大昔の写真をひっくり返してたら、懐かしい写真を見つけたので、ブログ上でリテイクしてみます。
2003年頃・・・もう20年も前なんですね(汗)
私が初めてのTransmission Lineに挑戦したプロジェクトでした。
使ったドライバーは、Tang Band W3-315SE:
3インチのアルミフルレンジ。

これまだ驚いたことに、六本木経由でAmazonで売っているのですよね!現役です。
https://www.ritlab.jp/shop/product/speaker/data/tangband/w3-315se
当時、まだTangbandが立ち上がったばかりで、たいそう安く買えたこと。
($20未満だった気がします)
Transmission Lineの設計スキームを知ったこと。
などなどから、これを使って小型のトランスミッションラインに初チャレンジ。

M. J. Kingさんのスプレッドシートをダウンロードし、一生懸命シミュレートしましたね。
ただ、工作そのものは、小型だし構造は単純だしで、アッという間に終わってしまいました。
体力も有り余っていたしなー。
設計方針や工程は今更くどくど書きません。プロセスだけ写真で残しておきますか。











出口で中高域の漏れをフィルタリングする、帽子まで作ってみたり。


ドライバーが自身初の中華製というコトで、ネーミングも中国風のものを付けてました。トランスミッションラインだから「巢路」。
で? 肝心の音は・・・?
正直にいうと、余り良くなかったなー。はっきり言えばガッカリレベル。ドライバーの特性だけ見れば、なかなかイケてそうなのですが。低音は思ったより伸びないし、どんなに再調整しても量も増えないし、中高域は歪っぽいし刺激的で、やっぱりフルレンジは生理的に受け付けないのかなぁ~と、落胆していたのを思い出します。
今、思えばドライバーのチョイスも良くないし、TLの設計もマヅかったのだろうしで、はっきり失敗作と断言できます。
でも、作るプロセスこそが一番楽しいラウドスピーカーDIY的には、これも楽しかったです。
失敗もまた糧。次がんばろう!
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実測データ
当時の測定データもポロポロ出てきたので、追掲しておきます。
当時は今と異なる計測ソフトウェアを使っています。
ファーフィールド。

なんだかバックロードホーンみたいな特性だなぁ。
バックロードと同じで、共鳴管の共振列がありありと残ります。
バッフルステップ補償もしてないから、ややハイ上がりですね。
低域は80Hzがせいぜいか。

中高域は5msで窓掛けしてもバタバタです。
これら8kHz以上はメタルコーンブレイクアップの影響ですね。

そして黄色。ポートの中高域漏れが酷い!! これ観て帽子も作ったのかなぁ。
ちなみにバックロードホーンはもっと酷いですよ。

Waterfallも5kHz以上はボロボロ。
誰ですか?フルレンジはネットワークが無いから位相特性が良い。
・・なんてデマ言ってるのは。
3kHz内外から分割振動で位相ぐるぐる、歪極大化のフルレンジで、位相特性が良いわけないでしょう。
感覚的な音質が悪いとは言わないが、特性が良いと表現するのは誤解を招く表現です。
10数kHzにアルミらし~い共振峰があって、前後に逆共振ディップも出て。この特徴的な特性が私の耳に痛みを伴わせる犯人だったかもしれないですね。物理特性のよいドームやリボンを聞くと、ホッとします。

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