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ひさびさにNottingham Spacedeckのカートリッジを交換します。

これまではAudio Technica AT-32EII MC が付いていました。

とても感覚的な話なのですが… どうも、私はAT-32, 33E 系が苦手らしいのです。もちろん、良い音ですよ。十分に満足できます。ただ・・・

AT-F**系の音を知っていると、なにやら気になるのです。音の癖が。AT-32,33系にはキャラクターを感じます。それも、「聞いている人が心地よく感じるでしょ?という傾向の脚色」を強く感じるのです。そして、何枚も何枚もアナログディスクを聴くうちに、だんだんその独特な傾向、脚色に違和感を感じはじめたのです。

その点、AT-F3, F3II, F5… ではニュートラルな傾向を感じます。面白みは少ないのかもしれないが、まともな音に感じるのです。それを検証するためにも、AT-F??系へ戻してみることにしました。

シェルリードワイヤを外すのにはピンセットを使います。緊張の極限ですね。絶対にリードを切らないように注意しながら外す。外したら、カートリッジの保護カバーを取り付けてスタイラスのダメージを保護しておきます。

ボルトを外してカートリッジを取り外します。

一つ前に付けていた、AT-F5の準備をします。安物なのですが、音質に納得感があるのですよね。

さまざまな長さのボルトを準備します。私は±2mm間隔くらいでとんでもない種類のボルトを持っています。なぜかというと、適切な長さのボルトを選択するのがフォノ再生でとても大切な要素になるからです。

ボルトのストックの一部です。本当に、2mm程度の誤差で適切な長さのボルトを選択する必要があります。

このカートリッジ交換の工程で、またまたシェルリードを切ってしまったのです。断線です。

決して無理な力や荷重を掛けたと言うことはありません。そのくらい、繊細な造作だと言うことですね。ラインを少し触っていただけで断線したのですから。

はんだごて先には最も先端が細く尖ったものを用います。温度伝達が低速になりますので、はんだごての温度設定はむしろ高めにします。瞬殺で接続を完了するためです。

マスキングテープで仮止めしながら作業をします。
銀線のシェルリードはカッターナイフで表層を削って導体を剥き出します。

ちょんづけですね、長い間はんだごてを当てることが出来ないから、接点をチョンチョンして、なんとか接合します。どうやらうまく導通ができたようす。私の電子工作の歴史でも、このSpacedeckのシェルリードはんだ付けが最も難度が高いように思います。

どうやらシェルリードが復旧できました。本当に神経を使う作業ですね。死ぬ前にあと何回断線を繰り返すことやら。

カートリッジに対する結線もなんとか完了。
断線しないことが奇跡と感じるほど繊細な作業です。

たびたびご紹介していることですが、作業前にプラッターをロックして回転を防ぎ、不慮の事故を防止します。

本来なら「粗方針圧」から入るべきですが、まずオーバーハングの調整から入りました。手抜きですが高速に作業が完了します。

最後に針圧。
これもたびたび触れていますが、Nottinghamは針圧が落ち着くまでかなり時間を待たねばなりません。
時間を置いてから最終的な調整値を決定します。

いい針圧になりました。

針圧が同一ですから、アンチスケーティングの調整は不要なはず。

一応最終確認してみましたがピシャリとセンター維持できており、アンチスケートの再調整は不要でした。

換装後にこれを聴いてみました。

むぅうう〜ん。。。やはり。
直感は当たっていました。

「Audio Technicaのなかで」という狭い範囲ですが、AT-32, 33系よりも、私はAT-F…. の方が好みに合うようです。
こと、フォノカートリッジの場合は「価格が高い方がかならずロープライスの商品を上回る」というわけでもないようです。

「これだよ、これ。」と思ってしまいました。

AT-32EIIは脚色、艶色という意味ではよいものを持っていますが本当の分解能がないし古臭い脚色が鼻につきます。誤解を恐れずにいえば、AT-32EIIは昔のJBLのような誇張と脚色の強い音で、AT-F5は現代ハイエンドの音。強い主張や誇張はないが、バランスがまっとうできめ細やかな分解能で上回ります。

本格的な実験の前に換装しておいて良かったと思います。

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投稿者

KeroYon

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