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先日超絶優秀録音としてご紹介したAnastasia Kobekina。でも彼女の場合は録音面より、演奏の特異性の方が注目されて然るべきかもしれません。
コンサバな演奏力とは異なる独創性で、新しい扉を次々と開けて行ってる気がします。
例えば以下のハイドンのチェロコンチェルトなんかは齧るのに好例だと思います。
ビジュアルも伴うと度肝を抜かれますね。
彼女がこの世界でいかに特異点であるかが良く伝わる演奏になっていると思います。ちょっと観たことのない表現世界。しかもノーマル表現なオケと合わせてブレンドに全く違和感がないのがまた不可思議。ハーモニーを壊す方向の逸脱ではないのです。
彼女をよく識ったプロデューサーが、まさに今、彼女の今の感性と身体能力のままで無伴奏を録らなければ!録るべきだ!と考えてもおかしくは無いと思いました。
この演奏を観ていて思ったのが、誤解を恐れずに悪い例えをするとこれはまるで… チェロ界のSteve Vaiだなと。(笑)
なんか両者は似たような香りがするのですよね。
楽器を自身の半身にして自由自在に使って固定概念をひっくり返していくと言う点において。自分の出している音に恍惚としてしまう、ナルシスな感じまでそっくり(笑)