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新しいゴム製のプラッターマットでアーム調整が終わりましたので、これで視聴をしていきたいと思います。

熱心なアナログファンの方でも、プラッターマットを替えているのにアーム調整やカートリッジ調整をやり直さない方は結構沢山います。それでは最高性能は出ませんので、なにかひとつでも要素を変えた場合は全てやり直すのが必須と考えた方がよいでしょう。

アーム水平、オーバーハング、インサイドフォース、針圧・・・。

さて、この日最初に聴いたのはコレでした。理由は「たまたま目に止まったから」(笑)

中古ショップでは高値取引されている1枚。私のはもちろん中古盤ではありません。
大昔に買って推定でも300回以上は回している皿ですが、未だに音溝はミントを保っています。調整不良のプレイヤーでプレイバックされたVinylはほんの数ターンでダメになります。逆にプレス品質によっては聴かなくても勝手に経年でダメになってゆくディスクもあります(主に輸入版の一部)。製造品質って大事。

今回、聴いた感じでスクラッチノイズは約5箇所。さすがにゼロとは行かないですね。。。

さて、比較視聴といきましょう。といっても、時間が経過していますから、スペースマットとの並行比較というわけにもいきません。主にウチのDLNAとアナログとの比較となります。これに限らずですが、大昔の日本の歌謡曲だのポップスだのは音質が全ダメ。全滅です。優秀な現代録音と比べてしまうと、音楽だけでなく音質の古めかしさが否めないです。一歩、海外ClassicやJazzに目をやれば古かろうが何だろうが凄い音、凄い録音というのは残っているのですが、日本には無いですね。日本のスタジオが駄目、マイクが駄目、エンジニアの耳が駄目…色々理由はあると思うのですがとにかく全滅です。帯域がどうの、音場がどうの、音像がどうの、リアリティがどうの・・・そういう事を口にすべきではないアルバムです。そんなもの最初から収音されていないのですから。

それを百も承知での比較視聴ですが、、、とにかくいいですね。熱くなまめかしい音の洪水で部屋が充満されます。一方、高域の繊細なキレ、という点では一歩後退。これはマットのせいというよりもカートリッジの音質差が大きいような気がしています。AT-32EIIは柔らかい音が出るが、総合的には私はAT-Fシリーズの音の方が好みに合っています。「耳が貧乏」ってことなのかな?(笑)
AT-Fの方が繊細な切れ込みや音場の解像度を感じます。

柔らかな空間感を聴かせている一方で、迫力も凄まじい。チョッパーベースの豪快かつ生々しい炸裂は、とてもアナログディスクとは思えない・・・というか、ウチのDLNAソース(CD版をリップしたもの)ではこれに敵いません。
アナログレコードというと、真面目にやっていない人はノスタルジックで柔らかく腰のない曖昧な音を想像されると思うのですが、少なくともこの日聴いたMELODIESは迫力や生々しさにおいても表情が逆転しており、これを聞いてノスタルジックを感じる人はいないと思います。

次はこちら。Steve HacketのCured。
こちらも特に音質が優れたソースというわけではありません。直前でRoonで聴いていたから丁度良いなと思っただけ。Hacketの中でも「駄盤」の呼び声が高いスカアルバムですが、なぜか好きなんですよねえ(笑)
The NICE PRICEのシール。価格は1,290円ぽっきり、新譜も外盤ならこの値段で買えたのです。

直前にRoonのDLNA(元ねたはCD)を聴いていたから、それとの違いがあからさまになります。

ディジタルソースと一長一短はありつつも、やっぱりアナログは何か違う。迫力/圧力というのかな、こんな凡庸な音質の録音でも(上手く言えないですが)音が音楽が生々しく威圧感をもって迫ってくるのです。すべての音が生々しい。そして、音楽本来の魅力がうまく伝わる音だと思いました。素通りができないのです。誤解を恐れずに言えば、このアナログディスクがハイレゾストリーミングで、DLNAの再生はインターネットラジオなみにスカに聴こえる。かなり大きな違いがあります。これには好みの投影もあると思いますが、私は上記2枚についてはアナログの方が好き。

繰り返しますが以上の2枚は音質を云々するようなディスクではないです。単に「好きな音楽が好ましく鳴るか」程度の意味しかありません。次は音質評価の本命です。

ORIGINAL MASTER RECORDING の帯。
分かりますよね?泣く子も黙る、MFSLです。ウチはMFSLは5枚ほどしか死蔵していないのですがそのうちの虎の子の一枚。前2枚とは一線を画します。オーディオ的な品質を評価するに相応しい壮絶な音源。

外袋裏側にシールがありました。どうやら、今は亡き”石丸電気ソフトワン”で購入したらしい。価格はなんと3690円。輸入版ロックが1500円以下で買えていたことを考えるとやはり高価です。MFSLもReferenceも高かったなぁ〜・・・バイト代をかなりの比率でつぎ込んでいた気がする。

MFSLは図のような二重箱に厳重に梱包されています。ディスクを持った感じが一般ディスクと違う。ずっしりと重く、いかにも硬そうな雰囲気の重量盤で、高品質な感触が手元からも伝わってきます。見るからに高級なのです。

この盤はスペースマットでの視聴をした記憶がほぼないので、音質比較になっていません。しかしです、針を落とした瞬間から前2枚とは異次元であることが分かります。すべてが圧倒的に違う。これぞオーディオ。眼前に巨大なホール空間が出現し、野放図かつ暴力的な音の嵐が吹き荒れる。レンジの広さ、空間感、透明度、繊細さ、切れ、楽器本来の生々しさや実存感、なにもかも違います。凄い音です。

こんなのを聴いていると、もちろんコレを超えるようなディジタルリソースも在るんでしょうが、その、越えられるモノって一体全体の何割なのだろう?と考えてしまうのです。ほとんどが勝てない気がする。

これを聴いていると逆に、再生装置にダメ出しをされている気分になってきました。「このカートリッジじゃ、アカンです〜」と言われている気がしてくるのです。このAT-32EIIは、肩肘はらないロックやジャズを気楽に聞くにはアラが隠れて良いんでしょうが、超Hi-Fiなリソースの再生には能力不足な感触がしてきました。

まあ・・・なんだろうな。単に「私の好みでない」って事かも知れません。近々交換するかもです。

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2件のコメント

    1. >hkhk321さん
      おはようございます。
      そうですね、どのくらいの有意差があるのか、瞬時の切り替え視聴ができるわけではないので、正直よく判らないのです。
      少なくとも劇的に違うとかそういうことは無さそう。

      気のせいレベルかもしれませんが、少し低域が硬めになるというか、
      ゴリゴリというほどではないんですが、輪郭が鮮明で音程が明快になったような気はしています。

      ウチの場合はMCカートリッジや、真鍮性のスタビの有/無などのほうがずっと音質差が大きいですね。

      反りの大きなディスクへのフィッティングがよくなった気がするんで、個人的には満足です。

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投稿者

KeroYon

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