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まずUpsilonの設営が完了しました。

 本当なら、Gammaから音出ししたかったですが。
しかし最近腰を痛めてしまった都合上、Upsilonのバッフルが一番軽くて設営が楽ちんなのです。

それと、色々、手習いや事故防御の意味もあります。
初めてのDSPですし初めてのマルチアンプ(でもないか)ですので、結線ミスやセットアップミスも含めて、色々とやらかしそうなので。高価なドライバーは飛ばしたくない。Upsilonの安価なドライバー群なら最悪吹き飛んでも後悔はありません。
 

左側に見えているのは昔作った自作サブウーファーです。 

このSubは私がXbassと呼んでいるもので、Linkwitz-Transform風のFs同定をしており、ポールが8Hzに来ます。
特性は8Hz @-3dBです。極が8Hzということは、可聴帯域の20Hzまでは、ほぼ位相直線/振幅平坦でオジギせずに再生可能。
このサブウーファーの有無は音楽再生で極大の影響力をもたらします。
Andromeda本体は40kg台ですが、大きさがそんなに変わらず見えるこのSWは、ベース抜きでも94kgあります。

ANDROMEDAシステムとは: 写真右側に見えている「トールボーイスピーカー単体」を指す言葉ではなくて、写真左側に見えているサブウーファーと一体設計されて 3way / 4way を形成するコンプリートシステムのことを指します。当然ながらサブウーファーをポン付けしたのとは異なり、一体整形でのクロスオーバー設計がなされます。


だがしかし。
まずは、このサブウーファーをONせずに、Andromeda単体で特性調整を行います。その後、このサブウーファーをONして最終調整をします。よってもって最終的な系は3way~4wayになるということです。このサブウーファーは、どのサブセットでも40~50Hzよりも下を受け持っていますので、指向特性や設置位置があまり関係ありません。

ところで、ツナギで買ってある<SONYのSRアンプ>は、設計が古すぎてバナナが繋がらないターミナルが装着されています。

だったらバナナ外して裸線でつなげばいいじゃん→ 嫌だ
せっかく綺麗にバナナプラグへ接合したのに、今更外してケーブル端を汚すのはまっぴら御免です。
ですので、本番環境のパワーアンプが完成するまでは、アダプターを作ってその場凌ぎする事にしました。

下図、バナナから裸線へチェンジするアダプタです。こんなの介在させたくないですよ、本当はね。そんなこんなで、しょーもない無駄な散財ばかりをしています。(涙

DSPとアンプ系の接続が出来ました。
だから、すぐに音楽鑑賞・・・とはならないんだなコレが。

日本における一般的DIYerのシーケンスは、

・クロスオーバーネットワークを設計する

・ネットワークとスピーカーを組み立てる

・つないで音楽を鳴らす

なのかもしれませんが、私は

・スピーカーを組み立てる

・つないで測定する

・測定したことで、ようやくクロスオーバー設計が始められる

・測定しつつクロスオーバーの微調整をする

という手順を必ず通ります。
これはDSPを導入する場合も、またしない場合も同じです。

測定測定と。

ウーファー単体と、トゥイーター単体の特性は上図のとおりです。
ただ、トゥイーターは保護用に予め5kHzのLR(-24dB/oct)を入れています。

トゥイーターとウーファー(フルレンジ)はだいたい10dBほどの音圧段差(能率差)がありますね。
調整後にアッテネーションもぴたり-10dBとなりました。
 

やや粗っぽいですが、一次調整はこんな感じです。
3wayですので、ch7とch8は空いてます(nop)。
最初はSW-L, R(サブウーファー)はミュートで試験開始します。

2wayの合成特性はこんな感じ。
測定点80cm。窓掛けは20msec.程度。 
ドライバーがアレなので、流石にハイエンド並みのドフラットとは行きませんが、まあまあの結果です。バランスもいい。 

おろ。音楽ちょこっと鳴らすと、スーパーバスが抜いてあるのにパイプオルガンが余り問題なく聴こえる??
Xbass抜きで低域はどの程度伸びているのだろう?

ということで、ニアフィールドの低域特性をサミングしたのがこちら。

40Hzくらいまではフラットに伸びてます。
おぉ~なかなか立派。1960年代のオールドファッションとは思えません。低域の伸びなんて全く期待してないし、シミュレーションさえしていなかったのに。ヴィンテージ馬鹿にできませんね・・・。 

長くなったので、試聴記は次回にしたいと思います。





投稿者

KeroYon

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