSTマイクロのTDA7377または7379という石です。おそらく。
http://www.e-ele.net/DataSheet/TDA7377.pdf
ディジタルアンプではありません。1石で最大4chまで出力ができるAB級パワーアンプICです。

RCAを入力ではなくスピーカー出力にするのがどうしても嫌で、パターンをぶった切ってしまいました。スピーカー端子は別途付ける予定です。

RS232Cのリモコンケーブルはとにかくジャマ。大きなお世話です。こんなモノを繋げないと使えないという仕様がどうかしている。撤去すべく、各端子の役割を同定します。

プリントパターンを追っかけて、テスターで当たりつつ、ようやく解析した役割が下図。

あっれ~。
SUBのInputだけ想定が見当たらない。。。
Inputが無いのにReturnがあるわけないじゃないか。

この辺りで嫌な予感がしてきます。
そういえば、リモコンってLEDが付いてたよな。電源スイッチしているくらいだから、当然メイン電源もリモコンへ飛んでるよね。ってことは。。。

この時点で、サブウーファー用のミキサー&LPFはリモコン側に内蔵されているんじゃないのか?
・・・という最悪パターンを想像。。。(これ的中)

これです。リモコンをバラします。
隠しネジに気づかず、外観をボロボロにしてしまいましたがまあいいです。どのみち棄てるものなので。

あー、、、これはビンゴですね。

両面実装です。
ハンダ面にサブウーファーのミキサー兼LPFが載っていますね。やっぱりなー。
ということはこのシステムはこのリモコン基板を廃棄したら完全動作が出来ないことになります。

外付のOPアンプで別途ミキシングLPFを組むことも考えましたが、せっかく動作している回路があるのだから、この基板をサブウーファー本体側に移植するのが最も手っ取り早そうです。配線数が多い(10PIN)ので難儀しますけどね。できなくはない。

それにしても、複雑な回路、複雑なプリントパターン、シグナルパスの何度もの迂回と往来、そしてリモコンによる長大なシグナルパス。これでよく発振もノイズ上昇もなくマトモに動いているものです。技術力があるのでしょうね。プリントパターンは徹底したスターサーキット1point GNDで配線が徹底されており、安物であっても最大限ノイズ配慮した実装が伺えました。

少し先になりますが、回路変更と実装変更でこのサブウーファーを徹底的に生まれ変わらせます。
そう。この記事は、、、

MX-0001Λにサブウーファーを足すという新テーマなのです。つづきます。


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投稿者

KeroYon

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