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体調不良に加えて、なにげに忙し忙し、で、記事を書く暇もなく。

で今日は思ひ出話でも。

人間思い出なんかを書くようになったら終末が近い証かな。若い人は前だけ向いているから今で精一杯で昔の話なんか出て来ません。とりあえず、周りに昔話なんてしない方がいいですよ。煙たがられるだけだし。ウンウンと聴いてくれるフリはするけれど、その実誰の役にも立ってないし聴く側も面白くはないです。(大昔の常識なんだから)いや、実はブログネタが無くも無いんだけど、それこそ長大なネタばかりなのでそれはそれで記事の準備期間が足りないなど(汗

今日はグスタフマーラー・交響曲第3番の話題。

Gustav Mahler – Symphony No. 3
– Claudio Abbado, Wiener Philharmoniker, Die Wiener Sängerknaben, Jessye Norman

これですね。
マーラー3番。
アバド-VPOによるかなり昔の録音です。レコーディング1982とか?実は今も、MX-1000Hでコレが鳴っている最中でこの原稿を書いています。

MX-1000Hはクラシックがダメって書きましたがどうしてどうして。全然ダメじゃないですね。何処を聴いても実に妥当で自然。pppの繊細な表情を全部拾い上げるし、微妙なアーティキュレーションの違いを克明に再現します。なにより、音楽がちゃんと迫ってくるじゃないか。。。

私はマラ3はこれしか聴かないのです。(というのは半分ウソだけど。聴くけど。でも傾聴しない。)というくらい、この盤に心酔しています。実はこの原稿を書くにあたり、私そっくりのブロガーさんを見つけてしまい、ちょっと興奮してみたり。

アバドのマーラー三番VPO盤を聴く!!。。。序章 | グスタフ・マーラーとマエストロ、そしてクラシック愛好家のへんてこブログ

でもね。

実はこの盤を聴くきっかけとなり、かつこの盤を圧倒的に上回る決定的な演奏というのが在ったのです。今日はそれの話をします。

ハイ、
これがヴィーンのムジークフェラインザールです。クラシック好きの皆様なら良くご存知。私が若い頃にここに入って演奏聴いた事があるなんて、今じゃ夢のような話ですよねえ。チケットは安かったです。演目は禿山の一夜+火の鳥だったかな?

その問題の演奏とは、このムジークフェラインの中で行われたのです。

まだ私が18、9の頃ですかね。バイト先のパイセンに

「●●クン、クラシック好きなんだって?若いのに珍しいねえ(数日後)これ聴いてみなよ。」

と1本のカセットテープを渡された。(今考えればダビングだったのか?)

件の演奏はそのなかに入っていたのです。1本じゃ入らず2本だった。

第1楽章のオーケストラアタックから、ただならぬ雰囲気で一挙に演奏に引き込まれ時間を忘れて没入しました。最終楽章に来るともうダメです。ひたひたと押し寄せるユニゾンの波動にザワザワが停まりません。身体中の水分が全部枯れるくらいには泣きました。なぜか「いいんだよ」と言ってもらえた、そんな気がしたのです。

しかし、あろうことか、私はあるときそのカセットを棄ててしまったのです。

そのカセットだけじゃないです。もうカセットデッキは使わないなーということで、千本を超えるカセットテープライブラリを一挙に人に譲ったり棄てたりしてしまったのです。大学卒業の頃だったでしょうか。

なんてバカな事をしたのでしょう。今だったら間違いなく、ディジタイズして救済していた音源です。しかし当時はそんなインフラも着想も無かったのです。CD-Rすら無かった時代です。

カセットを聴いていたく感銘した私は、「これってもしかしてパッケージコンテンツなんじゃないの?」と勝手に勘違いし、CDを購入しました。それがさきにご紹介した、Abbado-VPOの1982年盤です。

・・・スッゴク、似てる・・・! 演奏がソックリ!

まそうかも知れませんね。年代も似てるし指揮者がAbbadoだし。なんだけれども、やっぱり演奏が微妙に違うわけですよ。これじゃない。整ってはいるけど、感動の度合いだけで言えば、80:100くらいでカセットテープに負けている。悔しい。

・・・なんでそんな事が判るのかって?

実はそのカセットテープには、演奏だけではなく曲紹介や演奏者紹介のアナウンスも入っていたのです。つまり、なんらかのエアチェックのテープってこと。トークの雰囲気からして、どうやらNHK-FMっぽい。そして、演奏はAbbadoではあるが、どうやらVPOではなくて、学生さんっぽい雰囲気であるという事までは覚えていた。

実は数日前、ついにその演奏の正体をGen-AIとの壁打ちで掘り当てることができたのです。ありがとう生成AI。

Gustav Mahler Jugendorchester。

グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケスター。それだそれ!耳が覚えている!!

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お探しの“学生オケ”的演奏は、実際にはクラウディオ・アバドが1986年に創設したユース・オーケストラ、Gustav Mahler Jugendorchester(GMJO)が演奏したものの可能性が極めて高いです。

  • Gustav Mahler Jugendorchester (GMJO)

    • 設立:1986年(アバドによりウィーンで創設)
    • 所在地:オーストリア・ウィーン
    • 目的:欧州各国から厳選された若手演奏家による“国際的若手オーケストラ”の育成 ウィキペディアウィキペディア
    • 初代首席指揮者:クラウディオ・アバド
  • Musikverein(黄金のホール)での初演

    GMJOは創設直後の1987年春にウィーン・ムジークフェライン大ホールにデビュー公演を行い、そこでマーラーの「交響曲第3番」を演奏した記録が複数残っています。

  • NHK-FM中継

    この87年のデビュー・コンサートはNHK-FMでも生中継され、以来、商業CD化はされていません。(当時の放送テープはNHK側にのみ所蔵されています。)

  • CDとの違い

    1982年のDG盤(ウィーン・フィル+ジェシー・ノーマン、DG 410 715-2)とはオーケストラ自体が別組織ですので、響きやアンサンブルに明らかな差異があるはずです。

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補足情報/ご提案

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GMJOはアバド自ら若年層演奏者の育成のために立ち上げた若者のオーケストラ。そして、このマラ3はそのこけら落としの記念碑的演奏だった!ムジークフェラインでの名演がNHK-FMでリアルタイムオンエアされたらしいのです!

 

当然ながら、その音源はNHKのアーカイヴの中にしか存在しない。そしてそれが一般公開されたりパッケージコンテンツ化される可能性は皆無に近い。
くやしい。

NHK-FMでオンエアされている生演奏のなかには、人の人生を変えるほどの決定的な名演が流れている「場合がある」。なるほど~ FMチューナーが大好きだったりエアチェックに勤しむ方が居る理由の一端を見た気がしました。指揮者は同じアバドで録音年代も共通で演奏スキルだけなら若年層オケを圧倒的に上回るはずのVPO。なのに私は若者達の何に対してあんなに本能の根底から励起されるような衝撃を感じたのか? 

それはオーケストラ発起特有の感情移入とか、アバドの思い入れとか色々な要素が絡み合ったかも知れません。音楽は技能のみにあらずという本質的不思議さに触れた気分です。

なんにせよ、その千載一遇の名演を棄ててしまった私はバカ丸出しです。夢の中に出てくるほどの名演なのにもう一生聴くことは叶わないわけですから・・・泣

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投稿者

KeroYon

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