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DIATONE P-610A (とB) が5本届いています。緊急性は全く無いですが少しずつリペアしていかないといけません。

サラウンド補修パーツ

崩落したサラウンドの代わりになる部材が3種着弾しています。

エステルウレタンシート。5mm厚。品質はとても良いのですが、オリジナルに対してちょっと厚め。これは使えないかな〜。

そしてこちらは、空調用に売られているウレタンフォーム。3mm厚。
オリジナルに付いていたものと非常に良く似ているからこちらを使うかな。
折癖がついてしまって届いたので、現在重石を乗せて皺伸ばし調整中です。

向こう側が透けて見えるほど、スッカスカ。P-610を使ったことのある方なら皆さんご存知だと思います。P-610A/Bのサラウンドは気密性がまったく無いんです。スッカスカに空気が筒抜けします。メンブレン裏側の音がスカスカサラウンドを通して通り抜けてしまいます。

つまり、どんなに頑張っても密閉型には出来ないということなんです。それどころか、バスレフレックスもポート以上に筒抜けでエアコンプレスの掛からない箇所があるから、計算通りに動きません。いまだにこの設計は謎で、何が理由でこうしたのかわかりません。

まあでも、理由が判明しないにせよオリジナルを尊重するならこのスカスカサラウンドを採用することになります。同じP-610でも後年にリバイバル発売されたDAとかDBとかMになると、この構造は採用されずサラウンド部の気密性が高まって、より一般的な設計になったようです。一般的設計=優れているかというと、P610の場合なんとも言えない部分はありますけどね。

もう一つはセーム革です。
これは鹿じゃなくてキョンみたい。カメラやメガネ拭き用として売られているもので、音響用ではありません。でも極薄かつしなやか仕上げなので、サラウンドに使うには都合がよろしいのです。
ウレタンはオリジナル再現用。鹿皮は魔改造用に使われます。

P-610未経験者は居ない??

オーデオマニヤにP-610を使ったことがない人など居ない?? ちょっと大袈裟か〜。

しかし往年マニアになればなるほど、誰しもが一度は通ったことのあるドライバーのような気はします。だからこそいまだにとんでもないタマ数が回っていて、安価な入手も可能なわけです。半世紀以上前のドライバが、ですよ?
もちろん私も使っていた時期があります。以前私のオーディオの歴史は大人の愛で出来ているとお話ししたことがあります。14歳?位だったでしょうか、そのP-610も貰いもんです。オーディオが好きなおじさんからの。
P-610で、接着剤の除去が難しい話を出した途端、伊能さんからはハンディリューターのアイディアが。rekiさんからはヒートガンのアイディアをいただけました。m(_ _)m

P-610の接着剤除去でネット徘徊しているときに、ルーターやダイヤモンドやすりの話は出てきていたので、実は試していたんです。

ネットでは皆が上手くいったと書いているんですが、私の手元ではてんでダメだったんですえーん。ルーターを当てても接着層は全く削れずに、コーンだけがひしゃげて変形させそうになります。ダイヤモンドやすりも同様で、擦ってもダマになるばかりで一向に削れません。カチカチに硬い割には砂でもない。削れない。中途半端に粘り気を含んだプラスチックな感じです。(オリジナルの接着剤ではなく二次改造された可能性)

で、rekiさんのホットガンは認識無かったので、早速試してみました。

凄く強く吹いています。
一時、振動板から煙炎が上がる、つまり焦げかけている位には、加熱した。

おお〜! 確かに。取れる取れる。
ピンセットで面白いように取れる。
ただメンブレンの接着内周部をよくご覧ください。端だけ取れないんです。接着剤が紙の中に含浸して強く結合し、それにウレタンの残骸が絡んでいる感じで、中間部に比べると強固で取れないのです。それこそ、振動板から煙が上がるほどには熱してみましたが、ダメでした。これ以上やるとメンブレンを焼いてしまいそう。また、ピンセットで強く引っ張ってもここだけは取れず、残るは振動板の表層を破かない限り無理そうです。

薬剤に頼る;アセトン

機械的なチャレンジはもう無理だと思いましたので、予定通り溶剤に頼ります。

まずこのラッカー薄め液は全く歯が立たなかった。百均で売っているマニキュア落とし(=酢酸ブチル)はやや効くが、いまいち。

アセトンを発注しました。なんと発送元はネイル屋さんでした。丁寧なネイルの手紙が入っていた。アセトンの缶は大型で素人は持て余すが、小分けボトルに入れればネイル用途で需要が生まれる。ということかな。

溶剤の準備をします。小皿、ニッパー、小筆、ピンセット、マイクロマイナスドライバー、デザインナイフ、スクレイパー。

作業開始。
よく溶けます。除去できる。ただ、内周部はご覧の通り。ヒートガンと同じで取りきれません。
アセトンは久々に使いました。揮発性の凄さにびっくりです。小皿に少量注ぐのですが、ほんの数十秒で揮発してしまいます。つまり、除去するのもスピード勝負ということです。
有害な溶剤ですが、刺激臭はほとんどありませんね。トルエンなどに比べればずっとマイルドです。

これで1本分の作業が終わった様子。
まあまあ除去できましたが、完全なる除去はできない。

フランジはまあまあ綺麗にできます。コーンと違って破壊に神経使わないので、スクレイパーでガリガリと削ることができるからです。

例えばほら、よく見ると接着剤跡には段差ができてしまってノリ面が凸凹しています。
この盛り上がった部分をピンセットで引っ張ってみるも。取れないんだこれが。コーンの表層が破けるか、変形しそうです。

こちらはまだ除去していないドライバですが、除去しない方が平らに見えるくらい。もう、接着剤層は取らずこのままが良いような気がしてきます。アセトンはマイルドで助かりますが、マイルドなだけに除去力もほどほどでした。
さあ、ここから先は悩みます。もう除去はそこそこに諦めて接着に移行するか。それともより強力な溶剤(トルエンMEK代替品)を使って徹底的な除去対策をしてみるか。
まあ、急ぎじゃ無いのでぼちぼち考えますか〜?

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投稿者

KeroYon

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