ひとつ前のポストとは真逆のことを書きます。
日頃から、軸上フラットを叫んでおり理論ハイファイ至上みたいに見られていると思うのですが、実はそれだけではないというお話を。
ウチには「VIVACE(ヴィヴァーチェ)」と呼んでいる、オンボロスピーカーがあります。
外観も中身も、まさにおんぼろ。


こちらはSONY CF-1490という、昭和のモノラルラジカセから引っ剥がした12cmフルレンジを使ったシステムです。ステレオで2台必要だから、CF-1490のジャンク2台が犠牲になっています。ラジカセのレストアに少しハマってた5-6年前に制作したものです。
ドライバーはこんな感じ。

いかにも古いラジオ用。ぼろ。
フィックストサラウンドに、親指大の極小マグネットで、ペナペナのしかしピンと張ったプレスペーパーを駆動します。
このスピーカーの作り方です:作り方もボロ。
- ダイソーで箱鳴りしそうなペナペナで軽い棚板を数枚買ってくる。
- 手ノコで汚らしく裁断する。
- ジグソーでいびつな丸穴を開ける。ルーターなんか使わない。
- オイルステインを塗って着色する。
- 接着剤でテキトーに組み立てる。ブレーシングはおろか補強材は一切なし。隙間はグルーガンで適当に埋める。
- 中に吸音材をふわりと充填し蓋をする。密閉型だが空気はスキマからダダ漏れ。


果たしてこの世にこれほどボロいスピーカーはあるのだろうか?(いや無い)というくらいおんぼろです。ですが、このオンボロスピーカーの出す音が、私のスイートスポット(琴線)を掻きむしりまくります。
お恥ずかしい話ですが情緒不安定の若い頃、は、音楽を聴いてよく泣いてました。しかしヲヂサンになって音楽を聴くくらいで、もう泣くことも無いんだろうなと。そんな頃、おそらくこれまでこれほど涙腺崩壊したことがあったか?と、体中の水分が無くなっちゃうんじゃないかという位に絞られた。それがこのVivaceの出す音でした。特にクラシック。
ラジカセも、新旧含めかなりの数を使って聴いてきましたが、何でもそういう感想になるわけではないみたい。ラジカセのドライバーなら同じ感想になるのかというと、こんな感情を抱いたのは唯一これだけ。つまりこれは偶然の産物であって科学的な必然性はまるで無いし、蓋然性も怪しいとなります。
強いて言うなら、ラジカセ風古くさーい音だから、それが郷愁感を誘ってスイッチが入るとか?でも同系列のUpsilonではソレは感じないんだよな。スピーカーや電子回路の特性はフラットでも、ヒトの情緒特性がまったくもって平坦特性ではなく、そのヒトの感性曲線にオプティマイズしたある種のイコライジング(適応同定)が麻薬的嗜好をもたらすってコトかな?
Vivace単体では低音がまったく出ないので、XbassやUltimateMicroSubと組み合わせて聴いてます。

こちらがVivaceの単体測定。
音圧周波数特性も位相特性もメタメタ。

低音は200-300Hzが精一杯。なんならスコーカーじゃないの!?
板はごぅごぅと盛大に板鳴りし全身が鳴きまくってます。そして空気漏れも激しい。底板にはふわふわフェルトが貼られており、どんな頑強なスタンドに乗せようが無駄無駄無駄ぁ。スタンドの上で好きなだけキャビが嬉しそうに自由振動します。
でもこの酷いスピーカーが、私の心の弦、それも、一番ヤバい辺りをギャンギャンと逆撫でするんです。情緒不安定になる、錯乱する。
正直、ヘンな音ですよ・・・。位相回りすぎて、逆相感でキモチ悪くなる瞬間もあります。歪み感もある。でも、これで桶を聴いていると、3次元音場だの位相直線だの重低音だの音質だの、オーディオ的ななにもかもがどーでも良くなってしまうのです。
理性が素晴らしいと思う音(Hi-Fi)と、本能が素晴らしいと思う…というより理性を失う音というのは、必ずしもベクトルが一致しないことがあると、このスピーカーは教えてくれます。そっかこれは多分超音波の混ざったある種のドラッグだ。
でも物置も手狭になってきたし、こいつもそろそろ断捨離。廃棄しようと思案しています。しまっておくだけでも結構場所をとるんですよね。
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これで聴く短調はやばい、です。
クラシックばかり褒めてますけど実は古いPOPSなんかも相当にやばい。









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