LINE Clova編。
大変おまたせしました。本日は数々のトラブルを乗り越えて一挙に完成、音出しまで行きます。フェイクではありません。確約します。
ダブルミスリード

そう、前回はBluetoothレシーバの基板を焼いてしまったのですよね。

そして、DC-DCコンバーターのランドショートを見誤った事が原因と、ご報告。
でもね、それだけでは無かったのです。
なんでそれが発覚したのかというと、このDC-DCの基板のランドをショートして出力電位を測ったから。
ランドABをショートすると:11.97V
ランドABをオープンすると:12.05V
・・・ んん~?出力電位が変わらないじゃないか~。
なんかね、基板上に昇圧コイルっぽいパーツが載ってるのでそんな予感はしていたですよ。慌てて類似商品のページをひっくり返してみたら判明。私が買った基板はステップダウンコンバーターではなく、ステップアップコンバーターだったのです!つまりこれは昇圧コンバーターです。!!!!
DC-DCコンバーターには昇圧タイプと減圧タイプがあります。良く調べずに買った私が敗因です。昇圧タイプの基板は、規定入力よりも高い電圧を印加すると、減圧せず出力にそれがそのまま出てきてしまうのですね。これじゃ動きっこないわ。
ランドをショートしていないだけじゃない。そもそも買い物に失敗していた。つまり私は二重のミスリードをしていたことになります。な、なんと情けない。。。 (T. T)
新しいステップダウンコンバータ
・・・そんなこんなで、新しい電源基板を購入しました。もう、中国からの到着を待っていられないので、高いのを承知でAmazonから買ってしまいました。翌日には届きますし。

元からついていたDCDCに比べると、PCBが1.5倍くらいはデカくなってます。まあこれでも入るでしょう。

拡大して観るとね。ここにパッドが3個あります。類似商品でここへトリマを取り付けた商品もありました。ここへトリマ(ポテンショメーター)を付ければ、電圧調整が可能になるのでしょう。機会があればやってみたいですね。
ただ、長期利用を考えるとトリマよりこのような固定抵抗の方が安定で安心できるのです。トリマが錆びたり炭化してくると、電位がふらふらしますよ。


よっしゃ。5V台だ。これなら大丈夫だろう。
(前回はこの確認を怠った)
電源投入の恐怖



きたー。 Bluetooth基板のLEDが明滅しております。
これは「ペアリングしておくれ~」の合図でしょう。
スマホのBluetoothデバイスリストを確認してみました。
お、あるある。このBluetooth基板のデフォ名は「XFW-BT」でした。このBT名称は自由に書き換えられます。私は名前を「LINE Clova」へ書き換えてしまいましたよ。
スマホと繋がれたので、早速スマホ経由で音楽を鳴らしてみましょう。
おぉ~出た出た。問題なしです。
このまま縫合します。
問題ないみたいなので閉腹しますね。


鬼強力両面テープで底面のラバーを貼ります。
といっても、すぐにでも開腹することが自明ですので少なめ、こんな量。

完成・試聴

・・・というわけで、無事に完成。
現在、部屋のなかで鳴っています。
いや、なかなかに良い音ですね。手前味噌ですが。
もちろん本格的なHi-Fiスピーカーと同じ土俵には上がれません。ただ若干どんしゃり気味なものの特に低域の伸びはものすごいです。大幅にドーピング加工したぶん、サイズから考えられない・元のドライバーの諸特性からは考えられないような音が出ています。20cm 3wayコンパクトと同じくらいの音階は出てるんじゃないかな。
ただしその反面として能率が猛烈に低いのが特徴。部屋の隅々に届くほど朗々と・圧倒的な迫力で・・・とはいきません。
中低域(ウーファー)は問題ないです。高域(トゥイーター)の能率が足りないのです。現在、ほぼフルボリュームの状態で試聴していますが、それでも音量十分とは言えません。デスクトップのPC用など、近接試聴専用ですね、これは。
中高域用のアンプは片chあたり6Wが最大値ですが、そんなに出ているようには聴こえません。最大出力値の問題というよりは、ゲイン不足が課題だと思います。たとえば、Bluetooth基板出力がもう少し高ければ、問題にならなかったと思うのです。
マトリクス構造による音の拡がりですが、さすがにMX-1000HやMX-Λのような広大無辺・どこから音が出ているかさえ判らないといった高レベルには達しませんでした。
ただ、このままでもフンワリと拡がる柔らかな雰囲気は明らかにモノーラルとは違いますし、ステレオ・ラジカセのような一体型装置の聴こえ方とも違うと感じます。
これは低能率を別としてベッドサイド・デスクサイドスピーカーとしては大成功と言えます。嫁の寝室スピーカーに激推しようと思っていますが果たして使ってもらえるのか。
あとは軽く測定してこのプロジェクトは完了でしょうか?
音質調整スイッチの塩梅についても次回触れます。
【この連載の目次】
- LINE Clova (1) LINEのMatrix
- LINE Clova (2)この4Ωは可変すれば
- LINE Clova (3)開腹手術~WAVEが届いたぞ
- LINE Clova (4)【緊急速報】これはトゥイーター
- LINE Clova (5)セカンド・オピニオン
- LINE Clova (6)天板にどうやって穴を開けるのか?
- LINE Clova (7)ミニアンプは時定数に問題アリ
- LINE Clova (8)天板に穴を開けてみる
- LINE Clova (9)内蔵アンプ回路を解析する
- LINE Clova (10)パーツを外し&セカンドオピニオンを検証する
- LINE Clova (11)セカンドオピニオン版で空気録音してみる
- LINE Clova (12)風穴を開けろ! ボリュームの実装
- LINE Clova (13)フィルタをオプティマイズする
- LINE Clova (14)初体験、サーフェスマウント
- LINE Clova (15)底面に音質スイッチを実装する
- LINE Clova (16)3Dカットモデルと最終回路図
- LINE Clova (17)部品到着で一挙完成へ
- LINE Clova (18)こんがり焼けたよ、基板が焦げた
- LINE Clova (19)数々の苦難を乗り越えて完成へ
- LINE Clova (20)擬似無響計測&空気録音 – 1st. Phase
- LINE Clova (21)完結編 – 2nd. Phase
- LINE Clova用-第2基板
- LINE Clova Rev.03が完成。熱に強く音も良い

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