×

まずは脱線

本格的マルチウェイ / ディジタルクロスオーバーの世界へようこそ!
というわけで、イキナリ脱線。

前稿
   > 「8チャンネルぶんのパワーアンプを準備してください」
マルチアンプシステムの敷居を高くしているのは、この辺りでしょうか?

音楽鑑賞の中心は物理メディアから配信へと完全移行。身辺整理も含めて縮小化・シンプル化してゆくのが時代の流れ。それらとマルチアンプのシステム複雑化は完全に逆行しています。その理想現実のギャップが判っているから、その課題解決へ向かうアプローチのひとつとして、ベンダーはこうした極端な方向性をとることがあります。(実に正しい!)

このシステムは、ラウドスピーカーシステムがオーディオの全ての系(構成要素)を包含しているタイプの製品です。

ラウドスピーカーの背面には、LANやUSB端子が備わっており、MQAにも対応したストリーミング信号を直接受けることが出来ます。もちろんSPDI/FやTOSLINKだって備わっています。受け取った信号は32bit浮動小数点のままDSPへ受け継がれ、そこで3way各ドライバーの非線形要素はすべて解消されます。お相手(ドライバ)は1:1一期一会ですから、時間軸・振幅軸ともに完全に整合の取れたクロスオーバーがなされ、予定調和的な最高性能が提供されます。もちろん、片側エンクロージャーには3ch分のパワーアンプが内蔵されています。

「私は右です」「私は左です」といった設定はUSB端子またはLAN経由でPCから制御されます。もちろん制御コンソール上にはルームアコースティックの補償機能も備わっているようです。詳細を調べていませんが、おそらく物理特性上の瑕疵はほぼ無いでしょう。一番大きいのは、利用者になんら知識を求めません。

 

まさにこれは全部入り。これ一台を購入すればすべてが完結するのです。究極のsimplicity、オーディオの桃源郷と言えます。

これを買える人はほんとう羨ましい。。。ただ一方で、オーデオマニヤというのはとても業の深い生き物らしく、バラを組み合わせて自らの手で完成作品を作り上げたいというワケの分からん業を(もしかすると日本人のほとんどが?)しょっているのです。だからこのMeridianは、「そんなに複雑化がお嫌いなのであればこちらをどうぞ」という屁理屈へのアンチテーゼにしか為っていないのです。

私のやろうとしていることは、このDSP8000の「臓物をすべて外側へ引っ張り出して、ジブンの好きなようにやらせろ」まさにこれに尽きます。業がなければこのDSP8000で良いのです(どんな音がするんだか知らんけど。)ドライバーの特異性に惹かれるようなスピーカーフェチであればなおさら、DSP8000決め打ちは我慢がならないだろうから、どんなに物理特性が良かろうがそれはスコープ外です。

 

マルチアンプは「難しい」と良く言われます。また、

「上手く行きっこない」とも言われてきました。

でもそれは、古臭い装置/古臭いナレッジしか存在しなかった、遥か昔の話です。

確かに20数年前であれば、(海外に比べオーディオが20年遅れている日本において)疑似無響計測のナレッジも少なく、クチコミだよりですべてが手探りでした。しかし今は、簡便な測定環境がアマチュアまで完全流布浸透し、時代が到来したと言えます。マルチアンプシステム・ディジタルクロスオーバーシステムの行く手を阻んでいるのは、「正しい計測ができるかどうか」。そこに尽きます。つまり答え合わせができるかどうかに掛かっています。

また、過去のいわゆる「チャンデバ」と呼ばれる製品は、「周波数が変えられるだけ」という線形性を阻む代物ばかりでした。今のディジタルクロスオーバー(DSP)はただ周波数を変えるだけのロクでもない商品はひとつもなく。ドライバーを線形近似補償すること、時間整合することが大前提の製品しか有りません。

さあ、最大障壁は無くなりました。あとの障壁は、コスト、アンプ設置のスペース、そしてオーディオに関するほんの少しのナレッジだけです。

 

マルチアンプは難しい・・・?
私に言わせれば、右左も判らないまま位相/振幅ともデタラメな諸特性の市販スピーカーシステムを売りつけられ、自覚症状もないまま何処まで行っても解決することのない課題に長期疲弊・苦悶するよりも、よほど「易しい」「出口が近い」アプローチに見えています。

・・・と、そこまで書いておいて? 最大のボトルネックは市販スピーカーシステムかも知れませんね。

昔の市販ラウドスピーカーは、割と「マルチアンプ対応」端子が付いていたものです。が、今やそんなモノは何処にも存在しない。….では、市販品をどうやってマルチアンプ化するのよ?というのが最大障壁。(まさか改造を推奨は出来ないのでね。)一周回って、この路線はやっぱりDIY-er限定か、一部好事家だけの矮小な世界に終わりそうですね~。

 

 

USBドライバーインストール

無意味な駄文をダラダラ書きなぐってたら、また長くなってしまいました。酔っ払ってんのかな? 次回下準備として、コンソール用のドライバだけでもインストールしておきましょう。


まずminiDSPのConsoleを立ち上げます。

 

左側のペインから、Settingsを選択します。

 

Install USB Audio Driverを選択します。

 

いろいろ言ってますが、問答無用で PROCEED で大丈夫です。

 

ドライバインストールが完了しました。
これでデバイスを接続する準備ができました。

次回原稿ではいよいよ、miniDSPを接続して、コンソールのUIを屠っていきましょう。
実はもう散々触っていますが、長文になりすぎたので本年はココまでとさせていただきます。

 

 

ということで みなさま、良いお年を!!

シリコンパワー ノートPC用メモリ DDR4-2400(PC4-19200) 8GB×1枚 260Pin 1.2V CL17 SP008GBSFU240B02

Synology NASを拡張した時に入れたメモリーがコレ!永久保証の上、レビューも高評価。もちろん正常に動作しており、速度余裕も生まれて快適です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

投稿者

KeroYon

関連投稿

NS-1000Mミッド、再計測でやや特性改善

リアルで実行していることにBlogの原稿が全く追いつかなくなってきた(汗💦)しかしボチボチと書き綴っ...