まだまだ続きます、LINE Clova編。
前回はXoverの定数が決まりましたので、この日はいよいよSMTのチップキャパシタの交換という、未知の領域に挑みます。意外かもしれませんがSMTは初体験となります。
・・・っと、本番に行く前に。PCBのレイアウトetcを決めておきたいです。まずはそこから。
内部レイアウトの検討(見当)
Clova WAVEは分解して下から眺めるとザックリこんな感じの構造になっております。

この”Main PCB”を撤去して、Sub Frameの中に自前の回路を組み込んでいきたいのですよね。ですが、内部は空きスペースも高さもかなり制限があるので、巧いことレイアウトを工夫しなければなりません。
大雑把にぶっこめばね、ラクに全部入るんですよ。ただ、無配慮でレイアウトしてしまうと、信号経路がやたらと長くなったり、Bluetoothのアンテナ感度に影響が出たりします。

基板やバックカバーを留めるためのボス(ポール)が地味にジャマ。こいつらは必要なものだが、これらがあるから基板が巧く収まらない。専用設計ではないジレンマが滲み出いている。ただ入りゃいいってもんでもない。信号を何処から引っ張り出すか脳内で想像しながら。Bluetoothのアンテナはできるだけ筐体の外周かつ干渉しない場所が良いよな、等々配慮しながら決めていきます。

ボトムカバーを被せてみると、アンプ基板の一番でかいケミコンが干渉ぎりぎり。余裕が出るように、ボトムカバーも突起の一部を削りました。

このSub Frameは最初から穴を開けるつもりでした。デザインナイフでけがき、アクリルカッターで溝を掘ってゆきます。スピーカーモジュールの丸穴はアクリルカッターで開けられませんでしたが、こちらは薄いし直線加工だからラク。


それだけじゃ終わらない。スピーカーケーブルが引き出しやすいようにかぎ裂きする。

これでフレームの加工は完了。裏からも表からもケーブルを引き出しやすくなっていますし、放熱性もよい。
PCBを仮組みしてみよう

ここで登場するのが、この日のためにセリアで買い込んでおいた「ポリスチレン・プレート」。ようするにプラバンです。1mm厚。これが100円で入手できるのは本当に有りがてえ。
このプラバンを使ってスイッチを取り付けるサブプレートを作りたいのです。





Bluetooth基板はワッシャーでやや浮かせ/絶縁してネジで固定している。


サーフェスマウント・キャパシタの換装
さぁ、この日のハイライト。
買い込んでおいたSMTキャパシタで基板上のCを換装します。
これが初体験です。あんまり巧く行く気はしない。
なぜならば、老眼だし指先の老化劣化とアル中で手は震えるから。
YouTubeを見て事前学習だけはバッチリです。

ハンダのコテ先も「いつもの標準型」ではなく極細タイプに付け替えておきました。
いつものコテ先だとターゲットの周囲の部品も全部とろけてしまいます!![]()


まずここですね。手前に見えている2つのキャパシタを外します。外し方はYouTubeを見てしっかり勉強済。


2個めも外れました。
外す方はとにかくカンタンです。問題は付けるほう。
アロンアルファがあると良かったが、残念ながら現在在庫切れだ。
ダメですね、汎用ボンドだとハンダの熱ですぐとろけちゃうから、仮接着の意味がありません。カンタンに動いてしまいます。ピンセットや爪楊枝でパーツを押さえつけながらなんとかはんだ付け。

不格好ですが、なんとか2個のキャパシタを換装できました。
導通と絶縁もテスターで確認済です。
取付がヨレていますのでどれを付け替えたか一目瞭然ですね(笑)


付いたー(笑)
冗談のような空中配線です。10kOhm + 0.1uF。
別にこれは振動で外れちゃってもいいの。オーバードーズが切れて少し低域が寂しくなる程度で、大勢には影響ナシ。この日はここまで。
案ずるより産むが易しか。綺麗には出来ませんでしたが初SMT、なんとか成功といえるのでは?
Clova WAVEは突然コネクタ配線を多用したくなってしまったので、コネクタパーツの到着待ちのフェーズに入っています。パーツが無くとも進められる所だけを進めていきます。
【この連載の目次】
- LINE Clova (1) LINEのMatrix
- LINE Clova (2)この4Ωは可変すれば
- LINE Clova (3)開腹手術~WAVEが届いたぞ
- LINE Clova (4)【緊急速報】これはトゥイーター
- LINE Clova (5)セカンド・オピニオン
- LINE Clova (6)天板にどうやって穴を開けるのか?
- LINE Clova (7)ミニアンプは時定数に問題アリ
- LINE Clova (8)天板に穴を開けてみる
- LINE Clova (9)内蔵アンプ回路を解析する
- LINE Clova (10)パーツを外し&セカンドオピニオンを検証する
- LINE Clova (11)セカンドオピニオン版で空気録音してみる
- LINE Clova (12)風穴を開けろ! ボリュームの実装
- LINE Clova (13)フィルタをオプティマイズする
- LINE Clova (14)初体験、サーフェスマウント
- LINE Clova (15)底面に音質スイッチを実装する
- LINE Clova (16)3Dカットモデルと最終回路図
- LINE Clova (17)部品到着で一挙完成へ
- LINE Clova (18)こんがり焼けたよ、基板が焦げた
- LINE Clova (19)数々の苦難を乗り越えて完成へ
- LINE Clova (20)擬似無響計測&空気録音 – 1st. Phase
- LINE Clova (21)完結編 – 2nd. Phase
- LINE Clova用-第2基板
- LINE Clova Rev.03が完成。熱に強く音も良い

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