期待感のあまり、フライングでClova WAVEに手を出してしまいました。しかし脱線ばかりで迷走台風はいけません。あくまでも、現在の本線はネットワークオーディオ改良とMX-Λです。暫くは本線へ戻します。
百均部品で造る、1000円予算の天変地異なラウドスピーカー・プロジェクト。MX-0001Λ(らむだ)の拡張続編。低音部を増強すべくLogicool Z4のジャンクを購入し、分解を開始したのが前回まででした。
今回は、これを「2.1chアンプ入りサブウーファー」への改造へ着手。各所に加工を入れていきたいと思います。
PCB加工


それで、外部リモコンの内部にもアクティヴ回路があることが判明。このメイン基板単独では完全な動作をしないことが解りました。
今回の改造は、そのリモコン基板をメイン筐体へ移植すること中心の改造になります。

RC232Cのコネクタ。リモコンケーブルが接続される部分です。どうせリモコン基板を内蔵し、それの配線をするのであれば、ここのランドをそのまま流用するのが良さそうです。それで、配線するのにジャマだからこのコネクタは撤去してしまうことにしました。
ハンダ吸い取り器でランドのハンダをすべて吸引します。

あっさり、コネクタが外れました。
ただ、コネクタネジ止め部のランドが一緒に吸い取られ、ランドが剥離してしまいました(笑)
まあ、ここは実はGNDラインなので剥離しても問題はありません。
固定の為の接着剤を強引に溶かすべくハンダ吸い取り器を押し当てたので、焦げ焦げになってしまいましたね。

外したコネクタ。
ハンダ吸い取り器は強力ですが、片面基板の弱いランドやパターンも一緒に吸ってしまう事があるので注意が必要です。十分に溶かして少し距離を置いて吸い取るのがコツ。

作業にジャマなので、端子周辺に付いていたプラスチック製のガードカバーも外してしまいます。

ついでに、このキャパシタを外します。パーツを換装し、足を長くしてそのまま足を利用するためです。

ここには1000uF/25Vが付いています。これは出力DCカット用。
皆様なら、OTL、は判りますよね。では、OCLは判りますか?
OCLは「アウトプット・キャパシタ-レス」の略称です。
当たり前になったから今はほとんど使われなくなった用語です。そう、昔は半導体アンプも単電源のACアンプが沢山あったのです(今でも沢山あるけどね)。それで、単電源のACアンプは出力からDCが出力されるんで、DCカット用のキャパシタが必要だったのです。それが「OC付き」アウトプットキャパシタ付き。それに対して2電源になりキャパシタを撤廃できたのがOCLというわけです。オーディオアンプでは当たり前の回路です。
で、この今回の内蔵アンプは「OC付き」だったというわけです。ただしサテライトのL/R用だけね。サブウーファーは2アンプ使ったBTL接続でキャパシタ省略の直結でした。

コネクタもキャパシタも除去しました。余計な配線もどうせ延長するから外した。随分スッキリしました。

で、これがリモコン基板です。色とりどりのカラフルなリボンケーブル、10本がメイン基板へ繋がります。ただ、どの色がコネクタのどのナンバーに該当するかは判りませんよね?
そこでテスターで当たりながら1本ずつ、ケーブル色とランドを同定しました。
それがこちら:

このメモが大事なんです。このメモを眺めながら、1本ずつケーブル配線していけば良いわけです。
最初はWHITEのラインだけ何処から来ているか解らなくてね。難儀しました。コネクタが9PINなのに、10本の配線とは・・・ハテ?

WHITEの正体はココ。だったのですよ。
シールドGNDとは別です。このコネクタ外形の金具も使って、9PINで10線を配線していました。
ちなみにココの金具はネジを介してサブウーファーの信号GNDが専用で引かれていました。メイン電源-制御電源のアースとは分離して線が引かれていたというわけです。実にきめ細かい。

で、その白い線をどうするかですが。私はランドを先程引っ剥がしてしまったので、代りに白線を穴から通して図のランドへハンダ付けすれば大丈夫です。(そこからスターアースへ繋がっています)

RS232Cリモコンケーブルを切って被覆を剥がしてみました。電源、信号GND、制御線、以外は黒くシールドされて送られています。配線が8/1ほどに短くなりますからね、ここまで厳重なシールドは要らなくなるでしょう。

リモコン基板をどこへ取り付けるかですが。
メイン基板用の放熱板の上に取り付けることにしました。スペーサーを仮止めしてから、エポキシで接着します。

エポキシが乾いてきたら基板は融着を防ぐために撤去してしまいます。スペーサーだけが残留しています。しばらくはこのままです。
パネル穴開け
リアパネルに端子増設の為の加工をします。

鉄板はアルミに比べると若干時間は掛かりますが。問題ありません。
ただ、ドリルビットの歯は劣化しますね。

問題ないです。6個の穴を追加しました。アサインは図のようになります。
いちいち絵を描くのはマメだな~と思われるかもしれませんが、これらの図は全て自分用のメモだったりします。自分のBlogを見ながら組立とかしているわけです(笑)
紙に書いていたメモは一次キャッシュであり、全部捨てちゃいます。
事前準備が完了しました。あとは発注したパーツの到着を待つばかりですが、ノンビリ演ります。
【この連載の目次】
- MX-Λ (1)百均DIY構想
- MX-Λ (2)千円に収めるためには?
- MX-Λ (3)こんな小さな板に収まるの?
- MX-Λ (4) Gen-AIに設計少し手伝ってもらっちゃった
- MX-Λ (5)3D-CAD設計しておいた
- MX-Λ (6)男はつらいよ、カッターで切れない編
- MX-Λ (7)トリマーテーブル出撃~
- MX-Λ (8)パーツを二次加工だぁ~っ!
- MX-Λ (9)組立、ガンガン!
- MX-Λ (10)できちゃった
- MX-Λ (11)塗装も終わっちゃった
- MX-Λ (12)ドライバ実装も終わって先に音が出ちゃった
- MX-Λ (13)大きさを体感してみよう
- MX-Λ (14)端子板を作ろう
- MX-Λ (15)ターミナルが付いた
- MX-Λ (16)子分の物理特性
- MX-Λ (17)下剋上なのか?
- MX-Λ (18)いったん最終回、空気録音:S/N悪し
- MX-Λ+ (19)また粗大ゴミを買ってしまい…
- MX-Λ+ (20)Z4の基板を改造
- MX-Λ+ (21)進められる所だけでも
- MX-Λ+ (22)Λ専用サブウーファーが完成した
- MX-Λ+ (23)ぶっ壊したアンプを修理して完成
- MX-Λ+ (24)いくつかの改善点着手
- MX-Λ+ (25)測定とNotchの確認
- MX-Λ+ (26)完成、Notchの効果測定とリバース
- MX-Λ+ (27)真・最終回

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