ずいぶん前の記事ですが、UltimateMicroSubに関する補足です。
7リッターという小容量で、いかに18Hz (-3dB) を実現したか。
構造図面ではなかなか伝わらない内部構造の複雑さ、3D図面であれば伝わりやすいかもしれないと思い、製図して再掲します。


なんとなく構造判りますかね? 前室と後室に部屋が分かれ、それぞれに空いたポートから、上部の折返しダクトブロックへ導かれます。ダクト部は180度で折り返し、約60cmのダクトを経て前面のポートで合成・出力されるという仕掛けです。
構造が複雑だから20Hzが出るわけではないです。特殊なドライバーと、6次バンドパスだから20Hzが出る。しかし、このような少容積では複雑構造が必達であったことがなんとなく伝わるかと思います。
アングルを少々変えて、何枚か画像を載せておきましょう。


後室に比べると、前室は極端に容積が小さいです。
補強は最小限。これでも、ポート構造と容積の小ささが効いて、どこを叩いてもカチカチで、共振しない高剛性キャビネットになっています。
