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那須旅行の帰り道。家族に無理を言って、目をつけていた宇都宮のH/Oへ再訪。DIATONE DS-25Bのジャンク品を入手してしまいました。本記事から、このDS-25Bの解体と分析を開始します。

私に買われてしまった中古のラウドスピーカーは、新旧問わずかわいそうです。
現実の特性を実測されて晒されるのはもちろんのこと、分解され実装や品質があからさまになるし、なんならクロスオーバーの回路図まで起こされて、設計思想まで丸裸にされた挙句、終いにゃ、けちょんけちょんに貶されてしまいます。


なに、古臭いと貶されても大丈夫。実際にとても古いんだから時効ですよ。1976年発売で、ほぼ半世紀が経過している、それで設計が古いのは当然です。

オーディオの足跡 DIATONE DS-25B

DS-25Bです。このサイズの実験エンクロージャーが欲しくて購入しました。ぱっと見てP-610にベストサイズなのではと思いました。つまりドライバーはどうでも良く、廃棄予定です。もっと言うなら、その箱も役割が終われば廃棄します。ですが一旦音が出そうなモノを買ってしまうと聴いてみたり測ったりしたくなるのも人情です。

とにかく、外観が汚物レベルですので、まずは部屋に引き込んでも我慢ができるまで徹底清掃しました。

拭き掃除というより、どちらかと言えば洗浄に近い。薬剤に浸したウェスやダスターでびしゃびしゃになるまで濡らして洗浄します。木材に水分が染み込んでもお構いなし。とにかく汚れや匂いが出なくなるまで洗浄します。なんとか見られる/触れる程度にはなりました。

細かく見ていくと、ボディには打ち傷、突板の剥がれなど、いろいろダメージがあります。

購入時、ドライバーなんてどうでも良いと思って買っているのと、汚らしくてよく見えないというのもあるのですが、片側のトゥイーターにダメージが。コーンが破れていました。

同じchで、よくよくみればウーファーコーンも破けてそこを補修した痕跡が見られます。

古い値札が貼ってあります。
元々は6,300円で、それが2,200円まで値落ちしたということか。しかし、この劣化状況では6,300円では絶対に売れません。安く買えました。このサイズの木箱はどう頑張っても2,200円では作れませんから。

もう片チャネルはメンブレンのダメージもないし、なかなか綺麗にできました。

こちらはメンブレンにダメージ無し。

裏側にスペックが書かれているのがまた、古臭い感じですね〜。
  再生周波数帯域 45〜20000 Hz
とありますが、もちろんこんなのはインチキ昔基準の表記であって、こんなに広いわけがありません。現代グローバル基準 (F3) の記述をすると、80Hz〜10kHzが実力値です。(公表グラフより)
  定格インピーダンス 6Ω
とありますが、最低インピーダンスは4Ω近くまで低下しています。

ターミナルがワンタッチなのは、シンプルに困りますね。使いにくいから換装しちゃおうかな?

屋内に持ち込めましたので、メンテナンスと調査のため、分解していきますか。

ビスは使いづらい六角頭ボルトが使われています。
ラチェットハンドルを当てて外していきます。

開きました。
ここからは、鉄瓶(長岡師)風に、商品をレポートしてみますか?
 

フックアップはかなり細め。吸音材はバスレフにしては想像よりも多め。最小限であったKENWOODとはかなり差があります。

ポート開口径はかなり大きめ。後年の国産ブックシェルフが「息抜き」と表現される小口径ポートばかりに収斂していったことと比較すると、それと対照的な設計です。ちなみに、海外製品のポート開口は概して日本国産品よりもかなり大きめです。これは、小さなポート開口はフルートノイズが増え流速歪も増えるため実害が多いからです。

外形寸法:幅320x高さ570x奥行292mm

エンクロージャー板厚は6面ともに15mm厚。
ブレーシングはバッフル外周の四隅に4本。側板に1本ずつ。裏板に1本の合計6本の桟。天地は無し。
ここから逆算した内容積は、突起が3Lはあると考えて、約38リッター。ちょっと小さめですが、この内容積はDIATONE P-610の「とりあえず」実験用としてピッタリなのです。目論見通りでした。

トゥイーターもウーファーもウレタンパッキンを介して取り付けされていますので、固着は無し。ボルトを外せばすんなりと外れました。

トゥイーターの配線は何度も確認しましたが逆相接続です。DIATONEは(KENWOODとは異なり)ドライバの極性表記を逆転させることはしていませんでした。正しい極性表記です(見づらいですけど)
クロスオーバーが2次系ですので逆相接続は自然です。

裏側に手を当ててみると、3線が引き出されているだけ。これはアッテネーター(ボリューム)ではなく、単なるロータリースイッチですね。2個以上の固定アッテネーターをスイッチで切り替えているタイプだと思います。アッテネーターはコストが掛かります。接点には大電流が流れるからすぐに焼けてガリが発生し始める。劣化も激しいし音質低下も激しい、その割にはコストは高いので良いところがありません。スイッチ方式は良い判断だと思います。

クロスオーバーは基板式。
トゥイーターの後ろ、裏板ターミナル部分に6本ビスで装着され、振動回転防止のボンドが打ってありました。これは外すのが難儀しそうです。

素子数をぱっと見ただけで分かる。やはりこの時代の国産に多かった、単なる2次系 (2nd. Order)ですね。
インダクタは全てコアインダクタ。キャパシタはほとんど電解。トゥイーターのキャパシタにだけ、小容量のマイラーがパラってあります。高域インピーダンス低下用ですね。まともな中容量フィルムを使うコスト余裕は無い様子。
セメント抵抗3本は、3本ともアッテネーターを構成するか。または2本がアッテネーションで1本はインピーダンス補償用という可能性もあります。回路を辿れば分かります。
ちょっと待って、一つだけ謎が。左下の小容量のインダクタです。0.04mHと書いてある。これ何だろう?もしかしたら、このクラスで非常に稀な、特性補償用のインダクタかもしれません。このトゥイーターのVCインダクタンスがちょうど0.04内外なので、関連性があります。

破れた方のコーンをせめて、ゴムのりで補修して密閉度をもたせました。でも、焼石に水だったかも。

右側のトゥイーターはかろうじてミント。擦れ傷はありますが。
左のトゥイーターと右のトゥイーターで測定比較すると面白いかも。音は違うと思いますが意外に測定値は大差ないのかも?

5cmコーン型トゥイーター。ドーム部はチタンフォイル。
実測質量 378g。
マグネットは Φ65mm x t10mm。
コーン部はペーパーで出来ています。オリフィスという背面吸音構造が特徴なのだとか。そんなもん設けるくらいならチャンバーデカくしてくれ。

コーン型ウーファー。
フランジが28cmもあるのですが、これはフランジが無駄に広いからであって、実質の振動系は22cmくらいしか無い。つまり、一般表記だと9.5 – 10inchのウーファーということになります。

型番が PW-2526BMね、なるほど。やはり25cm (10inch) ウーファーとなります。

10インチ (25cm) ペーパーコーンウーファー。
実測質量 2630g。
マグネットは Φ110mm x t14mm と小ぶり。
布製にダンプ材塗布のサラウンド。

一見正常に見えるのですが、もうガッチガチ。固着と言って良い。
サラウンドに裏側から触ると、1週間前のフランスパンよりもまだ固い、カチカチ。コーンがまるっきり動かない。よくもここまで硬化できるものです。これは軟化剤を塗っても性能復活しないのでは?と思いました。まあ別に復活できなくてもいいけど。

ここでふと、ああ!硬い状態でのT/S測っとけば良かった!と後悔しました。
そうすれば前/後の特性比較ができたのに!

KENWOOD LS-11ESの軟化で余っていたブレーキフルードを塗りまくります。ブレーキフルードだけでは効かないので、ホットガンを併用して温度を上げつつ塗りました。そうしたら、徐々に軟化の気配が。一度では全く軟化しないので、結局3回塗りました。
最初はガチガチだったサラウンドも、最後は裏から触るとプニプニ、しっとりに。コーンも、フラフラとまでは行きませんが、柔軟に動くようになりました。これは期待できます。

T/Sを測ってみましょう。まずバスドライバ

Fs = 31.9 Hz
Re = 4.6 Ohms
Le = 0.304 mH
Qts = 0.36
Qes = 0.38
Qms = 5.96
Vas = 76.1 Litters
SPL = 90.0 dB SPL 1W/1m
BL = 9.03
Mms = 33.9 g

Fsが32Hz…..! 立派。 Qtsも0.36。立派です。十分に実用になるでしょう。ドーンと低音でるかもです。

次、トゥイーター

Fs = 1051 Hz
Re = 5.0 Ohms
Le = 0.078 mH

む〜ん。。。トゥイーターはサラウンドの軟化処理なんてしていません。
トゥイーターでFsが1kHzはちょっと高すぎませんか。このトゥイーターって1.5kHzでクロスさせるんでしょう?だったら理想はFsが300Hz内外まで下がらないと。

でもめんどくさいからこのまま放置(笑)
もうすでに十分楽しいです。バラして修理して測定して・・・こんなに楽しくて2千円で良いのでしょうか?

このままちょっと仮組して、測定して、音聴いてみて・・・などと考えています。初期性能は出ていないでしょうけれど? 特にメンブレンが破れていた方のチャネル。

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投稿者

KeroYon

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