DIATONEのP-610、改造のためのパーツ作り。
牛歩の進捗記事。ちょっとだけ進んだ。


今回はこんな感じのスプリング・スパイダーを製作して換装する計画。
本来ならスプリング+釣り糸でテンションを掛けるのが理想ですが、実装面積が足りないのでコイルスプリングのみで作ります。
スプリングサスペンションの製作


直径が2.0mmで、フック部分を含むコイル全長が8.6mmというものです。

大きく見えるかもしれませんが、もの凄〜く微細なコイルです。こいつをピンセットで引っ掛けて実装するのですが、ちょっと油断するとピョイ〜ンと飛んで行方不明になります。そして、なかなか見つかりません。その場合は踏んづけた時に刺さる痛みで見つけることになります。
コイルがこんなに微細だと、線径が細いのでFsを下げる効果があるというのと、鳴いた時にほとんど音が聞こえないというメリットがあります。

コイルのフック部分を引っ掛ける穴を開けます。一般的なドライバードリルだと径が大きすぎますので、PCB穴あけ用のドリルを使います。私の場合はφ0.6mmの穴を開けました。
作業してみて分かりましたが、この孔はエッジぎりぎりが良いようです。かと言って、あまり近いと経年で貫通してしまいますので、強度を確保できて貫通しないギリギリ端を狙うということですね。

まず、片側だけフックを引っ掛けます。ここも、微細ですから指で引っ掛けるのはムリです。ピンセットを使います。


5回くらいは失敗したでしょうか。ここも、言語化の難しいコツというか手加減を身につけると比較的すんなりと引っ掛けられるようになりました。


そうしたら、不要部分をカットアウトしてしまいます。しっかりした切れ目を入れてあるので簡単でした。


上空から写すと、スプリングテンションの十字が完全な直角になっていない。これはスプリングテンションの不平衡によるものです。このへんの調整は本当に難しい。しかし、実用上はこれで問題ないです。
現在はスプリングが嵌めっぱなしですが、最終的には接着剤でフック部分を固定して、振動で容易には外れないようにします。エポキシでも良いし、ゴム系接着剤でも良いでしょう。
試作品の気づきと反省
長年、この手のものを触り慣れていると、手で触っただけでも勘所が判るのです。スプリングテンションはしっかりしていて、、、、つまり、少し硬めですね。コンプライアンスは十分ですが、Fsは高めに出るかも知れません。この辺はトレードオフです。テンションがぴーんと張っている方が清洌で溌剌ですが、深々とした低音は出づらくなります。逆にスプリングテンションが足りない場合は低域を稼ぎやすくはなりますが、VCタッチのリスクは増えます。
まず、サスペンションプラ板の内周部は十分な強度があるので、もう少し外周径を小さくしても良い。その方が実効質量が小さくなります。
また、ギャップは現在12mm取っています。これだと8.6mmのスプリングが13.5mmくらいに引き伸ばされた形になりますが、ややテンションが強いようです。ギャップは10mmくらいに縮めた方がFsは下がりそうです。VCタッチのリスクヘッジまで考えると間を採って11mmが良いと思いました。
このプラ板を採用する場合の改造案:
- a= 21mm
- b= 32mm
- c=d= 54mm
- e= 78mm

せっかく作ったのだから、これを実験機 (P-610B) に実装してT/Sを実測し、そこから逆算で本番スパイダーの製作に移りたいと思っています。
さぁ、甦れ、古(いにしえ)のロスト・テクノロジーよ〜。

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