今日はAlphaでSVIIBを聴いていました。


School Of Seven Bells(しばしこれは敬愛を持ってSVIIBと表記される)
、は私にとって冷静に語れないバンドです。
ジャンルとしてはエレクトリック・ポップ、インディーズ、それからシューゲイザーの香りも少しするでしょうか。結成は2007年。偶然知った、と共に大ファンになり、そして急転直下で無くなってしまったバンドです。綺羅びやかで求心力に満ちた極上のPOPは私を瞬間的に虜にし、そして駆け抜けてゆきました。
原初このバンドは双子姉妹+男性1人でスタートし、途中双子姉妹のうち一人が脱退して、バンド終焉時は男女2人のプロジェクトになっていました。
リーダーのベンジャミンカーティスはバンドが軌道に乗ったこれからというときに、T細胞リンパ芽球性リンパ腫に倒れます。わずか35歳という若さで夭逝しました。SVIIBは、その急逝の数カ月後に発売されたラスト・アルバムです。このラストアルバムの高い完成度と、夢のような音世界に触れるたび、ベンジャミンのさぞや無念であったろう想いに覆われ、個人的に正常な感情で聴き通すことが出来ません。

track 4 – A Thousand Times More
オーディオ的には、全編とてもドリーミィな音質です。
Alphaで聴くこれは、全方位的で広大なサラウンドと、暖かく柔らかい空気に全身が包まれる、夢のような心地よさ、レンジの広さやサウンドステージの良さが感じられる、しかしアーティフィシャルな録音となっています。昨今の邦楽のように折り返し歪ばりばりという事がなくレベルも適正で、エンジニアの耳とセンスの良さを感じる録音になっています。
若いベンジャミンは他界してしまいましたが、私らが代りに彼の求めた音世界を聴き/感じることで、音楽を通した延命、生命の永遠性を引き継いでいければと思っています。才能に長けた人は死してなお、そうしたエクスパンジョンが可能です。![]()

ACCUTONの接写。
ACCUTONのセラミックは向こう側のフォーマーが透けて見えてしまうくらい、薄っすいのです。

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