中古ジャンクスピーカー、DIATONE DS-25Bを屠る…というより丸裸にするシリーズ。続編です。
前回でサラウンド修復やトゥイーター補修でなんとなく音が出せそうに復帰できたDS-25B。
今回は分解や測定で内実を丸裸にしていきたいと思っています。(視聴とかはそのあとね。)

えーと。前回NS-1000Mで編み出した、Ground Plane Measurementメソッド(笑)によって、トゥイーターとウーファーの特性を(荒々しく)測定してみました。エンクロージャーに入れてないから、中高域だけね。
まずはトゥイーター、壊れていない方から。

こちら、メンブレンが破けていない方。

こちら、メンブレンが破けていた方。センターキャップも微妙にエクボあり。
あれあれ(笑)。むしろ壊れている方が特性平坦だという。あるあるですね〜。(笑)
位相は10kHz以上は怪しい感じがしますが、5cmコーンだとこ〜んなもんでしょう。

これは両者の比較プロットです。破けていた方のトゥイーターは特に高域側の能率が落ちてしまい、結果論でフラットに見えいていたというね。皮肉です。全体的に凸凹が目立ちますので、派手で闊達な音が出そう。という予想をしておきます。
続いて、THD(歪率)もみておきましょうか。

これが破けていないノーマルな方で、

こちらが破けていた方。意外なことに、どちらもあまり変わりませんね。
歪率は悪いところで2%、良いところで0.5%といった所です。先日測定したNS-1000Mミッドに比較するとだいたい倍以上は歪みが多く計測されました。
さて、続いてウーファーです。エンクロージャーに装着されていませんので低域端は無視してください。

予想外に良い特性です。この大口径にして、2kHzまでは問題なく使えそう。
位相特性も1kHzまでは非常に良好、2kHzまでならぼちぼち良好。噂によると、このウーファーはフォーマーにメカニカルフィルタが装着されているのだとか。だから(出音の良否はともかくとして)高域にアバレが見られないのでしょう。
コルゲーションの設けられたコーン形状といい、全体として分割振動をうまくコントロールしている様子が顕著です。この辺は2s-305から連綿と続く技術研鑽の賜物でしょう。
ここまでに観測されたデータ列は、すべてFRDやZMAでサルベージしておきます。後段のシミュレーションに活用するためですね。もちろん自作スピーカーではダメですよ?ちゃんとエンクロに実装した状態で実測しないと。
クロスオーバー回路解析

困ったのは、完全分解ができないのですよ。クロスオーバーの解析をしたいのですがそのためにはクロスオーバーボードを外さねばなりません。クロスオーバーボードへは各種ケーブルが「はんだ付け」で装着されています。一体どうやって組み立てたのだろうという、ちょっとしたパズル状態になっています。

クロスオーバーボードは背面ターミナルボックスのプラスチックへ6本のビスで止まっています。まずはその6本のビスを苦労して外して、

その後、背面のターミナルボックスのビス6本を外す。
そうすると、PCBが斜めに斜行できるから、裏板から取り外せるという手順です。からくり箱ですね。

ターミナルブロックと基板は外せました。ただ、

アッテネーターが外せないのです。一見、パネルのネジを取れば外せそうじゃないですか。ところが、どうやらフロントパネルが接着?されているらしく、分解を拒絶した構造になっています。
何かカラクリがあるんじゃないかな〜ということで、裏板からライトを当てたり、手を突っ込んで回したり、引っ張ったり・・・。
していたら、外れたのですが、

外せるのも当然、
無理やり引っ張ったものだから、ロータリースイッチのベークライトが砕けたのでした〜。(爆

それで、外せたのです。かなりショッキングです。復旧不能に壊してしまいました。が、ぜんぜんショックを受けていない自分がいます(爆。
どのみち最後は捨てるゴミですから、心理的ショックアブソーバが働いているのです。それに、フロントATTが壊れたところで、代替で同じ音質の再現はできますから。線を繋ぎ直せばいいだけなのです。


ということで、破壊はしたもののXover PCBは外せましたから・・・・
めでたく回路解析ができるというわけです。
回路図を描き起こしました。

2nd.Orderですので、トゥイーターウーファーは逆相で特性が整合します。
ピンク色の円はアッテネーター(というよりスイッチですね)を表しています。
Brown, Blue, WhiteはATTへ向かっているケーブルの色を表しています。
これが分かっていれば、アッテネーターが壊れていてもアッテネーションの調整は可能です。
- Decrease: 線を全解放
- Normal: WhiteとBlueを結線
- Increase: WhiteとBrownを結線
ということ。
実測を見る限り、ATTなしつまりIncreaseで十分な気はしましたが、あとは実装実測と聴感で決めましょうか。
先ほどサルベージしておいたFRDとZMAをこの回路図へぶっ込みます。

いかがですか? 裸の実測でもここまではSIMできます。
もちろん箱に実装すると多少は変わりますよ。低域はぐーんと持ち上がります。と同時にバッフルステップが出ます。フランジのディフラクションが減るので細かい凸凹は多少減るかもしれません。
現段階で評価すると、総じてデコボコした特性で整ってはいないが、全体を均してみるとバランスは整っている、というタイプだと思いました。「暴れ馬」タイプですかね。
続いてこちらは、

ドライバの特性を加味しない/電気的Onlyなフィルター特性です。
以前、国産ラウドスピーカーの2次系フィルタをぼろくそにこき下ろした記事で説明した通り、電気的にはクロス部分へ凹みが出ます。
ただ、電気的特性を見ると素直一辺倒ではなくカタチが歪んでいますよね。これだけでもうスコアは高いです。馬鹿みたいに計算値のままの常数だった過去のONKYO、KENWOOD、PIONEERとは違います。形が歪んでいると言うことは計算値だけの乗数ではなく、ドライバーの非線形へオプティマイズされている証拠です。さすがはDIATONEと言うべきなのか。
以上、壊滅的に破壊してしまったDS-25B ではありますが、次回は仮組して視聴してみたいと思います。
メーカー意図を尊重して、ATTはノーマル状態からかな〜

修理改造マニアの方なら、この後にクロスオーバーを屠ったりキャパシタをフィルムに換装したりしますね。が、これに関して私はそんな気が起きません。このまま廃棄処分とする予定です。
また、常数そのままでパーツを高品位に換装するよりは、もっと先にやるべき本質的な改良があると思うんですよね。例えばそれは、位相の線形性が狙えるLRにしたり、乗数をオプティマイズして一層線形にしたり、といったところでしょうか。

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