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見開き表示実現の意義

自炊において、見開きページを見開き表示のままで完全再現することにこだわっている。そのことはお話しました。

物理的な紙本で見る以上に、見開きをデジタイズしてみる行為が鮮烈な体験だったのです。

今まで無意識で当たり前のこととして捉えてきた、書籍見開きのノド落ち。これが問題にならない雑誌も多いが、多くの雑誌は左右見開きをLandscapeとして使い、広大な空間や奥行きや広がりを見せているのです。しかし、ノド落ち(綴じしろ)の部分で映像は歪むし、どうしても奥が見えづらくなる。スキャンしたフラットな見開きには、それがないのです。

この体験を通じて私が感じたのは、電子化されたBOOKにもはや「Portrait(縦長)」「Landscape(横長)」などの概念は必要無いのだなということ。もっと言うなら、本はページが縦長になったり、横長になったり、なんだったらページによってページサイズが変わったりと、用紙サイズに制約されず自由自在に変容しても良いものだなと。

そもそも、多くの書籍は、好き好んでPortrait(縦長)のページ形態を採ってるわけではない。これは本を両手で開いたときに、縦長の紙の方がバランスがよくなるから。持ちやすいから。

なんのことはない。リアルな書籍も紙がPortraitであるのに、結果論としては横長(Landscape)で本を閲覧しているのです。つまり「本は見開きの状態で眺めるのがキホン」。人間の目は左右に付いており、視野角は縦より横方向の方がはるかに広い。テレビやシネマスクリーンがそうであるように、横長のビューは自然で疲れないのです。だから、結果としては書籍もそのようになっていた。

ところが、電子書籍・ディジタルリーディングの出現によって、その意義が崩れかけた。前述のように、縦長の本があったっていいし、うんと横長な本があったっていい。どちらかと言えば、まず先にモニタースクリーンがあって、その「スクリーンに対しての最適化」に変わった。だから小説やコミックなどは単独のページを縦長に表示して読むようにもなっていった。

しかしそれは人の視覚特性(視野が横に広い)は半ば無視したもの。さらに、既存の書籍に対しては文化的背景を無視したものになってしまいます。たとえば前述の見開きの写真はどうしたって接続して横長で見た方が心地よい。旅行ガイド雑誌で富士山が半分ずつ泣き別れしたら、どうしたって広大な空間感は出ない。レターボックスを付加してむりやり画面へ押し込めるのもちょっと違う。コミックのコマ割りもそうですね。大昔の石ノ森章太郎さんがそうであったように、左右のコマが有機的に繋がって大きな意味を持つ。見開き写真と同じくらい分断したらアカンのです。2ページの大コマはもちろんです。

だから、何が言いたいかというと、このままペーパーレス化が促進されていくと、「書籍」というもののありようが大変革していく。「ページ」という観念が不必要になり、このブログやWebページのように継ぎ目のない存在になっていくのかもしれないし。漫画はすでに電子スクリーン「ならでは」の読ませ方や動きを獲得したものが出始めています。

ただ、私は「大昔の書籍を電子化再現」するにあたっては、その見開いた感触も含めての体験再現を目指したかったということなんですよね。だからその、「いかに見開きを完全再現するか」がそのまま課題になってしまったのです。(難しいですからね)

見開き再現のためのセットアップ

前述のように私は見開きページを見開き表示として再現したい。それも、できるだけ事後チェックなしでサクッと全自動で、再現したい。そのためには、事前に注意したセットアップが必要なことがわかりました。これからそれをご紹介します。

雑誌や技術誌などを読み込ませていくと、図のように意図せずページが回転してしまうケースがあります。理由は、スキャナーの「自動回転」判定に頼っているためです。縦長のページに横倒しの文字が記入されている・・・なんてことはよくあること。ScanSnapはその文字方向から「これはLandscapeが適切」と、勝手に紙を横倒しにしてしまうのです。

仕方がないから、発覚したら事後処理で、ページの表示回転をかけるわけですよ。この手のPDF編集アプリは色々ありますが、ほとんどが有償です。だから私はMacの「プレビュー」アプリを使ってページ編集をしています。

ところが・・・です(ここから核心)

Macプレビューが回転を掛けているのは、ビュー(ページの見た目)だけなのですよね。これはほとんどのPDF編集アプリがそうです。PDFには、ページの最大サイズを決めるMediaBoxという情報が収納されています。見かけ上の表示には回転がかかってPortrait(縦長)になりましたが、MediaBoxはLandscape(横長)のままなのです。つまり。。。。ビューはただの虚像ですね。

PDFビュワー、ブックリーダーの多くは、この「MediaBox」を参照して、見開きのペアリングをするかどうかを決めています。見た目はしっかり縦長になったのに、書式を規定する情報は横長のまま。「書式に左右差があるのでペアリングできない」となります。結果どうなるかというと・・・

ブックリーダーは、この左/右のページをばらばらに表示してしまいます。つまり、画面にそれぞれ単独の1ページだけが表示され、見開きのペア表示をしてくれません。

これを訂正するためにはMediaBoxまでも編集できる高度アプリが必要になるのですが、大概はサブスクかあるいは高価だったりするのですよね。そこで、予算を掛けずにこのような転倒事故を抜本的に防ぐためには、やはり事前設定でガードするしかない、というのが本稿での結論です。

ScanSnapの各種設定で完全なる見開きを目指す

ここから示すスキャナー設定の肝は、実にカンタンな概念です。

「自動」と名のつく余計な処理を片っ端からOFFってゆく。というものです。
 

  • カラーモード: 「自動」にはせず「カラー」か「グレー」に設定します。
  • 画質:「自動」にはせず固定設定します。
  • 向き:「自動」にはせず「回転しない」に設定します(これ最重要)

なぜでしょう? 自動は誤認するので全く信用できないからです。自身で制御するのが一番です。

さらに [詳細設定… ]を押して、

「白紙ページを自動的に削除します」をOFFします。
なぜなら、白紙を削除してしまうと見開きのペアリングがずれ、最終的に自分で白紙ページを挿入する羽目になるからです。だったら最初から削除しないのがいい。
 

「検索可能なPDFにします」はONにしておくと良いでしょう。
のちのち検索性が上がったことでアクセス性がよくなります。

以上、自動処理を事前に抑制しておけば、見開き表示の完全再現に寄与します。
あとから面倒な編集作業をする必要がない。おすすめです。

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投稿者

KeroYon

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