なんてことだ5本も?? 皮剥き地獄: DIATONE P-610

いやー、、、　　　これは困りましたネ(笑)(わらじゃねっつーの。）

DIATONE P-610を買ったというお話はしましたけれど、


１本だけじゃ使えない。もう1本・・・と狙っていたら、

その後に4本もまとめて落札してしまったのです。
計5本ものP-610が我が家に集まってきてしまいました。

こんなに集めてどうするつもりなの？
必要なのは2本だけなのに？

えーい、こうなったら、2本は完全復元、もう2本は魔改造で別物とし、比較視聴してやろうじゃないの。

届いた610はどれも程度がバラバラですが。

共通しているのがメンブレンは比較的ミントです。褪色はあっても振動板がヨレているものはありませんでした。ご覧の通り、サラウンドはどれも風化・崩落しています。ほぼ砂というか。

砂漠化したスイカのようだというか。

触ってもいないのにサラウンドはボロボロと砂つぶがこぼれ落ちてきます。
汚いから箱から出せません。受け皿の中でサラウンドのゴミを歯ブラシなどで除去してゆきます。
砂を除去しても、スポンジ痕や接着剤は残留しています。今度は溶剤でそれを除去していきます。接着剤除去に溶剤使っちゃダメ！という方もいますが、私は気にしない（笑）高分子系のメンブレンならいざ知らず。

最初に使ったのはコレ。

まっっっったく利きません。ピクリとも溶けない。
KENWOODトゥイーターの金網接着剤除去には絶大効果だったコレですが、P-610サラウンドにはダメでした。溶剤と一言で言っても様々な種類があるのです。どんなプラでも溶かせるわけではない。

次に使ったのがこれ。

マニキュア落としです。除光液ともいう。コットンに染み込ませてあるのでこのまま使え、都合がよろしい。
こちらはそこそこ効きました。だが、完璧ではないなー。溶解が非常にゆっくりでもあるし、完全には溶かしきれない。それにこの匂い。どうやらアセトン系ではない。安全性に配慮された材料つまり酢酸ブチル系だと思いました。つまり効き目の弱いやつです。

少しずつ丹念に落としてゆくのですがやはり落ち切りません。残留物が残っちゃいます。

これでもよく落ちた個体。かなり接着剤が残っています。1本作業が完了した段階で、残りの4本は戸外で作業することにしました。サラウンド粉塵がそこら中に撒き散らかされるので、辛抱たまらんです。屋外ならブロアーでも吹き飛ばせます。

写真ではコーンが褪色して見えますが、屋内光／屋外光の違いです。発色は同じ感じ。

まずこれがサラウンドが着いた状態で、

こそげ取って吹き飛ばしたのがこちら。接着剤とウレタンがかなり残留していることが分かります。しかしこれ以上は強力な溶剤じゃないと取れないんです。

ついでに紙製ガスケットも慎重に剥がしてみますが。

うまく剥離できない〜💦 ボロボロになってしまいました。

強力溶剤を含浸した後なら剥がせたかもしれない。

少しこじってみましたが、全く剥がれない。。。マニキュア落とし（酢酸ブチル）では歯が立ちません。あまり取り扱いたくありませんでしたが、アセトンをオーダーしました。それで駄目なら次はMEK/トルエンの代替薬です。

もう1本のガスケット。こちらはマアマア剥がせた。でも接着剤は丸残りです。

うーん・・・　できればガスケットは流用と考えていましたが。全く綺麗に外れませんでした。綺麗に外せたのは2本くらいかな？　これでは「型紙」にしか成らないです。

こうなってくるとガスケットは自作するしかありませんが、紙で作る気は起きない。作るとしたら、薄いMDFかそれともコルクボードか。加工がラクなのはむしろMDFかな。これも両方作ってみるかな。

・・・・

ところで今回の落札で一番嬉しかったのは、ドライバ本体よりも紙のマニュアルが付いてきたこと。こんなもの始めて見た。。。2部ゲットです。
どフラットな測定グラフが付いてきます。が、こんなにフラットな訳が無いじゃないの・・・悪いけど、私は全然信用していません。自分で実測して、グラフを重ねて観るつもり。
　

現在、アセトンの到着を待っている状況です。