オーディオに「こうでなければ」というコダワリポイントを持っている人は多いと思います。私は固定観念的な拘りを持つことが思考停止だと思っているのでできるだけ過去の実績やこだわりは持たないようにしていますが、ひとつだけ「これじゃないと」と思っている珍妙なコダワリポイントがあります。
それは、本物の超低域は小〜中口径のBass Line Arrayじゃないと出ないんじゃないか と思い込んでる点。


だからウチのサブウーファーは 7inch x 4 で構成されています。
(今考えればこれは8inchでもよかったかも。)
私自身、これを「サブウーファー」と表現することも多いので、ポン付けのサブウーファと勘違いされがちですが。しかし別体のメインシステムとは厳密なクロスオーバー設計を施した4wayシステムの一部です。いつの時代も。
イメージ的には、Infinityのこれとか

Genesisのこれとか(どっちもヌデールじゃねえか)と、考え方は同じです。筐体が別れてはいるが、マルチウェイの一部です。私はこれらの影響を強く受けています。

そういえばMcIntoshのXRTも、最新型はバスがラインアレイになっちゃったんですね。音は知らんけど志向には共感します。

上に挙げたInfinityでは、バスクロスオーバーは70Hz。ウチのAndromedaの場合だと、40-50Hz付近でクロスしています。そのくらいの周波数になると(波長がどえらく長いので)タイムアラインメントに神経質ではなくなるんですね。筐体が別体だろうが、そのへんにポンと置こうが、ほとんどアライメントに影響がなくなります。
一番最初にLine Arrayの洗礼を受けたのは、B&OのPentaというスピーカーでした。その驚くほど柔らかな空気感と空間感、感じたことのない低域の質感にとても惹かれました。
当時の私はご多分に漏れずウーファーの口径が16cm, 20cm, 30cm.. とスケールアップし最後は38cm(15inch)まで行ってました。ですが、迫力は増しましたが失われた要素も多く感じ常にジレンマを感じていたのです。15inchは圧力、破壊力、重さ、硬さは十分出せるのですが、軽さを伴って空間を揺らすような、吹き抜けるような、空間を拡大する軽さのある超低域が出なかったのです。もちろん、市販のスピーカーシステムやサブウーファーも幾つか買ってみました。が「求めているものが全然違う」感は拭えませんでした。自作も15inchとなると、箱の剛性不足で箱鳴り感や濁りもどうすることもできませんでした。
Pentaにインスパイアされた私は16cmのウーファーが6発入ったラインアレイシステムを自作します。これが自分には決定的体験になりました。当時は測定結果せいぜい30Hzくらいが限界点だったと思いますが、それでも霞棚引くような軽くて空間を支配するかのような低域を初めて聴けたんです。以来、(他は浮気の塊ですが)サブソニック帯域だけは、中口径のBass Line Arrayを自作して使うようになりました。
ウチのBass Line Arrayは現在7inch x4で、これは14-15inchのウーファー1発に相当します。なんで大口径ウーファーにしないの?とよく言われます。
同じ15inchならば、1つのMotor System(磁気回路)で駆動するよりも、4つのMotor Systemで駆動した方が優勢だとは思いませんか。実際SONYのAPMではそうなっていましたしね。
口径が15inch(38cm)にもなると、以前ご紹介した分割振動の悪影響が強く出ます。38cmのピストンモーションは500Hzがせいぜい。遮断特性猶予を考慮すると、せいぜい250Hzくらいまでしか使えません。より低い帯域まで「だんだん線形性が怪しくなってくる」と思います。
もっと深刻なのはMmsです。7inchと同じ剛性を15inchで達成するには、4倍質量では不足で、3乗の8倍の振動質量が必要となります(3次元だから)。8inchが30gのウーファーだったら、15inchは240gのウーファーということです。実際カーオーディオにはそのような激重サブウーファーが沢山あるのですが、私の好みからはかけ離れてゆきます。
15inchウーファーが小口径多発と比べて決定的な優位点は、FsとXmaxです。でも裏を返せばそれだけ。構造的にXmaxはとても大きく設計できますし、必然的にFsも無理なく下がります。つまり大口径は超低域再生に優位性が高い。ですが、私(や、Infinity、Genesis、Nautilus、XRT、AudioPhysic)のようにFsシフトを前提にしている人間にとっては、Fsの高さが問題となりません。それこそ何Hzにでも再定義できるわけです。残る課題はXmaxですが、これはいかんともし難いです。だから小口径であれば良しという単純なことではありません。口径と本数がダイナミックレンジを左右します。
私の場合は、7inchが限度と見切り、(当時としては)Xmaxが最も大きなドライバーをチョイスして問題を回避しました。Xmaxが取れないことよりも、他のトレードオフの方が私にとってのプライオリティが高いと判断しているわけです。いくらFsを問わない/ 振動板が軽いからといって、Xmaxの低いフルレンジは視野の外となります。フルレンジは破壊的な超低域再生に対してダイアフラム剛性も足りません。
生暖かい春風のように空間を吹き抜け、揺り、肌をくすぐるような超低域。空間感が一変するサブソニック。この、軽くて反応の早い感じはBass Line Arrayならではと思って(思い込んで)います。
そう思う一方で、超低域に「”反応の速い”過渡応答」は必要ありません。波長が十分に長いからです。アンプの瞬時電流供給能力やスルーレートがそうであるように、一般に過渡応答といえば高域の応答特性のことを指します。超低域のみを扱うサブバスにおいてこれは対象外です。
もし超低域で過渡応答をうんぬんする、物理評価するのであればそれは以前ご説明した「群遅延」や「CSD」で語られるべきです。いくら波長が長いから関係ないとはいえ、さすがに15msも20msも低音が遅延してしまうバスレフでは「過渡応答は劣化した」と言わざるを得ません。こと超低域に関する限り、振動板を軽くすることなんかよりもバスレフやバックロードをやめる方が過渡応答特性は改善されるということです。また、バスレフやバックロードホーンは概してCSDも劣化してしまうのですよね。これも「過渡応答の劣化」と表現してしかるべきかもしれません

(とあるバックローデッドホーンのCSD)
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アンプ内部配線用に、少しシールド能力が強そうな2種を買ってみました。
2524と2330です。どちらもギターシールドとして定評ある同軸ケーブル。
#2330の方はヤバ細ですが代わりに柔軟性が高い。どちらもシールドびっしりで単芯なのが特徴(今までは2芯でした)。
間接照明を浴びて、死んだように沈黙しているAndromeda。
しかしAndromedaには、オーディオマニヤの明日への希望が託されているのだ。
果たしてアンプが改修され、Andromedaがその恐るべき力を発揮するのはいつか?
Andromedaよ、二ヶ月の眠りから覚めてよみがえれ。

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