空いてる時間で少しずつ進めているんで、なかなか進みませんが。

とうとうGammaもセットアップし、音が出ました。
凄い音です。あっさり自分史上で最高の音が出ています。
ゴメンね、ウプシロン。キミも良い音だったが、正直、次元が違いすぎます。
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セットアップするに辺り、まずはDayton AMTPRO-4のインピーダンスを事前に測定します。
バックキャビティを実装した状態で、Fsを推定します。
何のためにそれをするかというと、Fsをノッチで潰して低クロスオーバーを楽にするためです。

ヤバい特性ですね。
10kHzのLeインダクタンス成分がほぼゼロ。
インピーダンス曲線がほぼ4Ωドフラット。
よってインピーダンス起因の位相回転は可聴帯域でほぼゼロ。
普通のダイナミック型ドライバーではあり得ない特性です。
ほんのわずかに、700-800Hz付近に盛り上がりがあり、ここがFsのようです。
でも、このカーヴだと、ほとんど潰す必要がないものだということが判りました。

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上図がエンクロージャー実装状態での各ドライバーの裸特性です。
グリーンがETON 8-612、
レッドがDayton AMTPRO-4。
通例だったら、Zmaの出力が必須なのですが、これが要らないのですよね。
なんでかっつーと、そのインピーダンスを受けてパッシヴなネットワークを設計するわけではないのでね。
AMTPRO-4の調整です。

1) Fs770Hz付近をノッチでほんのすこしだけ潰します。
2) AMT型の宿命で、少しハイ上がりなのをシェルビングで均します。
3) ハイエンド(16kHz以上)の下降を少し補償します。
クロスオーバーは1kHz付近に設定しました。

普通の2wayスピーカーと最も異質なのが、この低いクロスオーバーです。
普通の2wayはどんなに低くても2KHz。しかしこれは1kHz未満。
約4.5 オクターヴを、等価質量を無視できるこのハイルドライバーだけで一手に担うので、普通のスピーカーと異質な要素になります。
合成特性はこちらです。一発でわりと整った特性になりました。

なので、まずはこの状態でサブウーファーを加えずに視聴を繰り返しています。