オーディオのテストにも使える超優秀録音をご紹介するコーナー。今回は純粋なJAZZです。

Archie Shepp, Joachim Kühnhn – WO!MAN
録音は2010年。リリースは2011年、
アーチーシェップはフリー・ジャズ/アヴァンギャルド・ジャズを代表するテナー・サックス奏者で、黒人解放運動と強く結びついた思想的な側面がフォーカスされがちなアーティスト。収録当時のシェップは76歳。そしてキューンは66歳です。ですが、これは高齢を感じさせないほどの胆力と求心力で聴かせる名盤。アーチーシェップといえば音楽における政治的な、というより黒人の人種差別的なバックボーンを強く感じさせるイメージがありますが、この年代になると全盛期の奔放で攻撃的なフリージャズのイメージはありません。しかし日和ったイメージもなく、攻撃的なジャズというわけではないが、余裕綽々というわけでもなく、一般性と緊張感がある好演だと思います。
「WO!MAN」というタイトルにもいろいろと意味が込められているようです。単純な「女性賛美」というわけでもないようで、
- Woman = 生命の媒介者黒人文化
- 歴史・肉体性の象徴
- 男性的闘争(怒り・対立)からの距離化
とさまざまな意図が込められているようです。シェップ初期の闘争の音楽から、受け継ぐ音楽への転換点といえるのかもです。
録音の質
私個人は、JAZZに関してどちらかといえばOFFでライブ感や音場感を取り込んだ現場の空気を取り込んだかのようなリアリティある音源が好みです。しかし、この盤はかなりオンマイクであり、一言でいうと個々の「楽音の生々しさ」が特徴。ピアノは響板のなかへ首を突っ込んだかのような音場。この異様な生々しさは、ライブ音源やライブ会場でも聴くことのできないもの。一曲目のサックスから腰の座った迫真の音と演奏に刮目し、引き込まれていきます。
繰り返しますがこのリソースの特徴を一言でいえば「生々しさ」です。現場では聞けないほどの繊細な気配と圧。テナーサックスの息継ぎや舌使いさえ鮮明に感じられるほどの解像度。1950-1970年代の名盤JAZZでは聴けない鳥肌が立つほど鮮明な音質です。生演奏に近しいリアリティではないが、JAZZにはオフで大変高音質な名盤が大量にありますが、これは生でも聴けないくらい鮮烈で迫真の「オン生」を代表する音質ということで取り上げました。分かりやすく言うと、後方展開型と前面突出型の対比ならこれは後者。
ピアノの打鍵タッチが克明に判る鮮明さも素晴らしいですが、なんといってもテナーです。こんなにブロウが毛羽立つように鮮烈に聴こえるON録音はなかなか聴けないです、一聴の価値あり。音楽的にも成熟されたシェップの真骨頂が聴け、おすすめできます。
いつもの通り、スペクトラムも見ておきましょう。

Track2 Ninaの冒頭。1分ほどを抜き出しました。
楽器はT.SaxとPfだけ。ドラムスもベースもありません、低音楽器はありません。それでも、Pfの左手それと演者の演奏雑音で、低域も20Hz近くまで多少のレスポンスが見られます。f特で見えるカタチ以上にプレイバックではレンジの広さと生々しさを感じます。高域は一見するところだら下がりにも見えますが、これはエナジーバランスからみて妥当。実視聴では大変倍音が豊かで艶と切れがよく、浸透力があり、素晴らしく質感のよい音が聴けます。オンな録音ですので超現代録音ほどサウンドステージの拡がりにリアリティを感じませんが、それを補ってあまりあるくらい個々の楽音が浮き彫りになります。
2011年というと、もはや「現代録音」とはいえないくらい古いソースですが、少なくとも60, 70年代のJAZZ録音とは次元が違います。装置の違いを聞き分けるには、このくらいの品位のソースを1枚は持っておきたいもの。

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