PSY・S(サイズ)という日本のバンド。
今の若い方々はたぶん知らないですよね。
私にはまさに青春(W)まっただなかの音楽でした。

私の心はこれで、「Lemonの勇気」を貰いましたったって感じです(笑
PSY・Sは今で言うなら、YOASOBIのような立ち位置です。♂の先進クリエイター+♀のハイノートVo.という組み合わせも同じなら、放っておけば時代の先端行き過ぎ傾向のクリエイターの音楽性を、ヴォーカルのPOP性が一般化をもたらすという図式まで同じ。ただ、YOASOBI程にワールドワイドで凄い売れ方はしなかった。一部マニアの為の存在だったと思います。
初期のPsy’sは少し松浦君のセンスが尖りすぎて空振り感があったのですが、この盤は壊れそうな絶妙のアンバランスで相容れない二人の個性がバランシングした、奇跡の名盤が生まれました。
私だけがそう思ってるかな?と思いきや、世の批評を読むと同じように評価している方が散見されました。
邦盤に限らずPOPは、残念なことに、10年20年と時を経るごとに錆びて色褪せてしまう音楽と、何十年経っても古びない音楽が確実にある、と思っています。そんなの、単にアンタの嗜好にマッチしているだけデショ? 多分そうなのでしょう。でも、この感覚は古いクラシックやジャズが数世紀~半世紀を経ても全く色褪せず人々に聴き継がれていることと似ていると思っています。
具体名を書くと、石が飛んできちゃいそうですが当時は好きだったサザン、バービーボーイズ、BOØWY、X。今聴くと、うわ古っる。と思ってしまうんですね。でも、まるで古びないものもある。例えばロックやジャズで言えばオールドスタンダードのように、時代を経ても違和感のない音楽がある。松任谷由実、山下達郎。YMO、佐野元春。
安易に「普遍性」などという単語を引用すべきでないが、Psy’sの音楽には普遍性を感じていて、当時ヘビロテだったのは勿論、今でもたまに引っ張り出して聴きます。それは「郷愁」とはまた違って純粋にまた聴きたいから聴くのです。
ハードオフやBOOKOFFの取引価格で読み測ってもよいと思いますよ。5年で100円になってしまうものと、相変わらず高値取引されているオリジナル盤、とかね。
このMint-Electricは(私にとっては多分)EVERGREENなのでしょう。

同じく名盤、Atlas。最近アナログ化したんですって?? 欲しいな~。高いしどうせ載せないから買わないけど。
ある程度セールスが出来て、余裕が出来たんでしょうか、松浦君が趣味性爆発で好きなように(それでもセールスは意識してるんでしょうが)「やっちゃった」感が良くでていて、Mint-Electricと並んで好きな一枚です。
凝りに凝りまくったアレンジとリミックス・・・といっても、現代から比べれば凡庸ですが、真価はそこに有るわけではないので色褪せたりはしませんね。ヴォーカルの安則眞美さんはPsy’s解散後に本来のフィールドであるJazz、Soulの世界に戻っていかれました。もちろんそれらも好きですが、Psy’s時代に残してくれた数枚のアルバムは今も色褪せない輝きを放ち続けています。
オーディオ的には派手目の録音なので、ともすれば耳に突き刺さるような煩さでしたが、Andromedaでは繊細な切れ込みや清冽な透明感だけは残しつつ、バランスが整っています。ずっとソースに責任転嫁していましたが、装置が成熟していないだけでした。
私は「指揮者で一番だれが好きですか?」と問われたら、「それはGünter Wandです」と答えます。
そのくらい好きです。BeethovenもBrahmsもBrucknerも彼が振ったものは全部好き。

Anton Bruckner, Günter Wand, Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester – Sinfonie Nr. 8 C-moll
まだ小僧だった頃。
当時、まだBrucknerはかじりかけで右も左も解らない頃にこれに出会いました。
ショックでした。まさに「底なし泥沼」のように。どっぷりとClassicの世界に沈み込んででいったきっかけは、この盤だったと言っても過言ではありません。音楽とはこんなにも崇高で純粋で過去と未来を繋ぐほど昇華できるものなのかと、前後不覚に陥るほど衝撃を受けました。奇をてらったところは全く無い演奏です。ひたすらスコアに忠実に、淡々と演奏されているだけ。ですが、聴く人の心を抉ります。
ヴァントはこの後にも、北ドイツ放響と決定的な名演を残しています。が、まださほど著名でない頃にケルン放響と残したこのチクルスも、私にとっては最初の出会いでかけがえのない1枚になっています。

ケルン放響と残したブルックナーはどれも良いのですが、強いていうなら8番、5番、それからこの3番は特にお勧めできます。
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